服飾史からの発想
服飾の歴史も多くのファッションデザイナーのデザインイメージとしてよく使われてきた。
歴史をさかのぼり、その時代の服装をイメージに、現代のデザインを考えるのである。
体にフィットし、長めのワンピース形式の服、衿元には大きなアクセサリーをつけ、プリーツのある薄手の亜麻布をまとった姿は、エジプト時代の服装のイメージである。
薄手の麻、毛織物などのやわらかい素材でドレープをふんだんに使った服。
これはギリシャ時代のイメージである。
ファッションの流行は20年くらいの周期で、同じようなものが訪れるとよくいわれる。
1960年代から1940年代にかけて流行したヒッピースタイルやミニルックは、最近のストリートファッションのデザイン発想に役立っている。
藤本銀河