「それじゃ、当日は、3人で学校から大宮先輩の家に行くってことで」
洋ちゃんは、松田に約束した。
「で、大宮先輩の家で、先輩の持っている軍服に着替えて、横浜に向かうってことだよね」
「ああ、そうすればちょうど良い時間に米軍の住宅地に着けるよ」
「終わりってだいたい9時ごろだろう」
「ですよね、そのぐらいだと思います」
洋ちゃんは、大宮先輩に返事した。
「それから、横浜から渋谷までならば、まだ東横線はあるだろうけど、松田はどうするの?」
「え、けっこう遅くまで埼玉までの電車だってあるよ」
「終電近い電車で帰る感じになってしまうよ」
洋ちゃんも、大宮先輩と一緒に、松田の帰りのことを心配していた。高校生ぐらいならともかく3人とも、まだ中学生だった。
「やっぱ、遅すぎるかな」
「松田はさ、俺の家に泊まっていけよ」
洋ちゃんは、松田に言った。
「確かに、その方が良いよ」
大宮先輩も、松田は洋ちゃんの家で泊まることに賛成した。
「そうしろよ」
それから、洋ちゃんは自分のお母さんに話して、当日は松田が家に泊まって行くことに了承してもらった。
「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします」
松田のお母さんからも、洋ちゃんのお母さんに電話があった。
「それじゃ、来週の金曜日な」
洋ちゃんは、松田と大宮先輩と約束していた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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