クルージングヨット教室物語120
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「ね、クリスマスパーティーって何を着て行ったら良いの?」
瑠璃子が、ラッコの皆に聞いた。
「普通で良いんじゃないの」
「そうだよね」
陽子の返事を受けて、卒業式の時に自分だけドレスアップしてしまった瑠璃子が答えていた。
「クリスマスパーティーは、めちゃお洒落して行っても良いんだよ」
隆が、皆に答えた。
「男性はタキシードとか蝶ネクタイ、女性ではロングのドレスとか厚いコートの下にパーティードレスで参加する人もけっこう多いからね」
隆は、今までのクリスマスパーティーでの服装を伝えた。
「そうなんだ」
「それで、隆は、どんな服装で参加したの?」
「俺?」
隆は、麻美子に聞き返した。
「俺は、別に一度も正装したことないな、普通にいつものデニムで参加してたな」
「なんだ、そうなの。隆の正装って見たことないから、見て見たかったのに」
麻美子は、隆に言った。
「今年は、隆さんも正装しようよ。私たちでスタイリストしてあげるよ」
陽子が言った。
「なんかこわいな。どんな服を着させられることやら」
「麻美ちゃんも一緒に隆さんのコーデ考えてあげようよ」
陽子は、麻美子にも言った。
「え、麻美子もコーデに加わるの?ますますこわいな」
「何がこわいのよ。たぶん、隆が自分でスタイリストするよりは、めちゃ良いコーデになるよ」
麻美子が、隆に断言していた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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