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クルージングヨット教室物語〜自分を表す3つの言葉編〜

Photo by Vlad Zaytsev on Unsplash

イ:インタビューアー 麻:佐藤麻美子


イ「本日はお忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございます」

麻「いえいえ、こちらこそインタビュー取材ありがとうございます」

佐藤麻美子は、社長を務める今井隆の会社の社長室でWantedのインタビューを受けていた。

麻「本日は、代表へインタビュー取材の依頼を受けましたのに、代表が急きょ時間を取れなくなってしまい、秘書の私が代行でお答えさせてもらうことになってしまいすみません」

イ「いえいえ、いつもクルージングヨット教室物語ではラッコの皆への献身的な行動を拝見していて、麻美子さんにも関心がありましたので、インタビューできて光栄です」

麻「宜しくお願いします」

イ「それでは、インタビューを始めさせて頂きます」

1つ目の言葉・ラッコ

その言葉を選んだ理由

イ「こちらの言葉を1番に選ばれました理由は?」

麻「やはり、ラッコのヨットがありませんと、皆でクルージングに出かけることもできませんし、ラッコがあることで、ラッコのメンバーは皆、メンバーとして活動できるわけですし」

イ「まず、ラッコのヨットについてお聞かせ頂けますか?」

麻「はい。ラッコは、フィンランドに在るヨットを専門で造船しているナウティキャット造船所という造船所で造られました。同造船所で造られているヨットは33フィートから52フィートまでのヨットを建造しています。その中で1番小さいモデルのナウティキャット33がラッコの艇種になります」

イ「1番小さいモデルになるのですね」

麻「はい。うちのヨットを停泊している横浜のマリーナが、クレーンと場所の関係で35、6フィートまでのヨットしか保管できないのです。それで33フィートのモデルになりました」

麻「ラッコは、ケッチというタイプのヨットで、マストが1本立っているヨットが多い中、ラッコにはマストが長いのと短いの1本ずつ立っているヨットになります。1本のマストにメインとジブのセイルが2枚付いているヨットが多いのですが、うちのヨットはマストが2本立っているので、メインとジブ以外にミズンという3枚のセイルが付いています」

イ「セイルが多いのは、速く走るってことですかね」

麻「別に、ヨットはセイルの数が多いから速く走るってわけではないのですが、マストが2本立っているのは、小さいセイルで風を受ける量をそれぞれに分散できる・・うちの代表の隆に、セーリングの話をさせたら、それこそヨットの話で10時間ぐらいずっと話していそうなのですが、私はあまりセーリングのことはよくわからなくて・・」

イ「うわ、10時間は取材時間も足りなくなってしまう(笑)」

麻「私が、ラッコの気に入っているところは、セーリングではなくキャビンの中のギャレー、台所とか、クルージング中にメンバー皆がそれぞれに別れて寝れるバース、寝室があったり、トイレも2ヶ所付いていますし、一つには、シャワー以外に、フィンランド製ですからサウナまで付いているんですよ」

イ「船内の方が船外よりも気に入られているのですね」

麻「ええ、皆で出かけた時に快適に暮らせるキャビンが良いですね」

イ「サウナは、そういえば2話だか3話で進水したばかりの頃に、隆さんからサウナの話を聞いただけで、実際には日本ではそんなに使用されていない感じですかね」

麻「そんなことないですよ。けっこう皆、使用していますよ。クルージングヨット教室物語の話の中でも、そのうちきっと出てくるかと思われますよ」

イ「そうなんですね。サウナの話は乞うご期待ってとこですかね」

麻「そうですね」

イ「そろそろ、お時間も減ってきましたので、2つ目の言葉いいですか」

2つ目の言葉・ヨット教室

その言葉を選んだ理由

イ「こちらの言葉は?」

麻「クルージングヨット教室物語のタイトルにもなっている言葉です。ヨットって、野球やサッカーなどと同じスポーツの類なのですが、ほかのスポーツに比べてマイナーでしょう」

イ「そうですね、あんまりやっている方は多くないですね」

麻「私も、隆に誘われてラッコに乗るまではヨットなんて全然知りませんでした」

イ「確かに」

麻「でも、乗ってみると、あっちこっち旅行気分で出かけられますし、楽しいスポーツなんですよ。もっとアクティブにスポーツとして乗りたいって方は、うららのようなレース艇に乗ってもらえば、スポーティーな乗り方もできますし」

イ「いろいろな乗り方があるスポーツなんですね」

麻「ええ、そのことを、まだヨットに乗ったことないって方にも知ってもらいたい。そのための横浜のマリーナで開催しているクルージングヨット教室なんですよ」

イ「なるほど。麻美子さんとかとクルージングヨット教室物語の中で、読者の方もラッコに乗船することで、知らず知らずのうちにヨットのことも覚えられてしまうって感じですかね」

麻「え?いや、もちろんクルージングヨット教室物語を読んで頂く中で、ヨットのことを知って頂くっていうのも良いのですが、実は、実際の横浜のマリーナでも本当にクルージングヨット教室を毎年開催しているのです」

イ「そうなのですか」

麻「だから、クルージングヨット教室物語をお読みになった方が、実際の横浜のマリーナで開催しているクルージングヨット教室に参加されて、香代ちゃんや瑠璃子ちゃんたちみたいにヨットを始めて頂けたら良いのになという思いもあります」

イ「なるほど、来年の横浜のマリーナで開催されるクルージングヨット教室には、クルージングヨット教室物語をお読みになった方がたくさん参加されると良いですね」

3つ目の言葉・世界巡航

その言葉を選んだ理由

麻「ええ、ストーリーの中の香代ちゃん、瑠璃子ちゃん、陽子ちゃん、雪ちゃんだけでなく、来年は実際の読者の方達の香代ちゃん、瑠璃子ちゃん、陽子ちゃん、雪ちゃんにマリーナでお会いできたら、私も嬉しいです」

イ「ありがとうございます。それでは3番目の言葉をお選びになった理由をお願いします」

麻「クルージングヨット教室物語の読者の皆さんが、自分たちもヨットに乗って見たいと思われて、横浜のマリーナ主催のクルージングヨット教室に参加された時には、もしかしたらラッコは横浜のマリーナには停泊していないかもしれません」

イ「それは、どうしてですか?」

麻「横浜を飛び出して、世界へ巡航に行ってしまっている・・かもしれないからです」

イ「よくありますよね。白石康次郎さんというヨットセーラーがヴァンデグローブの世界一周ヨットレースに参加されているように、ラッコも世界一周レースに参加しているみたいなことですね」

麻「いいえ、私たちは、世界一周ヨットレースには参加していないと思いますが、ラッコを操船して世界へ飛び出して、南太平洋の島々を何ヶ月もかけて一つ一つの島を楽しく巡っているかと思います」

イ「世界中にたくさん島々はありますものね」

麻「ええ、数年では周り切らないかもしれませんね。何十年もかけて巡っているかもしれません。私も隆も、おばあちゃん、おじいちゃんになってしまっていますね。きっと(笑)」

イ「その頃には、麻美子さんと隆さんはご結婚されていますよね」

麻「さあ、どうでしょうか」

麻「隆は優柔不断ですからね。その頃もずっと同級生同士のままで世界巡航しているかも」

イ「そうなんですね」

麻「日本を出たら、とりあえず、まずはアメリカ西海岸の父の会社が在るサンフランシスコを目指したいです。サンフランシスコの南側に、モントレーという小さな田舎町が在るのですが、そこに野生のラッコが住んでいる場所があって、そこのラッコに出会いに行きたいです」

イ「船の船名がラッコですものね」

麻「はい」

イ「本日は、お忙しい中、インタビューのお時間ありがとうございました」


作家プロフィール

主な著作「クルージングヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など


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