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時間管理ツールの前提は間違っている?—— 『マニアイ』開発手記#1

Photo by Agê Barros on Unsplash

「時間を守ることは、日本では当たり前のルールだ。」
でも、私は日本に来たばかりの頃、そのルールにうまく適応できなかった。

ある日、私は音楽教室のレッスンに向かう途中で迷ってしまった。
結果、遅刻し、店長に叱られた。

そのとき、私は考えた。
「日本は時間に厳しい国だ。でも、すべての人がこのルールを守れるのか?」
「時間管理が苦手な人は、日本でどう生きているのか?」

私はその後、Yahoo知恵袋を調べる中で、発達障害のある人たちが時間管理に苦しんでいることを知った。
しかし、実は健常者であっても、忙しすぎると時間管理が難しくなると感じることがある。
さまざまな投稿を読んでいくうちに、人々の本当の苦しみが伝わってきた。

「デザインは人の生活を変えられる!」

これは、私の座右の銘だ。

そして、本当に時間管理が苦手な人たちを助けたい。

それが、Maniai(マニアイ)開発の原点だった。

「時間管理ツールの前提は、本当に正しいのか?」

ユーザーリサーチを通じて、私は1つの疑問に辿り着いた。
時間管理ツールの前提は、本当に正しいのか?

多くの人が時間管理に悩んでいる。しかし、その原因は「計画を立てるのが下手」だからではなかった。
私たちはそもそも、「時間を正確にコントロールする」ことができるのか?それを前提にしたツールは、本当に役に立っているのか?

Google Calendar や ToDoアプリは、「人は正確に時間をコントロールできる」という前提で作られています。
しかし、これは本当に正しいのでしょうか?

ADHDの人は、「時間の感覚」に独特な問題を抱えています。

  • 長期記憶の処理が苦手 → 過去の時間の流れを正確に思い出せない
  • 「2つの時間点の距離」を直感的に計算できない → 予想以上に時間が過ぎる
  • さらに、時間を「計算する」こと自体に認知負荷がかかる

そして、この問題は決してADHDの人だけのものではありません。

例えば、仕事で忙しくしている時、
「ちょっとメールを返しただけのつもりが、気づいたら1時間経っていた!」
という経験はありませんか?

実は、これは私たち全員に共通する問題です。
私たちは「時間の流れを正確に把握する」能力を持っていません。
でも、ほとんどの時間管理ツールは、こうした「人間の認知の仕組み」を考慮していません。

では、どうすれば「変化する時間」に適応できるのか?

この問題、実は『マニアイ』もう解決しました!
次回の記事では、そのデザインの理念を紹介します。

https://kyoujogetsu.cargo.site/


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