こんな小さいなスマホの画面で人生は変わるんだ。
今まで「映像」という「1秒、24枚の画像」でストーリーを伝える表現の世界にいました。ジャーナリズム、映画、CG映像、プロジェクションマッピング、ゲームと様々な映像分野で見えてきた事は一つ
「物語(ストーリー)を伝える」
という事です。初めて映像に興味を持ったのはTVで流れた映画でした。映画に影響されて、私は英語を学び、渡米をしました。TVに流れる30コマの絵の連続だけで心だけではなく、身体が動かされたのです。「Video Killed The Radio Star」ではないですが、映像の中の情報量は何よりも多く、一瞬で伝えられる情報が何よりも多いのです。そして、情報量が多いものこそが人を動かすのだと強く思ったのです。
スマホが出た当初は、映画ディレクターやプロデューサーの多くが「こんな小さな画面で映像なんて観ない」という意見が多くありましたが、今になっては言うまでもありません。
画面に映るものであれば、人は影響され、人は動くものだと。
それからスマホは世界を驚かせていきました。映像よりもさらなる情報量をもって人を動かすのは「インタラクティな映像 = ウェブサービス」であると強く感じました。機会に恵まれ、起業し未経験のウェブサービスを友人と立ち上げ2年が経ち、その思いは強くなる一方です。
映像もウェブサービスも真理は同じです。
ウェブサービスも同様に「ストーリーテリング」なのです。更に、映画のような「一方的な」物語を伝えるのではなく、
ウェブを ”作る側” と ”使う側”
という両手が同じストーリーを共有・共感しながら進むのという事です。スマホの小さな画面で、「物語」を一緒に進められる世界があると確信したときは鳥肌が立ったことを今でも覚えています。多くの起業家が同様なことを感じたことがあると思います。ビジョンをユーザーと共創していくことは、映像を凌駕する手法なのだと。
今後はVRやARなどの技術を使った世界が待っているかと思いますが、当面はこの手に収まる画面で人々の生活が激変するのを目の当たりにしていくのだと思います。
そして、私もその人々の生活を激変させるような「物語」を作っていきたいと思っています。