今回ご紹介する本は前回と引き続き『媚びない人生』です。
組織を率いるリーダーが、周囲の意見に振り回されることなく、自らのビジョンを貫くための指針を示す、そんな本になっています。
組織を率いるリーダーが、周囲の意見に振り回されることなく、自らのビジョンを貫くための指針を示す、そんな本になっています。
後編でも僕がこれは大事だなと思ったことを伝えていきたいなと思います。
忙しさをみせびらかさない
本書では空白のスケジュールを意識的に作成せよというメッセージが強く書かれています。
特に、「自分と向き合う時間を自分で作らない限り、自分と向き合う時間は決して作れない」とも書かれています。
自分自身と向き合うというのは、つまりは仕事の意味と向き合うということでも言えます。
プロとして仕事をするのであれば、自分と向き合い、仕事と向き合い、本当に今やるべきことは何なのかを自分の心に聞くということが必須となります。
僕自身も、いつも学ばせていただいている方からいわれるのは、「どうなっていきたいの?それはなぜなのか?」その質問です。
このことを深く自分と向き合って決めて決めてスタートを切ることこそが、本当の意味での成果を作るんだと感じます。
そして、本当に忙しくても、忙しさアピールをしないことが心の余裕さ、器の広さを広げてくれるそうです。
人とかかわる仕事をしている中で、自身のキャパシティを広げていくことが必須になりますね。
成功とは?失敗とは?
成功というと皆さんはどういう「状態」を想像しますか?
そして、失敗についてもどういう「状態」を想像するでしょうか?
この2つはどちらも"状態"であるということが肝です。
そして一体誰が成功や失敗と決めているのでしょうか。
更に言うと決めつけているのでしょうか?
何かアクションを起こした後に、成功したか失敗したかは自分のとらえ方次第だということです。
経営の神様といわれる稲盛和夫氏がこんな名言を残しています。
「チャレンジしているうちは失敗はない。諦めた時が失敗である」
つまりは、「自分自身」が成功か失敗かを決めていて、あきらめなければ失敗ではないということになります。
「自分自身の物差し」で今やっていることについて、成功か失敗を決めてしまっているわけです。
より早く失敗し、より早く成功する
英語では「Fail faster, succeed sooner」と書くこの見出し。
著者はより早く失敗し、より早く成功しようとも書かれています。
偉人伝を読んだり、成功した方の話を多く聞いている方は、成功には失敗が不可欠だと気づいている方もいます。
失敗は成功の源、成功は失敗の数に比例する、失敗をしなければ成功もない、、こんな風に様々いわれている成功論です。
なぜこのようなことが多くささやかれているのか疑問に思ったのですが、成功したり失敗することに、人間はとっても一喜一憂しやすいからだと感じています。
感情的になってしまうということです。
ですが、ここでも成功や失敗に媚びないほうがよいと言っているように僕は感じました。
どちらにしても喜べばいいだけの話しです。
なぜならば、失敗は成功の元であり、成功するには失敗はついて回るものだと思うからです。
たとえ失敗したとしても、その失敗を学びの材料にして、成長のスピードをより加速させることがとても大事だと感じています。
まとめ
いかがでしたたでしょうか。
媚びないというのは、自分の成長を加速させるための一つの考え方だと思います。
成功も失敗もすべて次の行動の礎にできることを願い、この本を紹介させていただきました。
ぜひ一読をおすすめします。
それでは。
住谷知厚(すみたにともひろ)
<参考>
◆媚びない人生