中日新聞インタビュー:橋本淳邦
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自動車部品メーカー、アイシン精機(愛知県刈谷市)で製品開発を担当する橋本淳邦(よしくに)さん(32)は、育児を積極的に行う男性「イクメン」だ。二人目の子どもが生まれた時に3カ月の育児休暇を取り、子育ての楽しさを実感した。
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夫婦共に実家が遠くて周りに頼れる人がいなかったので、長女(3つ)が生まれた時に思い切って育休を決めました。長男(5つ)の時は妻に任せっきりで、その反省もあって今度は自分もやらなきゃと思ったんです。
掃除、洗濯、料理と何でもやりました。一番は子どもの世話で、おむつを替えたり夜中に粉ミルクを作ったり。寝かしつけでは子守歌も歌いました。初めは仕事が気になりましたけど、だんだん育児が生活の中心になり「明日、どこの公園に行こうかな」と考えるようになりました。
当時は企画の部署だったので比較的育休が取りやすく、上司や職場の仲間の理解にも助けられました。価値観を変えるきっかけになるので、周りにも育休取得を勧めたいです。
育休中は給料が半分になりますが、生活に最低限必要な額はもらえたので心配はなかったです。休んだ期間が長かったため、査定が通常以下だったのは少しショックでした。復帰後はより仕事を頑張ろうと思うことができ、今は開発のリーダーを任されています。
育児に積極的に関わる「イクメン」としてアイシン精機で働く橋本淳邦(よしくに)さん(32)は、平日に子どもと過ごす時間をつくるため、朝1番に出社している。仕事を効率的にこなし、育児との両立を目指している。
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3カ月間の育休から復帰した後、平日は午前5時に起き、6時には出社しています。朝の静かな時間が一番集中できるので、企画の資料を作ったり、1人でやれる仕事を片付けたりします。その日やるべきことや上司に言われたことをノートに書き出し、時間をうまく使うようにしています。
以前はだらだらと残業していましたが、今は家族との時間をつくるため定時の午後5時半に帰ります。帰宅後に家族で一緒にご飯を食べたり、絵本を読み聞かせたり。妻も子どもも喜んでくれます。
会社帰りの飲み会に行くのを、ぱったりとやめました。代わりに同僚とランチ会を開いてコミュニケーションを取っています。趣味のサックスもやめました。子どもが生まれるまで好き放題にしていたので、下の子が小学校に上がるまでは我慢しようと思います。
朝型の生活はリズムが生まれるので、仕事もはかどります。日本では残業することが良いとされる雰囲気があります。海外では朝に頑張る働き方が増えているので、日本でも広がればと思います。