押して駄目なら、引いてみよう。
ある教師のつぶやき。
私の前職は、調理師だった。ある日、私自身で買った調理で使う包丁を、知らないうちに刃をボロボロにされた。悔しかった。まだその頃は、新人で腕もなく、言い返せなかった。昔の話だが、飲食店は、まだ古い体質であることが多い。私は、そういったイジメに対しても、負けてたまるか、今に見返してやると闘志を燃やした。しかし、今に限らず、今も昔も、イジメはどこでもある。心折れる人もいる。私の幸運なのは、そうして努力を重ね、その相手にいい意味のリベンジをして、認めさせたことにある。飲食店は、そういった風潮がある。今までは、そう思っていた。しかし、学校も然り、会社も然り、そういったいい意味での切磋琢磨はある。それとは、関係ない本当の陰湿なイジメは、実際ある。そういう場合は、そこを離れることだと思う。イジメられた側にとっては悔しいかもしれないが、そこは回避して本当の自分自身が生きれる良い世界で生きた方がいい。実際、イジメは、人間の自身のエゴと、見栄、妬み、嫉みであることが多い。けして、自分自身で命断つことなく、回避する勇気も必要だ。