海の向こうにワクワクしていた
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アメリカ・サンディエゴ ~初めての海外へ~
俺にとってカリフォルニア州にあるサンディエゴという街は、人生初の海外だった。
親父が外国航路の船乗りで、いっつもテレビで「世界ふれあい街歩き」を見ながら、
「あ、ここ行った。」「あ、ここも行った。」と言ってた。
聞けば、行ったことのない国を数える方が早いそうだ。海外への憧れは、そんな親父からよく海外の話を聞いていたからなのかもしれない。
さらには、東日本大震災でもうなくなってしまったが、生家は海の目の前にあったから、幼少のころからいつも水平線を眺めながら、あの海の向こうにも世界があるんだ~とトキめいていた。
ところで、何でサンディエゴなのかって? 初めての海外で、海外を存分に味わいたいので、あまり日本人が多くない、海と空が美しい場所がいいのですがという要望をコンサルタントの方に伝えたら、サンディエゴを紹介してもらった。
「よし!行ってやろうじゃないか!」------日本人すんごいいっぱいいたよwww
ってことになり、サンディエゴとの運命の出会いが始まったのだ。
実は、映画「トップガン」で有名だったらしい、トム・クルーズの「トップガン」は中学の頃大好きで、金曜ロードショーで放送した「トップガン」をVHSに録画して、何度も何度も見たのに、サンディエゴは知らなかった(笑)。俺はやっぱアホなのだ。
短大の先生との進路の面談のときは、
「で、どうするんだ?もうお前だけなんだよ。進学か就職か決まってないのは。。ブツブツブツ。」
「だから先生、俺アメリカ行くよ」
「何なんだよそれは。とにかくあとお前さえ決まってくれれば、
うちは生徒全員の進学と就職の率が100%になるんだよ。頼むよ。」
「だから、俺は・・・。」
いつもこんな感じのやり取りが何回も続いていた。
結局卒業して、俺は勢いに任せ日本を飛び立った。
ごめんね先生。俺のせいで100%にならなかったね。
つづく