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入社して知った、お店作りに大事なこと

入社したきっかけ

埼玉県ときがわ町にある 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉のシーズン装飾を担当していました。 入社のきっかけはおふろcaféだったのですが 配属先は、玉川温泉だったということもあり 「せっかくなら、おふろcafé でやっていないような手作り感満載の空間をつくるんだ!」 と意気込んで季節ごとの館内装飾を行っていました。

意識していたこと

1. 店舗のコンセプトにマッチしているか
まず、「装飾担当」というお仕事を頂いて最初に学んだことが 「コンセプト理解」の大切さです。

○自分の表現したいものをつくるのは “アーティスト”

○店舗/お客様のニーズに合わせて表現するのが “クリエイター”

これまでの人生の中では、音楽を通して 自分を表現してなんぼ!の世界で生きていたこともあり、 最初このバランスを理解して取り組めるまでには時間が必要でした。 回数を重ねるうちに、 お客様がまた来たい・いいなあ〜と思う空間を作るためには 館全体を1つの箱として捉えることが必要なのだと気づきました。 あくまでも、“装飾は全体の1つ”ということだと思います。

2.  地域性があるか
では、コンセプトにあっていれば 素材はなんでもいいのか? インターネットで誰でも購入できる什器で空間を作っていくのか? そうではなく、

○ 「地域の伝統/芸術/文化」 ×  装飾 地域の魅力と掛け合わせられるような装を目指していました。



例えば、この写真を例にすると これは 「細川和紙を使用した、七夕の装飾」を行ったときの様子です 近隣に小川町という 和紙で有名な町があり、毎年7月に七夕祭りでは 竹あかりのコンテストを行っています。 竹あかりの幻想的な美しさや、町の魅力を多くの方に 知って欲しいと思っていたので直接、作家さんに竹あかり作りを習いにいき、 館内装飾に取り入れさせていただきました。

3. 手作り感があるか
先ほども記載しましたが、「おふろcaféではなく玉川温泉だからできること」 を意識していたのでスタッフさんを巻き込みながら もっぱら工作で装飾品を作成していました。 気をつけていたのが 最後のゴールイメージをスタッフさんに共有してから作ってもらうこと。 単調な作業になると雑になったり 面倒くさくなると思ったので 「〜さんが、作ってくれたこれは最後ここに飾るんだよ」 と手書きのイメージ図を持って、1人1人に話していました。

○なんでもかんでも効率化しない

これも気づきとして、大事だなあと当時感じていたことです。 装飾でも1人ではできることが限られているので、周りの協力は必須です。共有と引き継ぎ ・誰にでも分かるようにマニュアル作り この2つは、多少時間を要しても省かないほうが良いということを 装飾を通じて気づくことができました。
スタッフさんが自分の母親世代〜おばあちゃん世代だったりすると本当に…

多様な価値観がある!

ことは事実だと思いますので、「どうして、分かってもらえないのだろうか…?」と悩む前に、まずは自分のコミュニケーションスキルを高めつつどうやったら気持ち良くお仕事をしていただけるかを考えていました。こうして書き出してみると今の仕事にも通じる大事な要素だったり 気づきが多い1年目だったように思います。

次回は、温泉道場だからできた挑戦や取り組みについて書いて行こうと思います。

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