ドクターメイト参画の経緯と思い
わたしがドクターメイト参画に至った経緯を綴ります.
きっかけ|病院に行かなくても医療の恩恵が受けられる仕組みをつくりたい
医療が必要とされるのは,病気になったときだけではありません.病院で患者さんをみていて,受診がもう少し早ければ重症化せず,入院せず済んだだろうと思うこともしばしばです.
ちょっと体調が悪かったり,家族の様子がいつもと違ったりしても,多くの人,とくに働いている世代ほど,そのまま様子を見ます.様子を見たまま,徐々に悪くなっていると気づきながらもなかなか病院に向かうことはありません.
そして,我慢の限界に達し,周りから強く勧められてようやく病院に向かいます.自分の足でたどり着ければ良いほうで,救急車で救命センターに運ばれる方もいます.
「ちょっと調子が悪い」ときに,家族や友人に医者がいたらどうでしょうか.わたしの家族や友人は,調子が悪いこと,気になる病気について気楽に「大丈夫か」相談してきます.
病院に行くほどではないけれど,医療の専門家に相談したいことは日常的にたくさんあります.自分や家族の身体のこと,健康診断の結果,飲んでいるサプリメント,ダイエット法などネットで調べれば情報はありますが,顔の見える医師からアドバイスが受けられたら,安心を得たり,納得の上,病院を受診することができます.
病院に行かなくても医療の恩恵が受けられる仕組みをつくる.これが,わたしのミッションです.
個人での取り組みから,仲間との出会い
病院に行かなくても医療の恩恵が受けられる仕組みとして,個人で健康相談をはじめました.
やさしい糖尿病内科医の健康相談.ECサイト「BASE」でのWeb健康相談です.このアイデアはアンター株式会社の主催するイベントの際,加藤浩晃先生のアドバイスを参考にはじめました.
このときの懇親会で,隣の席にいたのが青柳先生です.彼の主導で介護事業所と医療の垣根をなくしていくプロジェクトが遂行し始めていました.
Antaaの中山俊先生(わたしの高校同期)を通じて青柳先生とは知り合いでもあり,わたしが個人的に健康相談を始めていたのを,自身のプロジェクトとの親和性から誘っていただきました.
介護と医療をつなぐ|ドクターメイト株式会社設立
水面下でプロジェクトが遂行し,2017年12月8日,ドクターメイト株式会社が創業しました.わたしは執行役員として参画することとなります.
介護事業所にはたくさんの入居者さん,利用者さんがいます.数少ないスタッフが,彼らを24時間体制で介護,看護しています.入居者の誰かが調子が悪くなったら,医師にアクセスするには,嘱託医の先生に電話するか,病院に連れて行くしかありません.
嘱託医の先生もたくさんのかかりつけ患者をかかえています.24時間対応できるわけではありません.なかには,直接医師に相談しなくてもいいような電話もあるかもしれません.介護を受ける側のニーズに対して,彼らをサポートするマンパワーが少ないため,たくさんの人が疲弊します.
24時間,365日,ちょっとした疑問,相談から親身に対応するのがドクターメイトのサービスです.
まさに,わたしの期待する,病院に行かなくても医療の恩恵を受けられる仕組みです.この事業に携われて幸せです.
まだまだ成長途中の事業ですが,医療の新しい形を通じて,多くの人を幸せに,豊かにできるよう尽力していきます.