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思っていた化学物質過敏症と違った

 私は化学物質過敏症と診断されていますが、若い頃イメージしていた化学物質過敏症とはかなり違ったので驚いています。
 高校生の頃、環境工学の授業で化学物質過敏症の女性のドキュメンタリーを見ましたが、その方はわずかな排気ガスなどでも反応してしまい外に出られず、窓にも何重にもビニールを被せている状態でした。私はその印象が強すぎて、「化学物質過敏症とは外に出られない病気」なのだと思っていました。
 しかし実際に化学物質過敏症になってみると、私の場合は呼吸器からの化学物質にはあまり敏感に反応しないようです。大学生の頃からずっとマスクをして生活しているおかげか、呼吸器はあまり苦しくありません。ただ、においがするほどの化学物質(殺虫剤や芳香剤等)はやはり頭痛がしてしまいます。
 そして私が最も反応するのは腸からの化学物質です。体内に化学物質を取り込むと、頭痛や吐き気、パニック発作や不眠が起こります。不眠が化学物質と関係していることに気付くのが遅れ、病院をたらい回しにされました。

 30年の人生を通して分かったことは、医学と言うものはまだ未解明な部分も多く、結局自分の体を治せるのは自分しかいないと言う事です。

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