職人との出会いがエンジニアを目指すきっかけに
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ストーリーにご関心を頂きありがとうございます。こちらの記事を読んで頂きますと、私の仕事に対する考えの移り変わりや、何故プログラミングに熱中するようになったのかが分かるかと思います。是非最後まで読んで頂けますと幸いです。
軽く自己紹介です
1993年6月生まれ、今年27歳になりました。一度熱中すると、とことん突き詰める性格で、特に大学時代のダンスは今もずっと続けています。しかし、仕事面においては新卒から1~2年は決して熱中していた訳ではなかったと思います。私がプログラミングに熱中するようになり、それを仕事にしたいと思うようになったのはある職人さんとの出会いがきっかけです。ちなみにカバー写真はその職人さんに製作を依頼した品物です。
新卒での入社後一年で退職〜派遣社員へ
当時の自分に今会うならこう言うと思います。「職歴を汚すくらいならもうあと2年は頑張れ!」と。新卒で入社した富士ゼロックス大阪は大学3年のインターンシップでお目にとめて頂いて、その際に採用のお声がけを頂きました。当時、特にやりたい仕事があったわけでもなく通勤がしやすいから、給与がそこそこ良いから、などの理由で入社を決めました。しかしいざ働き始めると、インターンの頃とはうって変わり、大手ならではの厳しい管理体制からルーチンワークのような日々となり、個人の裁量に任せてもらえない営業に不満を感じるようになりました。そして5年程付き合っていた彼女との別れをきっかけに、やりがいの無さを理由に半ば勢いで退職しました。
多くの仕事を任せてもらえそうなベンチャー企業に興味があったので、当時HPを閲覧していた中で、最も勢いのありそうなスプリーブという企業に応募しました。ただし職歴をあまり汚したくなかったので、試してみる意味合いも込めて非正規雇用での採用を選択しました。派遣先で携帯販売を行う傍、退社後にもマメに本社に顔を出し、社長や常務に何かしら業務を手伝いたい旨を伝え、社長開催の街コンスタッフや、新卒採用の説明員など兼務させて頂いており、充実はしておりましたが、ではやりたい仕事内容か?と問われるとそうでもなく、半年後の契約更新のタイミングで退職しました。
モノづくりの魅力へ
前職のねじ会社では色んな職人と関わってきましたが、特にお世話になったのが大阪の九条という町工場の、ある職人さんです。本名は出せないので愛称を込めてここでは「おっちゃん」と呼ぶことにします。たばこ臭くて競馬新聞が乱雑に置かれている、いかにもおっちゃんらしい事務所の中に、狭いスペースで加工機材が置かれており、齢60代半ばのおっちゃんは大抵いつもそこで加工品の製作をしていました。
得意先が近所だったこともあり、よく客先帰りに用もなくおっちゃんの所に顔を出しては、作業を眺めながら世間話をしていました。そのおっちゃんの仕事姿がいつも楽しそうで、ある日ふと「この仕事、辞めようかとか考えたことないんですか?」と聞きました。おっちゃんは作業を続けながら「もう40年以上この仕事しとるけど一度も無いなあ」と続けて「それに今ワシが辞めたらあんただけじゃなくて、他のみんなも困るさかい。出来るとこまで続けるわ。」と話してくださったことを覚えています。それを裏付けるかのように、当時おっちゃんほど幅広く加工技術に精通していて、他方に顔が効く職人さんはいませんでした。そんなおっちゃんに憧れて、私も何かモノづくりがしたい。それで誰かの役に立つことができないか?と考えるようになりました。そして当時は貯金も少なかったのと、今後のIT社会を踏まえてプログラミングをしてみよう。という考えに至り家にあったPCでProgateを始めるようになったのです。
エンジニアになる決意
Railsチュートリアルを終え、初めて自作のポートフォリオを完成させた時の達成感は営業での契約獲得以上で、おっちゃんにも自慢話をしたことを覚えています。そして私自身、もう抜けることが出来ないほどプログラミングに熱中していたので、素直におっちゃんに「エンジニアとして働いていきたいと考えてます。」と伝えました。正直、ねじ業界のこともまだまだな青二才が何を言っとるか。と怒られると思っていたのですが、おっちゃんは「やりたいことなら、絶対にやってみた方がええ」と肩を押してくれたのです。その言葉があったおかげもあり、私は踏ん切りがつき、おっちゃんのように誰かに必要とされるエンジニアに必ずなる。と決意したのでした。
仕事に対する価値観の移り変わり
結局のところ、私は給与や勤務場所以上に、自分の好きなこと(プログラミング)で誰かの役に立っている。というやりがいと重要感が大切なのだと、おっちゃんとの会話とプログラミングを通して気づきました。退職後、ポテパンキャンプを受講し、先日改めてポートフォリオを製作しました。もっと綺麗な設計・コーディングが出来るようになりたく、今も一日最低7時間以上、週に6日はプログラミングを行なっております。直近の目標はVue.jsとRailsでのアプリ開発ですが、低レイヤの技術、つまりデータベース、テスティング、コーディングの実践も欠かしません。そして将来的には社内外のステークホルダーとコミュニケーションも取れるエンジニアとして活躍していきたいです。