1
/
5

もっと自分の人生に一生懸命になっていい

最近、私が所属している会社・Wantedly Inc, のビジョンやカルチャーの基となる「モチベーション3.0」という本を読んだ。私は現在、人事広報として会社のビジョンやカルチャーを人に伝える仕事をしている。今までは弊社代表の仲がつくったカルチャーブックという会社のビジョンやカルチャーについて書かれている本に沿ってビジョンやカルチャーについてそこから噛み砕いて伝えるようにしてきた。しかしずっと「会社のビジョンについて本当に自分の言葉で話せているのか・本気で納得できていると言えるか」と疑問に思っていたので、基となる考えが書かれている「モチベーション3.0」を読むことにした。


現代は恵まれている時代だからこそ、オリジナルであり自分を特別と思いたい欲求が強くなる。それに合わせて働き方も変わってきている。この本を読んで最初に気付いたことは、自分の人生を豊かにすることを社会に出て実現しようとしていいのだということだ。
今までの学生生活(小学校から大学)を思い返すと、常に強制された中で確実にこなすことがミッションだったように思う。何年もそういった世界にいたので、自分の意志についての思考を遮断して自分がコントロールできそうな課題や環境を選んでこなしてきた。結果として何かを創造し価値を見出す楽しさや苦しさを知らずにここまで来てしまったことに気付かされた。


強制されないと皆がやらないという前提を覆し、皆がやりたいことをシンプルにやれるようにする。自分で決めて進んでいくことを前提にすればやりたいことができて皆が情熱をもって物事に取り組める世界になる。しかし、この前提を私と同じように知らない、または慣れていない人も多数いるように思う。自由を求めているのにいざ「どこにでも行っていい」と言われると迷ってしまう人の感覚が私にもわかるのは、ずっと強制されていわれたことをこなす、いわば「思考停止しながら生きるほうが楽だし正しい」世界や制度のもと生活してきてきた証拠だと思った。
また、皆本心ではタイプIのような人間になることを望んでいると思う。なぜやるのかに共感し、自分なりの答えをそれに対して追求する。それに費やす時間や手法を縛りはなくとことん追求できる環境があったら夢中になれるだろう。しかし、この本を読んで改めて思ったことは新たな価値を生み出すには相当な努力をし続ける根気が必要であることと、早々結果は出ないし目的達成に到着できないことが当然であることである。個人的にはこの根気が足りないのと答えがすぐに出ないと心折れてしまうことからなかなか物事に夢中になれるほどやりたいことや好きなものが見つけられずにいると思った。


今後この本を読んだ上で個人的にやっていきたいことは、もっと自分の人生を豊かにするにはどうしたらいいかに本気になっていいことがわかったからそれに全力をかけることだ。今私は採用の仕事に就いているが、やらないといけないことばかりでコントロールできなくて仕事ができない・面白くないとどこかで思ってしまう部分があった。しかし、今の環境はすでに自律できる時間や余地はあることに気付いた。私は自らマスターするために努力しつづけることや自ら価値を生み出すことを放棄している部分があるのではないかと思った。もっと自分がこれをやった上でどうなりたいかという目的を定めたら毎日がより充実するように思う。


また採用や広報の仕事をしている身としてやっていきたいこととしてはWantedlyに遊びにきた人やメディアを通してWantedlyについて知る人に対して、「強制された社会で生きる人が多い中、もっと自分のやりたいことにフォーカスして生きていい」ことを伝えたいと思った。ただ、想像しているよりもやりたいことをして生きることは難易度が高く、根気が必要でつらいことも多いこと、しかしその中でしかやりがいや熱中できる状態になれる生き方はないことを伝えた上でモチベーション3.0をもとにしたビジョンや環境をつくりあげているWantedlyを見てほしい。この本を読んで、Wantedlyが多くの人にとって魅力的な環境を用意できているという自信が付いた。

68 いいね!
68 いいね!
山本 あずささんにいいねを伝えよう
山本 あずささんや会社があなたに興味を持つかも