インフルエンサーと就職活動
就職活動は難しいなと思う。
私は一応、世の中で言う「インフルエンサー」とそれなりに言われるような人間である。
Twitterとの人格と公人を分けたいので、アカウントは明かさないが、Twitterのフォロワーは1万人を超えている。当然、怪しげなプレゼント企画等で「釣った」フォロワーではない。
ブログを10年以上書き、海外の情報を発信しているから、その信頼で得たフォロワーの皆様だ。
最近、Netflixの"Followers"を見た。
現代では人々の価値がフォロワー数によって可視化されているという。
しかし、就職活動の場ではそうでない。
フォロワーが1万人いるんですよ、ブログの読者が○千人いるんですよ、と面接で伝えても、「へー、すごいですね」くらいの薄い反応しかない。
訳のわからないYouTuberまがいでしょ?みたいな目をされたことは1度や2度ではない。
フォロワーを得るというのは、自分自身のブランディングが出来なければ出来ない。それが数字で現れている。それが数字で出ているというのは、とても客観的な指標であるように思えるのに。
面接には得意不得意がある。
私は明確に不得意だ。落ちた数は数え切れないし、多分、文章が書くのが好きになるような人間は、面接が苦手なタイプの人々が多いのではないだろうか。
古い日本企業ならわかる。
私の母親はTwitterがどういったものか知らない。それどころかコピーアンドペーストすら怪しい。ただ、私の母親の年齢は、世間一般の定年の年齢には達していない。
うちの母親みたいな人間に面接されたら、まず私は落ちるだろう。
しかし不思議なのは、イケイケベンチャー!みたいな企業に限って、採用活動が古臭いことだ。
イケイケベンチャーほど、面接も多い。
語弊を恐れずに慇懃無礼に申し上げれば、「大企業でもあるまいし、何度も御社に伺うほど興味もないんですけど」と思う。
一応、マーケターの端くれなので、需要と供給ってわかってる?と喉から出かける。
話が少し逸れた。話を戻そう。転職活動は難しい。
インフルエンサーでも有利にならない。不利になっている気すらする。
いや、ヒカキンさんくらいになればわからない。けれどそのレベルでなければ無理だ。
でも、ヒカキンさんも、仮に面接に通ったとしても、「インフルエンサー」だから、というより「有名人だから」のような気もする。
最近、少し諦めてもいる。
日本は出る杭は打たれると言う。インフルエンサーは少なくとも「出る杭」なのは間違いない。
杭であることを隠して就職活動すべきなのか、杭として突き抜けるべきなのか、私にはよくわからない。
就職活動は難しい。