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TA(Teaching Assistant)経験

Teaching Assistant (以下TA)とは、APUの特色であるピアリーダー制度の一つで、生徒同士がサポートし合いだがら学び合う制度です。一つのクラスのサポート役として学生のサポートをする。または一つの教室を受け持ち、実際に先生役として学生を学び合います。これにより、生徒側も先輩から教わることができ、教える側も教えるスキル、リーダーシップ力、教室のマネジメント能力、問題発見、問題解決力などを身に着けることができ、経験や成長の場としても活用できます。私は自分の成長のために経験値を貯めようと思い、多くのTA経験をしました。


1年生の夏に始めてやったSummer SchoolのTS(Teaching Support)。これは夏休みに5日間ほど全国の高校生がAPUに集まり、寮に泊まりながらAPUの多文化環境やアクティブな学びを体験するというものです。ここに数人のAPU生がサポートに入り、企画、運営から手伝いながら場を盛り上げる役目をします。1年生だったということもありこの時は先輩方から刺激をもらい、学ぶことが多かったサマースクールでした。企画をする際の企画書などの書き方から、ファシリテーションのやりかた、プレゼンなど今まで自分がやったことのなかったことを学び、経験することができました。


TAやTSのように何かを誰かのためにみんなと協力しながら作り、それをマネジメントすることが楽しく、多くの学びがあるということに気づき、次に挑戦したものは国際生向けのピースツアーです。広島に行き、歴史を学びながら平和について国際生と考えるツアーの企画、運営をしました。これも一からどうしたらよいツアーになるか、国際生にとって学びの多い時間になるかということを考え、TA3人と一緒にツアーを作り上げました。事前の授業から事後プレゼンまでの流れを考える中で、参加者が国際生ということで対策すべきことがたくさんありました。時間に対する考え方が違うため、時間通りに動くためにはどうしたらよいか。宗教的な理由でお祈りの時間が必要な学生への対応。宗教的な食事制限がある学生も安心して一緒に食べることができるところはどこかを考える。宗教的に肌を触れる、見せることができない学生も安心して一緒に参加できるアクティビティは何かなどなど。これは多文化の環境で共生し、協働する上で必ず考える必要があることです。また、TA同士でも価値観や考え方の違いからぶつかり合いながらも、それぞれの強みを生かし、弱みを補いながら企画を進めることができました。


立命館アジア太平大学に新入生受け入れサポート団体です。新入生オリエンテーション期間中に実施する「学生生活ガイダンス」や「履修ガイダンス」、その他にも新入生歓迎イベントや、APU生活や別府での生活に必要な情報を伝えるイベントなどを一から企画、運営します。半分が国際生で構成されており、多文化環境の中でともに仕事をすることを経験できます。イベントチームとして新入生のためのお花見イベントや先輩との交流イベントを一から企画し、他にも履修に関するガイダンスのプレゼンなどをしました。ここでもはやり多文化ということで時間に対する考え方の違いからミーティングに遅れてくる学生が多かったりと問題は多々起こりました。また、仕事の進め方や仕事に対する向き合い方にも違いがあります。日本人としては真面目に仕事をし、スケジュールを立てながらきちんと仕事をする人が多いですが、一緒に働いていたインドの学生などは目の前にある仕事をマイペースに進め、楽しみながら仕事をしようというスタンスでした。どちらが良い悪いではないのですが、私たちはどうしても日本だからということで日本人のやり方を押し付けるようなやり方をしてしまい、ミスコミュニケーションが生れ、チームワークがうまくいかないことがありました。その時にやはり話し合いでしか解決できないと思い、一度本音をぶつけ合う場を作って皆が共通理解をする場を作りました。インドの学生も、仕事をだるがってやっているわけではない。私たちも彼を責めているわけでもないということを伝え合ったうえで解決策や改善点をシェアすることでより良いチームができたように思います。この経験から、「皆違って当たり前」という価値観が私の中で大きくなりました。それまで言葉ではたくさん聞いていたが、この時腑に落ちたと感じることができました。また、何事も本音で話し合うことの大切さも改めて学び、どんなに文化や価値観が違っても正直に素直に向き合えば必ず分かり合える、どこか共通点があるということを学びました。


2回生からは実際にクラスのTAに挑戦しました。SSAWという、1回生が基本的なレポートの書き方やプレゼンの仕方を学ぶ授業で、私は一クラスを担当して4か月間先生役となって授業をします。初めての経験で失敗を繰り返しながらも、クラスの前に立ってプレゼンをするという力、リーダーシップ力、教室のマネジメント力が身についたと思います。また、一人一人の学生を観察し、問題点や改善点などを見つけて対応していくという問題発見力と解決力を身に着けることができたと思います。


Buddyとして短期留学生をサポートする活動もしていました。これは1か月ほどの短期留学でAPUに来る学生のために、どうしたら短い間でもAPU、別府、日本の文化を楽しんでもらえるかを考えながらイベント企画やサポートを行いました。


3回生、留学から帰国後は、英語に自信をつけ、英語を実践的に使える環境を積極的に探して行動していため、ACEプログラムのTAに挑戦しました。ACEプログラムは、世界各国から高校生がAPUに5日間ほど泊まりながらAPUや日本文化を体験するというプログラムです。これもアクティビティや別府市内散策、茶道や浴衣試着などの日本文化体験などを企画、運営します。TAも国際生、参加者も国際生なのですべて英語でやるという環境の中で、日本人として少しでも高校生に日本を感じて帰ってもらえるように努力しました。やはり多文化が混ざった環境の中で活動し働いている自分がとてもわくわくしていることに改めて気づかされました。


多文化協働ワークショップの(MCW)TAにも挑戦しました。MCWという授業があり、1年生が必ず履修する授業になっています。この授業では、国際生3人と日本人3人がグループになり、4か月間通してプロジェクトを考える授業で、私たちTAも日本人と国際生がペアになって学生をサポートしていきます。国際生は入学したばかりで日本語は話せない状態、日本人もみな英語に自信があるわけではないため必ず言語の壁で問題が発生します。また、国際生と日本人の仕事に対する向き合い方や時間に対する考え方の違いから衝突が起きるが、コミュニケーションが取れないため解決できずグループが崩壊状態になるところもあります。このような問題をTAとしてサポートしながら4か月間学生と向き合います。学生との向き合い方といういう面で、問題発見力、解決力、時間や教室のマネジメント力も身に付きます。同時に、国際生のTAペアとの協働という面でも学びがたくさんありました。私は1つ下のインドネシアの学生とペアになりました。私は以前のTA経験の反省を活かしながら、彼女とコミュニケーションをとりながらともに良い教室を作ることができましたが。私はどうしても一人でやったほうが早いことを自分でやりがちであるという弱点ありますが、それを改善するために彼女とのコミュニケーションを大切にし、毎回共通理解をして同じページにいることを確認しながら進めることを心がけました。毎回二人で振り返りをすることで毎回の授業をレベルアップすることに努力しました。

また、SEAという交換留学アドバイザーとしても後輩のサポートをしました。交換留学を経験したからこそ、悩んでいる、不安な人の背中を少しでも押せるように相談ブースを作り、毎週相談に乗りました。また、留学の面接対策や、留学経験談をシェアするイベントなどを開催しながら交換留学に挑戦する学生を少しでも増やし、一人でも多くの学生の挑戦をサポートができるように活動しました。

留学帰国後は、APUでの学び、留学経験をシェアし、後輩学生や高校生、APU進学希望の高校生の保護者さんなどにプレゼンする機会を多くいただきました。ここではプレゼンする力を伸ばすために努力をし、少しでも多くの学生の心に響くようにしていました。やはり何かをうまくなるためには経験の数が必要だということを学びました。私はそもそも人前で話すことが得意な人ではありませんでした。しかし何度もプレゼンを繰り返し、その度に自分を満足させるのではなく厳しく改善点を改善していくうちに、600人の前でもリラックスしてプレゼンをすることができるようになるまで成長しました。このように、自分が成長できる場に自分を置いて、挑戦し続けることで成長できるということを実感しました。

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