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発達障害とは

Photo by Mel Poole on Unsplash

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害の総称※です。

発達障害のある生徒の得意・不得意の凸凹を「特性」と呼ぶことがありますが、「特性」に合った「環境」の中で生活をしている発達障害のある生徒たちはその能力を十分に発揮し、多くのアセット(強み)を持つようになります。

芸能人やITなどの業界で著名になっている方の中には時に発達障害をカミングアウトされる方もいますが、そのほとんどの方が過去の苦しい体験を語る一方でアセットを持つきっかけとなった人を含むさまざまな環境との出会いについて語られています。

しかしながら、現在の教育現場の中では発達障害の生徒たちが「特性」と「環境」とのミスマッチから学校生活等の中で「伝わらない」「できない」「怒られる」などのネガティブな経験を長期間し続けているというケースも少なくありません。

このような様子は「特性」についての理解のない周囲から「わがまま」「自分勝手な」などの言葉で誤解して捉えられてしまいがちです。そして、発達障害のある生徒たちの多くは、その経験をさらに責められ、諭されることが多く、そのネガティブな経験から抜け出せずに二次症状、ときには合併障害等を抱えることも少なくありません。

特性によるネガティブな経験から抜け出すためには、周囲がその方の個性、特性などを理解して、環境を調整していくことがとても大切です。

個々を尊重し、科学的な体系に基づく支援と伴走が求められる時代になりました。


※発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(LD)などが含まれます。