ルドン 私自身に:みすず書房
オディロン・ルドンは、夢やファンタズマゴリーを描きつづけるとともに、自然のヴィジョンに決してたじろがなかった画家である。少年の日の記憶、普仏戦争での一兵士としての体験、植物学者クラヴォ一によってひらかれた未知の生命体への驚き、孤高の銅版画家プレダンとの出会い......。ラ・ヴィ、人生、生活、生、こんな言葉がこれほどくり返され、画家の内面がこれほど率直に語られる芸術論は稀れであろう。ここには...
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