なぜ美術なのか?
哲学しかない・・・!と思い込んでしまった私ですが、実際に学んだのは美術史でした。
晴れて哲学科に入学したものの、入ってみると美術も学べるということに気づきました。要綱には書いてあったのでしょうが、哲学で頭がいっぱいだったので全く知りませんでした。
はて、美術?
描くの?デザインするの?美術史とは?
美術史とは何かということは説明しませんが、世の中にある様々な図像・イメージが学びの対象になるということを知りました。それは絵画であろうと映像作品であろうとです。
それまで美術の分野に触れたことが全くなかったので、せっかくだからやったことないことを勉強しよう!と思い、美術史を専攻することにしました。
今もですが、PVやMVをみるのがとても好きで、とりわけDAFTPUNKの「around the world」や「technologic」が好きでした。
例えば、こういった不思議なPVを研究対象にすることができるわけです。とにかく、描写することを求められました。見えたもの、気づいたものをとにかく文章に落とし込むように指導されました。
例えば、色や場面、登場人物、何人いるのか、彼らは何をしているのか、役割はなんだと思うか、タイトルとの関連はどうか、監督は誰なのか、どこで撮影されたか、どんな機材を使っているか、など色々な角度から作品を捉えることが必要です。
結局私は、フランス象徴主義作家のオディロン・ルドンの研究をすることにしました。なぜ、彼を選んだのかはまた次の機会にお話しできればと思います。
オディロン・ルドンの自画像