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舞台監督がつくる「企業研修」

■ 私のアイデンティティ

私は今、研修ファシリテーター(研修講師)という仕事をしています。

高校・大学・社会人1〜11年目までは、ずっと演劇やミュージカルやショーの舞台監督をしてきました。

舞台は私のアイデンティティです。

「いい舞台にはカタルシス(浄化作用)がある」と言われています。

それは、悲劇作品でストーリーがバッドエンドであってもです。

最初に「カタルシス」という言葉を使ったのは哲学者のアリストテレスで、元々は演劇学用語として使われていました。「浄化」とは、「舞台上の出来事を見て涙を流したり恐怖を味わうことで、日頃から感じている同種の情緒を解放し、心の中を清める」とされています。

身近な例でいうと、ドラマや映画を観ていく中で主人公に共感して泣いたり笑ったりすることにも近いかもしれません。

誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。


■ 人の心とカタルシス

では、なぜ舞台を観るだけで、観客に浄化が生まれるのか。

小学生が文化祭でやる「もも太郎」と、ブロードウェイミュージカル「PEACH MAN」があったとします。

ストーリーや登場人物は同じでも、得られる体験が全く異なることはみなさんも想像できると思います。

私はここにカタルシスのヒントがあると考えます。

・上演決定時(予告や告知)から感じる期待感

・当日劇場に足を踏み入れたときの劇場の匂い、他の観客たちの表情や会話

・座席についたときの椅子の感触

・劇場内と身体に響き渡る開演ブザー

・うっすら漂うスモークを浴び、差し込むレーザービーム

・造り込まれた舞台美術

・大迫力のサウンド

・熟練されたアクターの演技、歌唱、ダンス

「プロフェッショナル集団がつくる最高の品質」そして「臨場感」が、360度、人間の五感を刺激しながら観客を一気に作品の世界に誘(いざな)います。

カタルシスが生まれる要因を特定することは難しいですが、あらゆる要素が重なり合い、観客の心とつながるのだと思います。


■ 最高の体験づくり

私がつくる「研修」は、この「プロフェッショナル品質」と「臨場感」を徹底的に意識しています。

舞台も研修も、私にとっては同じ「体験の場」です。

今この時この瞬間、受講者は何を見て何を感じているのか。

一人ひとりの様子と、全体の雰囲気を感じ、場をファシリテートしていきます。

カタルシスの先にある「真のアクション」を、受講者から引き出すために。

舞台と研修の違いは、研修では受講者と相互コミュニケーションを取ることができ、研修時間中に受講者と共に成長・進化していけることです。

この「一緒に成長していける体験の場」の魅力に一度ハマると、抜け出せないどころか追求欲が次々と湧き出てきます。

私は、教育や学習というカテゴリーにある「研修」という概念を刷新し、一人でも多くの大人に「新しい体験」を届けていきたいです。


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