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「カウンターカルチャー」に触れる

現在わたしは、ビアバーでアルバイトをしている。
店舗は土地柄もあり、海外からのお客様が多い。

最近来店した沖縄で弁護士をしている『カイル』という
フロリダ州出身のナイスガイとの話が面白かったのでノートに残す。

私は接客が好き。
ビールを通して生まれる感動を、目の前で共有できる。
こちらも幸せな気分になれるからである。まさに「シェアハピ」。

その中でも海外のお客様はビールを消費するに留まらず、
全員がビアギーク(飲み手)でありブルワー(作り手)であると考える。

自分だけの世界観を持ち、時間や空間、出会いの全て丸ごと楽しんでいる。
愛するビールを、ブルワーの様に向き合い解析し、より美味しく消費するために
そんな彼らと話すのは刺激的で、気づきを得る事が出来る。

そして、本題。
カイルはアメリカのブルワー情勢の話をしてくれた。

アメリカでは「クラフトブルワーである証明」として
クラフトビール協会(Brewers Association)の発行する
「INDEPENDENT CRAFT」のマークをボトルに記載している。


この証明印の表面としての意味は、以下となっている。

同協会の定義にあう“独立した小規模なブルワリー”であることを証明するもので、
シールは会員非会員問わず、同協会の定義にあっていれば無料で付けることができる。

しかしその印字が誕生した実態は
今回の題材でもある「カウンターカルチャー」が由来している。

彼曰は、こう話した。
「大手が支配する市場は経済効率優先でスタイルが限られ、魅力はない。
 ビールにとって大切なのは、品質だけでなく、バラエティやクリエイティビティだ。
 大手に対抗(=カウンター)し、伝統や文化(=カルチャー)を守るべきだ。
 だから、その基準で私は飲むビールを選んでいるよ」

つまり、大手には印字することが出来ないマークを持って
民主化・大衆化の流れで失われていく、クラフトビール本来の
オリジナリティやクリエイティビティを守ろうと言う話しだ。

何が良いか、何が悪いかを決めるのは難しいと思う。
しかし、僕が1クラフトビールを扱い広める活動をしている立場で思うこと。

どの時代でも、音楽やファッションでも大衆や流行にシフトするカルチャーと
それに反うカルチャーが存在する。

その状況下であるからこそ、生まれる「1」があり
主体的な選択の上での本質的消費に繋がると気づいた。

トレンドとカウンターが拮抗するクラフトビールは
本当に面白いなと、改めて気づいた1日でした。


Thanks KYLE. see you soon :)

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