当社は、ベンチャーキャピタルの運営を通じて、研究成果の社会実装を推進し、大学としての社会的使命の一翼を担うために設立されました。
大学の社会的な使命は教育と研究です。研究にも真理の探求を目指すものと、研究成果の活用によって社会の発展に貢献することを目指すものがあります。産業界においても、大学やベンチャーと連携したオープンイノベーションに注目が集まっており、今後、大学の社会的使命として、研究成果の活用が重要になってきます。
大学発ベンチャーへの期待は株式市場でも高まっています。2016年9月末で東証マザーズ上場企業の時価総額上位10社のうち6社が大学発ベンチャーです。また、2015年の未上場企業の調達額の上位10社のうち5社が大学発ベンチャーです。
慶應義塾大学では知的資産の移転やアントレプレナー育成制度を通じて、13社の慶應義塾大学の研究成果を活用したベンチャー企業の株式を取得し、支援を行ってきました。そのうち、ブイキューブ、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ、サンバイオの3社が上場を果たしています。
当社では、慶應義塾大学のベンチャー育成の取組をベンチャーキャピタルによって更に推進していきます。