日本だけ見ていては、未来は見つかりません。三菱自動車という自動車メーカーの本質は、グローバルな視点に立ってこそ初めて見えてきます。売上高における海外比率は約90%。なかでも力を注いでいるのがアジアをはじめとする新興国マーケットです。 今、日本は少子高齢化・人口減少という深刻な社会課題に直面しています。しかし、アジアではまだまだ人口の伸びが続き、ASEANの人口は2030年には7.3億人に達すると予測されています。一方で、現在の自動車普及率は日本の10分の1以下。そこには「成熟」という言葉には遠い、可能性にあふれる未踏のマーケットが広がっているのです。
そんな国々の人びとにとって「MITSUBISHI」のブランドはとても身近な存在です。三菱自動車は、ASEAN地域における生産体制の強化、新興国に強みをもつSUV系ブランドの展開を推進しています。2017年4月には、インドネシアで16万台の生産能力を誇る新工場が立ち上がり、主力車種である“パジェロスポーツ”の生産を開始しました。また、同年8月、インドネシア国際オートショーにて世界初披露した“エクスパンダー”も受注台数2万3,000台を超える大ヒットとなっており、ASEANおよび北アジアにおいて、現地マーケットの成長を上回るペースで販売台数を伸ばしています。
もうひとつアジアでのニュースをあげるとするなら、2017年5月、中国で行っているエンジンの生産台数が累計500万基を突破したことでしょう。三菱自動車では、自社ブランドばかりでなく、現地メーカーにも高品質なエンジンを供給し、社会インフラの発展に貢献しているのです。