Backpackers’ Japanは2010年に創業し、その後4軒のゲストハウス・ホステルを開業してきました。各施設はバーやカフェ、イベントスペースやライブスペース、DJラウンジなどの機能を擁しており、宿泊者だけではなくさまざまな人が集う場です。
コロナ禍を迎えてからは、停滞する宿泊業の代わりとなる軸を作るため、コーヒーロースタリー、自然の中での滞在を楽しむアウトドアフィールド、クラフトビールブルワリーなど、既存宿泊事業と親和性の高い新規事業を興しました。事業展開や新規開業を重ねるごとにスタッフは増え、現在では会社全体で120名ほどが働いています。
いくつかの事業を横で展開させながらも、現在でも会社の主軸は既存4店舗のゲストハウス・ホステルを抱える宿泊事業です。私たちの宿泊施設の最大の特徴でもあるカフェ・バーラウンジがコロナ禍にあっても多くの方に利用してもらっていたことも影響し、コロナ苦境からは思っていたよりも早く回復。2024年は売上利益ともに過去最高の数字となっています。
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宿泊事業の事業ミッションには「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を」を掲げています。このミッションには、年齢や職業、国籍や文化的背景をいったん隣に置いて、人と人が、自然に、その人自身の姿で出会える場をつくっていきたいという思いが込められています。さらに現在は、2021年に立ち上げたコーヒーロースタリーと、2022年に立ち上げたクラフトビールブルワリーにより、ラウンジで表現できることの幅も広がっています。今後は、これまで重ねて来た経験と新たな表現を礎に、新機軸となるホステルの店舗展開も見据えています。
創業当初から掲げて来た「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を」はまだまだ多角的に掘り下げていくことができるものと考えています。そのため、ホステル形態での店舗展開に限らず、同一ミッションでのホテルブランドの展開も計画し、Backpackers’ Japanが生み出す場の価値を多方向から模索していく予定です。