私たちは、ビルやマンション、商業施設といった建物に欠かせない**「建築資材」を開発・製造・販売**しているメーカーです。建築資材というと、コンクリートや鉄骨などの「構造体」や内装材をイメージされるかもしれません。しかし、建物を取り巻く空調ダクトや通風設備、水回りの配管など、いわゆる設備面もまた、安心・安全・快適な暮らしを支える上で欠かせない“縁の下の力持ち”のような存在です。私たちは、そうした設備にかかわる資材を独自に開発し、現場に合わせた最適な形でご提供しています。
特に、当社が強みとしているのは空調ダクト関連製品やフレキチャンバー、SSプレアミアといった自社開発のオリジナル資材です。これらは、従来の工法や製品では対応が難しかった現場特有のニーズに応えるために生まれたもの。建物ごとに設計が異なるだけでなく、設置環境や耐久性の要件も多種多様です。そこで当社は、「ここにこういう資材があればもっと効率的なのに」「既存製品では施工が大変だ」というお客様や施工会社、設計事務所の声に耳を傾け、共同開発の形で新しい製品を次々と生み出してきました。
そうした柔軟な開発体制と技術力が評価され、オリンピック・パラリンピックの選手村や東京を象徴する超高層ビル群(虎ノ門・麻布台再開発、いわゆるヒルズ系プロジェクトなど)、さらには全国各地の大型商業施設やタワーマンションなど、数多くの著名プロジェクトに参画。ダクトやチャンバーなど「人目には触れにくい部分」でありながら、建物の機能性と快適性を大きく左右する重要な部材として採用いただいています。大規模案件にも対応できる生産・供給体制を整えていることは当社の大きな強みであり、これまで培ってきたノウハウと信頼が新たな受注へとつながっています。
また、当社は単に「モノを売る」だけではなく、建築・設備の課題を解決するコンサルタント的なアプローチにも力を入れています。担当営業と技術スタッフがチームを組み、お客様のニーズや抱えている問題をヒアリングした上で、最適な製品や工法を提案する――場合によっては、新たに製品を改良する――といった流れが私たちの標準プロセスです。これにより、ただ汎用的な資材を当てはめるのではなく、お客様が求める機能性・施工性・コスト・デザインなどを総合的に考慮して、現場ごとに最善のソリューションを提供できるのです。
「変化の激しい時代に、“建物”ももっと柔軟に、そしてサステナブルに進化させる」
これは私たちが大切にしているビジョンの一つです。建築物の機能は、エネルギー効率や快適性、耐久性、安全性など、多くの要素が絡み合って成り立っています。だからこそ私たちは、社会の変化に合わせて資材や設備の在り方も更新していく必要があると考えています。例えば、地震や台風といった災害リスクへの備え、省エネルギー化やカーボンニュートラルを見据えたエコ設計、高齢化社会に対応するバリアフリー化など、新たな要件は年々増え続けているのが現状です。その最前線で活躍するのが、当社の柔軟な開発力と“モノづくり”の精神です。
社内には、研究開発を専門とするエンジニアや製造のプロフェッショナル、現場の声をいち早くキャッチする営業チーム、そして受発注や納期管理を担う営業事務など、多彩な人材が在籍しています。各部門が密に連携し、必要なときには部署の垣根を越えて意見交換や試作を行うことで、迅速にソリューションを提案できるのが当社の強み。単なる「製造工場+営業」の枠を超えた、クリエイティブな技術集団であることを自負しています。
今後は、さらなる拠点拡大や海外展開も視野に入れつつ、日本の建築・設備分野におけるイノベーションの“推進役” となるべく邁進していきます。私たちの資材を通じて、多くの人々が安心して暮らせる街づくり、持続可能な都市の実現に貢献する――それが当社が目指す姿です。自分たちの仕事が新しい価値を生み出し、人々の生活を支えるインフラとして長く残り続けることに、大きなやりがいと責任を感じながら日々挑戦を続けています。