数年前までは、生産に必要な電子部品が品薄で、入手困難な状況は製造業にとって死活問題でした。
リバウンドエレクトロニクスは、そんな部品の調達を得意とする英国出身の商社です。世界中の部品メーカーや代理店に独自ネットワークを広げ、あらゆる電子部品の在庫情報を収集。メーカーに縛られない身軽さで国内の商社や代理店では入手が難しい部品の柔軟な調達で顧客のお役に立ちました。また、昨今ではコストダウンの機運が高まり、グローバル価格の適用で日本の顧客の物づくりをお手伝いしています。また、地域密着型の拠点展開を進め、名古屋、京都、福岡に拠点があります。。この点が、一般的な外資系商社のイメージとは一線を画しております。世界各国のメーカーや代理店から得た情報は、ドバイにある集中購買センターに集約される。ここに約100人のバイヤーがおり、24時間体制で世界中の顧客から来る見積もり依頼や注文に即時対応する。UK本社の設立は2003年。世界22カ国に39拠点を持つ。地域密着型の営業方針と人のつながりを重視するカルチャーにより、代理店にある在庫を優先的に引き当ててもらうなど、難しい場面での調達に強みを発揮している。当社の顧客は、半導体業界にとどまらず、放送通信機器や計測器、産業機器、FA、無線、画像処理、医療機器などの多様な領域に広がる。「CPU、ロジック、メモリーの調達でもサポートしてまいります。顧客に寄り添った営業姿勢は部品調達に悩む日本企業の新たな選択肢として注目されています。
また、当社では、Nuvonixというカテゴリーにて、オリジナル製品と完全互換性のある同等仕様の製品をそろえている。ジェネリック医薬品のようなイメージだ。主に中国メーカーが製造していて、ダイオードやMOSFETなどのディスクリートから、コンバーターICやパワーマネジメントICなどの半導体、受動部品、リレーなどの機構部品をラインアップしている。
一般的に数十年使用する産業機器のメーカーにとって、設計変更の負担が増えないよう、同等仕様の製品が安定的に長期供給されることは極めて重要になる。一方で、半導体/部品メーカーは機能を改善した新製品の提供に切り替えていくので、旧世代の製品は入手しにくくなっていく。Nuvonixはこうしたギャップを埋め、レガシー製品の長期供給のニーズに応えるブランドだ。オリジナル製品と完全互換性があるので容易に置き換えられる上に、短いリードタイムで供給できることも利点だ。Nuvonixの製品は非常に評判がよく、「サンプルをすぐ送ってほしい」と言われることも多い。
緊急調達で獲得した顧客にNuvonixを提案し、双方のビジネス拡大につなげるという好循環もできている。
当社は、飛躍的な成長を遂げてきた。半導体商社として、通常であれば数十年かかることを、わずか3~5年で達成するほどの勢いとスピード感で事業拡大を行っている。この1年は市況も考慮し、2024年以降のさらなる拡大に向けた準備に注力していく。