メディフォン株式会社では「医療通訳」と「健診データを中心とした健康管理」という二つの事業を行なっているのですが、この記事では医療通訳の事業とエンジニアの募集について説明します。
開発としてはGo言語でサーバーを書き、Reactでフロントエンドを書き、SwiftでiOSアプリ、KotlinでAndroidアプリと割と今時の一般的な開発環境だと思います。新機能の追加や業務効率の改善にバランス良く粛々と取り組んでますが、最近では生成AIを用いて通訳ログの音声を要約するなんてこともやりました。
(もう一つの事業である「健診データを中心とした健康管理」にご興味のある方は採用ページをご参照ください。サーバーをPython(Django)で書いています。)
■医療通訳について
「医療通訳」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、聞けばすぐにわかるとおり、医療現場での通訳です。医療通訳を行なう医療通訳者は(日本では日本語を含む)バイリンガルであるだけでなく、医学の知識を持ち、それぞれの言語での医療用語の対応を理解した人々です。
医療通訳者は地域のNPOもしくは個人で活動されていることが多く、医療機関に外国人が来る時に医療機関の近くにお住まいのボランティアの方が交通費程度を受け取って通訳を行なうことが多かったようです。
日本での外国人の数が少なかった時代はこのような仕組みでも困ることはあまり多くなかったようですが、昨今は在住も訪日も含めて急増しており、医療現場に出向いての通訳だけでは満たせないニーズが高まってきつつあります。
■メディフォンの登場と今まで
そんな中(2014年)、NPOの一事業として、IP電話の電話会議システムを用いて医療現場と通訳者さんをつなぐサービスとしてメディフォンが始まりました(その後2018年に株式会社化)。
メディフォンはNPOとして開始されましたが、当初から営利企業であることを意識していました。利用者である医療機関からお金を頂き、通訳者の方々にお金を支払い、その中でメディフォンもオペレーションや営業、開発のための費用を頂くという運営をしています。
基本的には医療機関の方から電話を受け、メディフォンの電話会議システムで対応する言語の通訳者さん達を随時呼び出し、一番最初に電話を取って対応可能という意思表明をしてくださった通訳者が対応するという形で柔軟な働き方と高い応答率を実現しています。
このような事業を10年間進める中、メディフォンは多くの医療機関様、医師会様、大手の保険会社様を含む多くのお客様と契約頂き、日々利用いただいております。
特にコロナ禍の時は宿泊療養施設の外国人の方の対応で大量の通訳依頼を頂いて、連日連夜、通訳者の皆さまや弊社のコーディネーターが通訳を行ない、開発チームでは安定運用や繰り返す操作の簡略化を進めていました。
医療通訳という貴重で高度なスキルを持った皆様にそのスキルを継続的にマネタイズする機会を提供したというのも弊社の大きな成果であると感じています。