▼時代に合った「花を愛でる体験」を広げる
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私たちは受け継がれなくなってきた花文化を復興させるために、時代に合った花を愛でる体験をつくることが最も重要だと考えています。
本来であれば花を最も消費してくれる50代以上の人に向けて花を販売したほうが、売上は上がりますし、会社も大きく成長します。
でも、それでは花の業界の未来のためにはなりません。
年齢・性別・所得・地域に関係なく、一人でも多くの人に花を愛でる体験を提供する必要があり、そのために子会社でmedeluというお花のサブスクリプションサービスを2017年に立ち上げました。
▼持続可能な業界発展の仕組みづくり
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たとえ花を愛でる人が増えたとしても、2つの構造的な課題を解決しなければ花業界は持続的に成長できません。
◉業界全体の働き方を変える必要性
日本ではお花を仕入れる日が週3回しかないため、その日は業界全体が深夜から長時間働きます。その働き方は慢性的な人材不足を引き起こし、花業界従事者の高齢化、後継者不足、小売店の減少などを引き起こしています。
◉既存の流通を変える必要性
花の流通構造は戦後からほとんど変わっていません。
生産者が花を育て、市場が花を集め、仲卸が花を広め、花屋さんが加工してエンドユーザーに花が届く一方通行の流れです。
→この商流ではエンドユーザーの声は生産者に届きません。生産者は何が売れるかわからないまま花を育てるしかありません。
→この商流では地方に花が集まりません。東京都では1日に20,000種類の花が集まるのに対して、福岡県では5,000種類、長崎県では500種類の花しか集まりません。また、都心で一度集められたお花が地方に流通するため、地方で目にする花は1日~2日のタイムラグがあり鮮度に問題が出てしまいます。
この2つの構造的な課題を解決するために、「どこにいても、いつのタイミングでも、小ロットでも、スマホ1つで、注文から24時間以内に、お店までお花をお届けするネット仲卸サービス」を2021年に立ち上げました。
人的な仕入れをシステム化することで、業界全体の物流と労働時間を平準化し、持続可能な業界の構造づくりを目指しています。