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吾郷 均
こんにちは、知夫村役場事業所支援担当の吾郷です。 知夫村は現在人口620人。2040年の人口予測は400人を割ると予想されています。 高齢化は50%に近づき、産業は衰退、生活サービスはギリギリのところまできています。年金受給者が島の産業の多くを支えている現状は、収益性が薄く、働く世代が夢を持てない消滅を余儀なくされた世界です。 「観光産業ゼロ。手を付けるのは観光基盤の整備から?観光コンテンツの造成から?」 卵が先か?鶏が先か?何から手を付けるのかすらわからない状況です。これは、10年、20年先にどこの地域でも同じ問題が待っています。まさに地域課題先進地。 平成28年からの5年間に奇跡の人口増加を果たし、子供の声が戻ってきましたが、今また地域の活力はコロナ禍で失われつつあります。 「人口減少は宿命でも、今いる人が幸せに暮らしていける島にしたい。」 私たちが起こすアクションで、島の未来が少しだけ変わるかもしれない。今はその小さなアクションを積み重ねていますが、もしあなたがこの島へ来てくれるなら、そのアクションはもっともっと大きく広がっていく。 決して楽な道のりではありません。むしろ苦しいことのほうが多いかもしれない。 でも、たった一人の力がこの島の未来に与える影響は計り知れない。そして同じ目的を持った仲間がいます。一度この地に来て、小さな島の大きな可能性を感じてみてください。 「過疎地域は発展途上国」 地方創生へ挑戦する心構えは発展途上国へ行く海外青年協力隊と同じです。都市部で常識だったことが通じない。理解され、受け入れられるまでにかかる時間は想像の2倍以上、先端の技術は活用されず、旧態依然の制度も残っています。しかし、外の目で見るとダイヤの原石や創意工夫をしてきた技術も多く残っています。独自の生態系や島の歴史文化の面白さも、継承されている伝統も面白い。様々な要素や感情が混在することを面白がれなければ、なにかを成し遂げることはできない。地方創生とは「受け入れる挑戦」でもあります。 プロフィール 1982年3月16日生 島根県出身 19才→大阪、京都 37才→知夫村 2019年に家族三人で京都から知夫村へ地域おこし協力隊の制度を使って移住。 経済優先から環境重視へ転換していく中、どんな暮らしをしたいか。自給自足を取り入れた農と共に生きる日々の、小さな営みから暮らしをデザインしています。
島で暮らすって