私たち有限会社やんばる自然塾は、沖縄本島・慶佐次(げさし)を拠点に、地域おこし活動の中から生まれた自然学校を運営している会社です。
■「やんばる」について■
「やんばる(山原)」とは、緑豊かな亜熱帯の森が広がり、貴重な動植物が生息する沖縄本島北部地域をいいます。そのうち「東村」は県の中心那覇市から約90Km、所要時間が約2時間の場所にあります。1990年代当時、パイナップル栽培のさかんな人口約1,900人の農村でした。
そして、やんばる自然塾の活動拠点である「慶佐次(げさし)」区は慶佐次川の河口に位置しています。50戸余り、人口180人ほどの小さな集落です。河口の汽水域には沖縄本島最大のマングローブが広がり、周辺の植物群落は「慶佐次湾のヒルギ林」として国の天然記念物に指定されています。
■事業概要■
地域活性化を目指し、エコツーリズムの基本理念にもとづいて開校しました。以来、自然環境を守りながら、自然を通して学び、訪問先へ利益を還元する、体験・学習型の自然観察ツアーを中心にプログラムを実践しています。
やんばる自然塾のエコツアーは、以下5つのポイントを押さえたものとなっています。
・体験を通して学ぶ
・環境保全への貢献
・ガイドの同行
・地元社会への利益還元
・自然に与えるダメージの縮小化
▍個人向け
1ガイドにつき最大10名のお客様を担当する、少人数対応のエコツアーです。
ダイナミックな自然を体感するプログラムが特徴的。慶佐次川のマングローブ林を巡るカヌーツアーや、やんばるの森トレッキングなどをお楽しみいただけます。
▍団体向け
修学旅行など団体向けのプログラムをご用意。カヌーやトレッキングの他にも、農業体験などの自然体験プログラムを提供しています。
豊かな自然に囲まれた東村で、自然の大切さを学ぶ「体験学習ツアープログラム」を存分に経験いただけます。
■実績■
やんばる自然塾は、1年を通じて仕事が尽きることはありません。ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始は家族旅行のお客さまが多く、そのほかのシーズンには修学旅行の利用者様を受け入れています。
また、常に安心・安全を意識したツアーを催行できるよう、定期的にレスキュー訓練や清掃活動を行っています。こうした取り組みもあり、修学旅行の受け入れを行っている学校様の8割がリピーターとなっています。
■今後の展望■
自然体験を提供する約8事業者のうち、その半数以上が元当社スタッフにのれん分けした会社です。今後の事業展開においても、子どもたちが目指したいと思う仕事にしていきたいと考えています。
ただし、やみくもにお客さまを増やすことはしません。環境と観光のバランスが崩れるだけでなく、メンバーが疲弊してしまうからです。ガイドがゆとりを持ち、深い案内ができるように、プログラム単価を上げることで質の維持・向上を図ってまいります。