【北海道で漁師をしていた私の祖父は転覆事故で遺体が上がっていません】
代表の千葉佳祐は北海道紋別市という漁師町出身です。羅臼町で漁師をしていた祖父を海難事故で亡くしています。 その事故は認知・捜索が遅れ、未だに遺体は上がっていません。
そのため、残された家族は非常に苦労しました。母や祖母は「おじいちゃんはまだどこかで生きているかもしれない」とよく話していました。
このような原体験もとに、漁師はもちろん、何より帰りを待つ家族が安心して送り出せる世界にするために生まれた会社が「よびもり」です。
【海はとても危険です。】
知床観光船の沈没事故はみなさんの記憶にもしっかりと残っていると思います。世界的にはタイタニック号の沈没事故も有名ですよね。
海に出ると常に危険と隣り合わせです。過去5年間で、海難に遭った船は10,127隻。また、乗船中の事故者は4,381人でした。中でも、"海中転落"は最も死亡率の高い事故です。特に、日本の食糧確保と国防を担う"漁師"の海中転落による死亡率は64%以上です。これは、3回海に落ちた場合に、約2回死亡するという意味になります。
【事故に気づくまでに "最大12時間"】
死亡や遺体発見できない大きな原因の一つに、「事故に気づくのが遅れてしまう」という点があります。
「あの船帰ってこないな」 「あの人どこ行った?」という場面でやっと気づいています。このような時に、死亡率は上がり、遺体発見が難しくなります。つまり、救助の初動を早めることが非常に重要です。
【遺体が上がらないことによる莫大な二次被害】
海では、遺体が上がらないこともよくあります。私のおじいちゃんもそうでした。そして、遺体がない場合、最長7年もの間、死亡認定がされないリスクがあります。
この期間、残されたご家族は保険金は受け取れません。その他、手続き類もできません。葬式あげることすら難しいかもしれません。
また、周囲の漁師は何日間もお仕事を停止して、遺体捜索をします。この経済的な損失は非常の大きなものです。
何より、遺体がないことによって、ご家族の心の切り替えができず、一生苦しことも考えられます。
【海に関わる全ての人の「いってらっしゃい」と「ただいま」を守る。】
「よびもり」はこれらの課題を解決するために生まれた会社でありサービスです。今の世界では、家族が「行ってらっしゃい」と送り出した後に、「ただいま」と返ってくることは当たり前ではないのです。そして、遺体が上がらない性質上、ご家族のセーフティネットも存在していないです。
だからこそ、私たちは『海に関わる全ての人の「いってらっしゃい」と「ただいま」を守る。』べく、険しい道のりでも一緒に諦めずに、突き進める仲間を探しています。
■2023年9月
知床羅臼観光船協議会とともに斜里町ウトロ沖合で海難救助サービスの実証実験を実施
https://yobimori.com/news/20230925_yobimori_press
■2023年9月
グリーンパワーインベストメントが助け合い海難救助サービス「よびもり」の導入を開始
https://yobimori.com/news/20230927_yobimori_announcement
■2023年5月
北海道漁業協同組合連合会と販売代理契約を締結
https://yobimori.com/news/20230822_yobimori_press
■2022年3月
BOSS TALK スペシャル 北海道の課題解決へ 急成長するスタートアップ企業3社
https://www.youtube.com/watch?v=ivL_ZjYvbL4
■2022年5月
RKB毎日放送『SOSと位置情報を同時送信~海難から漁師を守れ 福岡のベンチャーが救命装置を開発』
https://youtu.be/ywQnZWpDEts