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Wantedly Journal | 仕事でココロオドルってなんだろう?

People

金融業界出身の人事が、クラウドワークスに新しい仕組みをつくる。

シリコンバレーで働く友人の姿を見て、価値観が逆転。自分がワクワクする仕事に就こうと決めた話

株式会社クラウドワークス

2015/12/24

今回訪問したのは、「 “働く” を通して人々に笑顔を」をミッションに掲げ、日本最大級のクラウドソーシング事業を運営する、株式会社クラウドワークスお話を伺ったのは、Wantedly経由で大手証券会社から転職された、三井瀬里奈さん。現在、人事総務グループでご活躍中です。

プロフィールについては、Wantedlyの機能のひとつである「社員インタビュー」でも詳しく書かれているので、ぜひ、そちらと合わせてご覧ください。

インターンしていた話や、前職の大手證券会社で働いていた話、転職のきっかけなどを聞いているうちに、「私ってずっと『仕組みづくり』に興味があるんだ!」と、急に自分の軸に気がついた珍しいインタビューとなりました。今回は、その様子をお届けします。

まずは、大学時代について伺いました。

「ひたすら金融業界に没頭していた」大学時代

大学生のころはどんなことをやっていたんですか?

「ブルームバーグでインターンをしていたり、留学をしたりと、結構アクティブに活動していました。きっかけは、当時流行っていた『ハゲタカ』というテレビドラマ。それを見てから、世界を股にかけて活躍するプロフェッショナルって格好いいなぁ、という憧れから金融業界に興味を持ち、知り合いのつてでUBS証券のアルバイトをはじめました。その後、大学4年生のときに、ブルームバーグで1ヵ月の長期インターンをしました。その後1年間アメリカに留学に行ったんですが、卒業が秋だったこともあり、復帰してもう一度ブルームバーグでインターンをしました」

「おかげで、周りは金融界隈の人たちばかり(笑)。就職活動では、金融業界に進むことが普通、みたいな感じでした」

ブルームバーグでは、どのような業務をやっていたんですか?

「当時、『グローバルデータ部』という部署があったのですが、そこで金融機関の人が欲しいありとあらゆるデータを集めるお手伝いをしていました。例えば、企業の財務諸表に載っているような借入金残高や、借入れの利率、社債の発行レート、関連子会社の情報など。本当に幅広かったです」

「ブルームバーグでのインターンはすごく刺激的だったんですが、データを集めて発信するだけではなく、実際に物が売買されている仕組みに興味が湧き、金融ビジネスに近いところで働きたいなと考え、新卒では、大手証券会社に就職しました」

「自分のやりたいことについて本気で悩みはじめた」証券会社時代

続いて、新卒で入社した証券会社での働き方について伺いました。

「その時興味を持ったのが、金融の仕組みと、チームでプロジェクトを進めていくことでした。当時は部門別採用だったので、数ある職種の中で『オペレーション部門』を選びました。その部門は、チームで証券取引に関わるオペレーションの業務改善に取り組んでいるところなんです。金融ビジネスの根幹に関われることに魅力を感じて、入社をしました」

具体的な業務改善について聞いたところ、ホワイトボードに決済のフローを書きながら、教えてくれました。

「オンライン決済と違って、証券会社の決済はトレードした日から3営業日後に決済が行われるんです。さらに、決済のやり取りは世界中で行われます。(関係図を書きながら)世界中のトレーダーが日々やり取りを行っているので、介在者が多数いてややこしいですし問題も起きやすいんですね。そのやり取りをいかにスムーズに行うのかを、チームで日々考えていました」

金融ビジネスの世界に身を置いてみて、どうでしたか?

「金融の仕組み自体は、すごく面白くて奥が深いんですよ。多くの介在者がいるのに、こんなスムーズに回る仕組みを考えられるのってすごいなと、今でも思います」

「また、株式市場は閉まる時間が決まっているので、その時間内は1分1秒の争いなんです。ただ、数字は絶対に間違えることができないので、本当に集中して間違えないようにしますし、不測の事態も結構起きるので、そんなときにいかに短時間で解決策を見つけるか、精神的な体力は身についたように思います。でも…」

「でも…」の先を教えてください!

「でも、ずっとそのオペレーションのフローを改善し続けていくことが、果たして自分のやりたいことなのか分からなくなってしまったんです。モヤモヤしている時期が続きました」

「シリコンバレーで価値観が逆転した」転職活動時代

モヤモヤして仕事に違和感を覚えはじめたと言う三井さん。これまで金融畑にいたことで、どこの会社がいいのか分からなかったのだそうです。

「最初、業界は変えずに会社を変えればモヤモヤが晴れるんじゃないかと思い、他の金融機関や、あとはメーカーなど、いわゆる大企業群でいろいろ見てみましたが、しっくりくるところがなくて」

「そんな折に、2週間夏休みをもらって、シリコンバレーに行ったんです。かつて大学時代に留学したときの友人が、現地で起業して会社を立ち上げていたので、案内してもらって。そのとき、彼女の周りのメンバーとも話したんですが、『何でこの人たちはこんなに楽しそうに働いているんだ!』とビックリしたんです。それに、Meetupに行くと、みんな『(自分のサービスを見せながら)このサービスすごいでしょ?』って話していて!『私、ワクワクしていないのに、何で今の会社にいるんだろう…』ってふと思ったんです。その旅行がきっかけで、スタートアップに興味を持つようになりました」

転職を考えたときに、どんなところを見ましたか?

「そこで役に立ったのが、友人に勧めてもらったWantedlyでした。スタートアップの中でもどこが良さそうなのか全くと言っていいほど知らなかったので。その中で、規模が小さめで面白そうなところってどんなところがあるかなと思って、何社か話を聞きに行きました」

その中でクラウドワークスがピッタリだと感じたのはどうしてでしょうか?

「オンラインとオフラインをつなげるサービスに関われると感じたからです。私、AirbnbやUberのサービスが好きなんです。何がすごいかって、オンラインとオフラインをつなげているところ。インターネットの可能性ってそこだなと思って。インターネットを通じて、実際に人の心が動いたり、それが行動につながったり、新しい発見が生まれたり。そういうことができるサービスに携りたいなと思っていたときにクラウドワークスを見つけました」

「最初は話を聞きに行くだけでした。最初に出てきた現副社長の成田さんと話してみたら、あ、こういう人と一緒に働きたいなと。本気でサービスを成長させる、熱い想いを感じました。それから、クラウドソーシングにも興味が出てきて。『働くこと』って人生の中で多くを占めるじゃないですか。クラウドワークスがやっていることって、そこにインパクトを与えられるようなサービスだし、オンラインとオフラインをつなげる可能性を秘めているサービスだなと思って、クラウドワークスに入社することを決めました」

「それが、2014年12月。ちょうど1年前ですね。転職活動をし始めたのが夏なので1年半前くらい。その当時遊びに行ったスタートアップは軒並み大きくなっていて、すごく時の流れは早いなと感じます(笑)」


「会社の成長にコミットしたい」クラウドワークス時代

クラウドワークスに入社後は、どのようなことをやっていましたか?

「今人事グループにいて、そこでは、新卒採用・中途採用・人事制度・新卒含めた人材育成などを見ていますが、入社当初は、ディレクターとして働いていました。法人企業からの案件を、業務分解して、『クラウドワークス』に発注するまでの橋渡しをする役割です」

現在人事を担当しているのは、どういう経緯があったんですか?

「新卒採用プロジェクトが5月にあって、人が足りないからと頼まれたのがきっかけでした。2ヶ月だけ新卒採用プロジェクトをやることになって、やってみたらうまく採用につなげることができたんです。採用をはじめ、人事に関わるのは初めてでしたが、楽しかったですし、会社の仕組みづくりに深く関われるところだなと感じて、このまま続けるのもありかなと思って(笑)。仕組みがうまく回って組織が成長することによって、サービスが伸びる、その根幹で何かをしたいなと思ったんです」

学生時代、前職、現職と、話を聞いていると、「仕組みづくり」に関わることがキーワードなのかもしれませんね。

「そうかもしれないですね! 最前線でサービスをつくっていくっていうのも面白いな、と思いますが、もしかしたら会社の根幹で仕組みをつくることに携わりたいっていうのがあるんですかね。そう考えると、人事はピッタリかもしれません(笑)」

最後、今後やりたいことがあれば教えてください。

「今は、人事として会社を成長させる仕組みや制度をつくることが一番のプライオリティ。ユーザーの方に価値を提供し、会社が成長することに貢献できるのであれば、働く部署にこだわりはないです。もちろん人事は楽しいですし、仕組みをゼロからつくっていく過程は楽しいですが、『クラウドワークス』というサービスが、より多くのひとに使われるようになって、多くのユーザーの方がハッピーになることが大前提にある。そこに行くために今の環境でやれることをやれるところまでやる、というのが、私がこれからやっていきたいことであり、変えたくないスタンスだと思っています」


そういえば…、と言って、最後にこんな話をしてくれました。

「もともと私、世界史が好きで政治学科に入学しました。世界史を勉強していて分かったことは、時代によって仕組みや制度は変わっていくんですが、それによってある国が繁栄したり、その時代で活躍する人が出てきたりするのではないかなと。その因果関係を調べることが好きで、それって政治にも関係するんじゃないかと思ったんです。仕組みというか、制度というものへの興味は、昔から強いのかもしれません」


業界は変われど、「仕組みづくり」への興味が一途な三井さん。これからどんな取り組みがクラウドワークスから生まれてくるのか、すごく楽しみです。


Interviewee Profiles

Serina Mitsui
Deloitte Tohmatsu Consulting
2011 年慶應義塾大学卒。新卒で野村證券株式会社へ入社。2014 年よりクラウドワークスに参画。大企業向けクラウドソーシングのディレクション業務に従事した後、人事マネジャーとして採用・人事制度・育成企画等を担当。
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