株式会社オリィ研究所 / 分身ロボットカフェ プロジェクトマネジャー
2021年度グッドデザイン賞「内閣総理大臣賞グッドデザイン大賞」受賞
審査委員の評価 分身ロボットの開発を中心に、テクノロジーおよびUXにより就労希望者の「障害」を取り除く画期的な事業。実際に訪れると、ロボットに接客されるのではなく、その奥にいる人に接客されている体感が持てるようデザインされていることがわかる。つまり、ロボットを操縦するパイロットを障害者でもできるように設計されている、ということでなく、ロボットをメディアとして障害のある人との生々しい接点がデザインされていることに強い意義を感じる。また、カフェが企業との採用マッチングの場および社会経験の少ない障害者の就業訓練の場としての役割を併せ持ち、実際に一般企業での恒常的な就労に繋がる事例もすでに多く実現している点も高く評価できる。カフェ自体の国内外での展開もさることながら、ここを起点に、さまざまな障害を抱える就労希望者と一般企業、そして消費者との接点がさらに広がっていくことを期待する。 担当審査委員| ナカムラ ケンタ 井上 裕太 田中 みゆき 西田 司 廣田 尚子