自動車部品メーカーの事業部門スピンオフ
【プロジェクト背景】自動車部品メーカーにおいて、事業部門のスピンオフの支援を行った。 新興電気自動車メーカーは従来の自動車メーカーとは大きく異なり、取引の交渉・契約のスピードの早さ、開発・生産工程での頻繁な仕様・設計変更等、ソフトウェア企業に近いビジネスプロセスで自動車の開発・製造を行なっている。 一方で、クライアントは従来の自動車メーカーとのビジネスに合わせた組織・業務設計がなされており、新興電気自動車メーカーとの円滑なビジネスの推進・拡大が課題であった。 そこで本プロジェクトでは、米国に新興電気自動車メーカーとのビジネスを円滑に展開するために既存事業部門をスピンオフし子会社を設立することとした。そしてそのビジネスに適した事業戦略・組織・業務プロセス・人材要件の策定、子会社立ち上げのための社内外の手続き等のサポートを行なった。 【自身の役割と貢献】 事業戦略・組織設計・事業計画の策定を主に担当した。 事業戦略策定においては、スタートアップ型の事業成長戦略を打ち出した。また、米国会社法を調査した上で、合目的性・リスクの観点から適切な法人形態の選定を実施した。 組織設計においては既存の組織構造・人員配置と今後必要になる機能を勘案した上で、新たに組織構造を定義した。 事業計画の策定においては、近年の自動車関連企業の資金調達額・売上高・事業内容等の調査、クライアントCFOとのディスカッション、米国法人の事業部長・財務担当者との協働を行いながら5カ年の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を作成した。