富山大学 / 都市デザイン学部地球システム科学科
課題解決型授業を通じてデザイン思考的な考え方を発見
デザイン思考とはユーザが感じている課題や社会の問題からアイデアを膨らませて製品やサービスを創り出す考え方のことです。 これを学んだことがVRChatでのワールド作り、およびITでものづくりをしたいと考えるきっかけになりました。 この授業では富山市の蓮町という地域の活性化がテーマでした。同じテーマには2つの班が取り組むことになっていて、どちらの班も地域にある名所などが載った地図を作るという点では同じ方向性でした。 しかし私の班は名所をたくさん挙げ、そして蓮町の地域の中にある運河を使って水上のイベントを開催すればいいという、少し考えれば実現性も特異性もない案で発表しました。 一方で、もう一つの班は地域のお店も盛り込んでオススメの観光ルートも盛り込んだ地図を作成しました。これだけでした。しかし、彼らはプライベートの時間も使って現地に複数回赴いてこれを作りました。 最終の結果、後者の班は優秀賞を獲得しました。 彼らが優秀だった点は需要のあるところからアイデアを膨らませた点です。 蓮町の町内会としては町内の観光用の地図があるだけでも嬉しいと発言していました。そして、静かな町ですのでまち歩きの需要があります。なにより完成品を彼らは提供することができました。これは私たちの班とは全く異なります。 これを踏まえて、日常においても私は小さい需要に目を向けてそれを改善する方法がないか常に考えるようになりました。それはアルバイトやサークルでも実践しました。そしてVRChatでは「普段使いの場所」「小さい集まりでの会話も遊びもできるように」という需要(目標)を考慮して必要性のあるものを作り上げました。 ご縁があってプロジェクトへ参画したときには、このユーザの小さい需要を叶えるきめ細かな製品を作るようなエンジニアになりたいです。