通年採用とは

通年採用とは?メリット・デメリットや手法を解説【事例つき】

通年採用は日本の採用市場の主流ではありませんが、今後増えていくと考えられる方法です。新卒一括採用とは異なるメリットがあり、適切に取り入れることで企業にも学生にも良い効果をもたらします。

本記事では通年採用の概要と、メリットとデメリットの両面を解説します。通年採用を取り入れたことによる成功事例とあわせてご確認ください。

▶スカウト採用資料を無料ダウンロードする

スカウト13サービスの比較表を公開

「自社に合ったダイレクトリクルーティングサービスが見つからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

そこで、ダイレクトリクルーティング13サービスの登録属性・年齢層・料金・スカウト通数などを比較して、1つの資料にまとめました。

ビジネス・エンジニア・副業など、それぞれ一覧で確認できますので、ぜひ参考にしてください。

まずは無料ダウンロード

通年採用とは

通年採用は、新卒・中途を問わず年間を通じて必要なときに採用活動を行う手法です。従来の就活スケジュールにとらわれず、企業独自のスケジュールで採用活動を展開し、若手人材の確保を推進できます。

通年採用への取り組みが増える背景

海外の現地企業や日本の外資系企業などでは、これまでも通年採用を当たり前に行っていました。一方、国内企業のほとんどは、春に新卒を一括採用するのが基本でした。

これは、就職活動によって学生の本分である学業が疎かにならないようにするため、経団連が採用活動の解禁時期や手法に制限を設けていたからです。

しかし、近年では国内企業でも通年採用の取り組みが増えてきています。これは、売り手市場のため新卒一括採用だけでは企業が十分な若手人材を確保できない、大企業に求職者が集中してしまい中小企業やベンチャー企業に優秀な若手人材が集まらないなどの問題を解決するためと考えられています。

【参考】採用の売り手市場で企業が取り組むべき3つのポイントとは|成功事例も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/sellers_market/

通年採用と今後の採用市場の予測

経団連は、企業に新卒一括採用の見直しを加速させるよう促す方針を掲げています。新卒一括採用は若者の就職率を高めるという点では効果的である一方で、中途採用の抑制を招きかねないことが懸念されているためです。

また、大企業が新卒一括採用を行うことで、中小企業やベンチャー企業が人材を獲得できないという問題も指摘されています。

こうした流れから、今後は新卒一括採用から通年採用へと転換する企業が増えてくると考えられます。

新卒一括採用との違い

新卒一括採用との違い

新卒一括採用では、卒業予定の学生を対象として、期間を限定して採用活動を行います。決められたスケジュールのもと、さまざまな企業が一斉に募集をはじめることが特徴です。

新卒一括採用では、学生によく知られている有名企業や大手企業に人材が集まる傾向が見られます。結果、中小企業やベンチャー企業に優秀な若手が集まらず、人材不足に陥ってしまうケースも少なくありません。

また、採用の機会が限定される新卒一括採用では、内定を辞退されてしまうと補完が難しくなるというデメリットもあります。

一方、通年採用では新卒に限らずさまざまな人材を必要なときに採用できるため、人材不足の解消に寄与します。また、内定辞退者が出ても人材の補完がしやすいこともメリットです。

通年採用のメリット・デメリット

多くの企業の導入が予測される通年採用には、メリットとデメリットの両面があります。採用する企業側と応募する学生側、両者について確認しておきましょう。

企業側のメリット

時期に縛られず採用活動を行える通年採用では、新卒一括採用では対象とならなかった第二新卒や既卒、留学生など、さまざまな属性の人材を採用できます。これにより採用人数を増やせるだけでなく、社員の多様化を図れます。

また、企業は自由にスケジュールを組み、選考を行えます。余裕のあるスケジュールを組めば、候補者一人ひとりとじっくり向き合えるようになり、選考を通じて相互理解を深めることで、入社後のミスマッチの抑制にもつながります。

企業側のデメリット

通年採用では、短期集中型の新卒一括採用と比べて採用スケジュールが長期化します。結果、採用担当者の負担が大きくなることもあるため、スケジュール管理や業務量管理には注意が必要です。

また、一年中採用活動ができるということは、採用にかかるコストの増大にもつながります。広報活動や就活イベントへの出席のほか、入社時期が分散することによる研修の実施回数増加なども懸念されます。

学生側のメリット

ほかの企業と説明会や面接日が被る可能性を軽減できることから、学生は応募できる企業数が増加します。採用日程が被らないことで、一つひとつの企業にじっくりと向き合い、面接などで本来の実力を発揮しやすいこともメリットです。

また、部活動や留学、病気などの理由から新卒一括採用時に応募できず、進路の選択肢が狭まってしまう学生は少なからず存在します。通年採用によって、そうした学生も就職の機会に恵まれるため、学生はゆとりを持って就職活動を進められます。

学生側のデメリット

通年採用の場合、学生には採用されるためのハードルが高くなってしまうというデメリットがあります。

新卒一括採用は基本的に通年採用よりも採用人数が多く、ポテンシャル採用の側面が強いです。一方、企業がより慎重に選考を進められる通年採用では、選考基準が高くなります。

また、通年採用では企業独自のスケジュールで動くことになるので、学生は情報の感度を高め、自ら情報収集に取り組まなければいけません。企業にとっては能動的に行動できる人材を採用しやすくなるメリットがありますが、受動的な学生にとってはデメリットになるでしょう。

通年採用で解決できる課題

通年採用で解決できる課題

企業と学生双方にメリット・デメリットの両面がある通年採用。ここでは、通年採用を行うことで解決できる課題を確認していきます。

1.母集団形成の不足

母集団形成とは、企業の求人に興味や関心を持つ求職者を集めることです。ただ多くの人数を集めればいいというわけではなく、企業の求める人物像と集まった集団がマッチしている必要があります。売り手市場となっている昨今の採用活動においては、求職者が集まらず母集団形成に苦慮している企業も目立ちます。

通年採用を行うことで、企業に関心を持つ求職者を年間を通じて安定的に集めることが可能になります。結果、内定者と企業のミスマッチが軽減され内定辞退が起こりにくくなる、入社後に企業が想定したとおりの人材に成長してもらえるなどのメリットにつながります。

2.採用活動の費用対効果

新卒一括採用では、さまざまな企業が同様のスケジュールで採用活動を進めるため、有名企業や大手企業に候補者が集中してしまう傾向が目立ちます。一方、企業独自のスケジュールで採用活動を進められる通年採用では、それぞれの企業にマッチした人材を安定的に集められるようになります。

通年採用では、広報活動の長期化や研修の複数回実施などでコストがかさむ側面もありますが、費用対効果から評価すると、企業にマッチした人材を確実に採用するための必要投資と考えられます

通年採用の方法

通年採用は、主に以下の方法で行うことになります。

  • リファラル採用
  • スカウト採用
  • ダイレクトリクルーティング

それぞれの特徴を把握し、適切な方法を選びましょう。

1.リファラル採用

リファラル採用とは、企業に所属している社員に人材を紹介してもらう採用方法です。信頼できる社員が推薦する人材を採用することで、企業が求める人材を効率的に採用できるメリットがあります。

リファラル採用は縁故採用とは異なり、候補者のスキルや適性を確認したうえで、企業にマッチすると判断した場合にのみ導入できます。

【参考】リファラル採用とは?意味や縁故採用との違いを解説【事例つき】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/refferal_top/

2.スカウト採用

スカウト採用とは、気になる人材に企業が直接アプローチする方法です。採用マッチングサービスなどを通じて企業が個人にメッセージを送り、応募を促すことで選考が進みます。

企業は自ら行動を起こすため、求める人材に出会える可能性が高まります。また、就職・転職に積極的ではない潜在層にアプローチできることもメリットです。

【参考】スカウト型採用とは?新卒・中途に有効な採用手法を解説【事例付き】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/scout_recruiting/

3.ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングも、企業が候補者に直接アプローチをして採用活動を進める方法です。スカウト採用と同様に、攻めの採用活動として普及が進んでいます

ダイレクトリクルーティングでは、企業がユーザーデータベースを閲覧し、採用要件を満たす人材にメッセージを送りアプローチします。企業の魅力を直接伝えることで、企業に興味を持ってくれる人材を効率的に集められることが特徴です。

【参考】ダイレクトリクルーティングの市場規模はどれぐらい
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/directrecruiting_top/

Wantedlyなら通年採用を効果的に進められる

効果的な通年採用の実施にあたっては、ぜひWantedlyをご活用ください。ここでは、リファラル採用やスカウト採用に成功した3社の事例を紹介します。

Retty株式会社

Retty株式会社

Retty株式会社は、実名クチコミグルメサービス「Retty」を展開している企業です。

同社では通年採用にWantedlyを活用し、スカウト採用を行っています。採用担当者が作成したダイレクトスカウトの文面を現場のメンバーが添削して送信するなど、複数の部署を巻き込んだスカウト採用を実施していることが特徴です。

返信率25%という実績を達成するなど、高い成果を挙げています。

Retty株式会社が行った採用施策の詳細と類似の事例を1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。

▶Retty株式会社の採用成功事例を無料ダウンロードする

株式会社SmartHR

株式会社SmartHR

株式会社SmartHRは、クラウド人事労務ソフトなどのプロダクトを提供している企業です。

同社はリファラル採用を強化するため、ユニークな制度を取り入れています。紹介してくれた候補者が採用されたら社員に手当を渡す「いい人紹介ありがとう制度」や、社員を紹介したけれど選考で採用に至らなかった場合に会食の費用を支給する「ごめんねごはん」などの手法を展開し、社員の協力を促しています。

これらのユニークな制度は、Wantedlyを活用して情報を発信。結果、社員の約30%がリファラル採用という成功を収めています。

URL:株式会社SmartHRオープン社内報

株式会社サン・クレア

株式会社サン・クレア

株式会社サン・クレアは、広島県を拠点にホテルを所有し運営している企業です。人材不足の問題を解消するためスカウト採用の実施を決定し、Wantedlyのダイレクトスカウト機能の利用を開始しました。

Wantedlyのアクティビティ機能を利用し、転職可能性が高い人材に直接アプローチを行ったところ、20%を超える返信率を達成。結果、8名の人材をWantedly経由で採用できました。

【参考】地方企業こそスカウトを利用せよ。広島県福山市のホテル運営会社がWantedlyで県外人材8名を採用したワザとは
https://www.wantedly.com/customer_stories/142

まとめ

通年採用の導入で、企業はさまざまな属性の人材に出会えるようになり、候補者一人ひとりとじっくり向き合える選考を実施できます。一方、学生はゆとりを持って就職活動を進めながら、選考において本来の実力を発揮できるようになるでしょう。

通年採用は、ダイレクトリクルーティングやスカウト採用など、企業が自発的に動くスタイルで行われるケースが目立ちます。成功事例も参考にしながら、通年採用を取り入れていきましょう。

Wantedlyのサービス資料を見る
タイトルとURLをコピーしました