Twitter(ツイッター)での採用活動のやり方と採用アカウントの運用方法

X(旧Twitter)採用とは?メリット・デメリットや成功事例を紹介

SNSでの採用活動が活発化するなか、「X(旧Twitter)は文字数も少ないし、採用向きではない」と考えていませんか? しかし使いようによっては、X(旧Twitter)は効果的な採用活動を展開できるツールです。

本記事では、X(旧Twitter)を活用した採用活動について紹介します。

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X(旧Twitter)採用とは

X(旧Twitter)とは、140文字を上限にテキストを投稿できるSNSです。テキストと一緒に画像や動画も投稿でき、最新情報やトレンドを逐一確認できるリアルタイム性や、「リポスト(リツイート)」・「いいね」による拡散力が特徴です。

近年では、SNSを活用して採用活動する企業が増えており、なかでもX(旧Twitter)を活用した採用活動のことを「X(旧Twitter)採用」と呼びます。

X(旧Twitter)採用は大きく次の2種類に分かれますが、一般的には無料でできる「アカウント運用」のことを指します。

1.アカウント運用(無料)

企業の公式アカウントまたは採用担当者や事業部のメンバーが個人のアカウントを作成し、オフィス風景・最新トピック・イベント開催のお知らせなど、企業情報や採用情報を発信する。

認知度向上や採用ブランディングを目的として行う企業が多い。

2.広告出稿(有料)

X(旧Twitter)上に求人情報などの広告を出稿する。数万円程度の少額からでも運用でき、ユーザーの属性やSNS上の行動データをもとに細かいターゲティングが可能。

自社アカウントをフォローしていないユーザーのタイムラインにも表示されるため、短期間での認知度向上および応募獲得を目的として行う企業が多い。

Wantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性や必要な専門知識、活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。

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 X(旧Twitter)採用が向いている企業

SNSを使った採用活動は、低コストで認知形成したい企業にオススメです。とくにX(旧Twitter)は10代〜20代がメインユーザーのため、新卒や第二新卒の採用に向いているでしょう。

▼採用活動で使われるSNSの比較表

 サービス名国内ユーザー数特徴
X(旧Twitter)約 6,658万人
(10代〜20代がメイン)
・拡散性が高く、フォロワー以外へも広くリーチできる
・最新情報やトレンドがリアルタイムでわかる
Instagram約3,300万人
(10代〜30代がメイン)

・画像や「リール」と呼ばれる短い動画によって視覚的な訴求ができる
・他SNSと比較して女性人気が高い
・Facebookと連携して効果的に運用することが可能
▶︎Instagramの活用事例を見る

Facebook約2,600万人
(30代〜40代がメイン)

・実名で登録しているユーザーが多く、リアルな交友関係が反映されている
・長文の投稿ができるため、一度に多くの情報を伝えられる
・Instagramと連携して効果的に運用することが可能
▶︎Facebookの活用事例を見る

LINE約9,500万人

・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用
・メルマガ形式で情報発信したり、連絡ツールとして活用できる
・友だち追加していないユーザーに対してはアプローチできない
▶︎LINEの活用事例を見る

YouTube約7,120万人

・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用
・動画によって多くの情報をわかりやすく伝えられる
・コンテンツ企画や動画制作にコストがかかる
▶︎YouTubeの活用事例を見る

SNSを使った採用活動のメリット・デメリットは、以下の記事で解説しています。

【参考】SNS採用とは|メリットや注意点、活用ポイントを解説(成功事例12選つき)
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/social_recruiting/

X(旧Twitter)での採用活動のメリット

Twitterでの採用活動のメリット

X(旧Twitter)で採用活動を行うメリットには、下記のような点が挙げられます。

  • 企業にマッチした人材の母集団を形成しやすい
  • 育ったアカウントが資産の積み上げになる
  • 情報の拡散力が高い
  • テキストが基本なので更新しやすい

1.企業にマッチした人材の母集団を形成しやすい

求人サイトなどに掲載できる情報には限りがあり、企業の魅力を伝えきれないため、入社後のミスマッチがしばしば発生します。

しかしX(旧Twitter)であれば、1回の文字数制限はあるものの、投稿自体は無限に可能。求人サイトでは伝えきれない社内の雰囲気や先輩社員の人柄などをアピールできます。

結果、企業の社風に共感する求職者がフォロワーとして集まってくるため、マッチング精度の高い人材の母集団を形成しやすい特徴があります。

2.育ったアカウントが資産の積み上げになる

SNSは、求人サイトに掲載するだけではつながれない層との接点を見出すのに有効な手段です。地道に運用を続けることで、潜在層・顕在層問わずフォロワーが増えてくると、下記のようなメリットを得られるようになります。

  • 信用の証になる
  • 人的資本の素になる

フォロワー数が少ない企業よりも多い企業の方が、「この企業は良さそうだ」と信用性の高さをアピールできます。その結果、求人をかけたときにも人が集まりやすくなり、アカウントの成長とともに、その傾向は強くなっていきます。

3.情報の拡散力が高い

X(旧Twitter)の最大の強みは「拡散力」です。拡散力にはフォロワーの数などは必ずしも相関しないため、フォロワーが数十人、数百人規模のアカウントでも、拡散によって多くの人にアプローチできます。潜在層へのアプローチ力の高いSNSと位置付けられるでしょう。

なお、Facebookにもシェア機能がありますが、エッジランクと呼ばれるアルゴリズムによってフィードに表示される投稿が決まるため、X(旧Twitter)ほど高い拡散力は期待できません。

「何を発信して良いかわからない」「自社の魅力が言語化できていない」
という方は、「なぜ採用がうまくいかないのか」について解説した、以下の記事からご覧ください。

採用への考え方をアップデートすることで、自社にマッチした人材の採用に繋がるでしょう。

【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook

4.テキストが基本なので更新しやすい

InstagramやYouTubeのように写真や動画を用意する必要もなく、テキストベースで投稿できるため、X(旧Twitter)は他のSNSよりも気軽に運用できます。

また、140文字と文字数制限が設けられていることから、長文を考える必要がない点も気軽さの要因です。

X(旧Twitter)での採用活動のデメリット

メリットの反面、X(旧Twitter)での採用活動にはいくつかの注意点もあります。

  • 炎上リスクがある
  • 継続的な運用が求められる
  • 一括大量採用には向いていない

1.炎上リスクがある

気軽に投稿ができる反面、内容には注意を払わなければ、X(旧Twitter)のメリットである拡散力が仇となることがあります。拡散力の高さから炎上リスクがつきまとい、企業イメージの低下、ひいては業績へのダメージをも招きかねません。

一度ついたネガティブなイメージの払拭は簡単ではありません。炎上リスクを常に意識し、投稿の内容には細心の注意を払いましょう。

2.継続的な運用が求められる

フォロワーが少数でも拡散が期待できるX(旧Twitter)の特性と相反する形にはなりますが、フォロワーが少ないうちの拡散の達成はハードルが高く、よほど共感できる内容であったり、インフルエンサーのリツイートがない限りは、拡散力に過度の期待は持てません。

また、フォロワーが増えて影響力が強くなったフェーズでも、アカウントを放置してはいけません。新規投稿のないアカウントでは、真新しい情報を得たい求職者のニーズに応えられないため、継続的な運用が必須となります。

3.一括大量採用には向いていない

とくにフォロワーが少ない初期のうちは拡散も計算できないため、一括大量採用には向きません。ただし、フォロワー数が増えて拡散力が高まり、リーチ数が計算できるようになれば、一括大量採用にも役立てられます。

X(旧Twitter)採用のやり方とポイント

Twitter採用のやり方とポイント

X(旧Twitter)で採用活動を行う際のポイントとして、下記の項目を押さえておきましょう。

  • 実際の担当者をアイコンにする
  • 担当者のリアルを通じて情報発信する
  • コンセプトをぶらさない
  • 毎日情報発信を行う
  • 求職者からの連絡には早めに返信する

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1.実際の担当者をアイコンにする

X(旧Twitter)で採用活動を行う際は、企業アカウントとは別に採用担当者のアカウントを作成して、アイコンには実際の採用担当者の写真を設定しておきましょう。「対企業」ではなく「対人(ひと)」のコミュニケーションとなり、親しみやすさを持ってもらいやすくエンゲージメントを高めやすくなります。

2.担当者のリアルを通じて情報発信する

優秀な人材からの応募を期待して、着飾った内容の投稿をするのは避けましょう。投稿に惹かれた優秀な人材が集まる可能性はありますが、入社後のミスマッチを招きかねません。

あくまで採用担当者の正直な目線から、企業の良いところや好きなところなど、魅力を演出できるリアルな情報を発信すると良いでしょう。

3.コンセプトをぶらさない

発信をはじめる前には、「企業に必要な人材像」の明確化が欠かせません。求める人材像を決めたら、その人材へのアピールにつながる内容を考えて発信を続けましょう。

発信内容のぶれをなくすこともポイントです。多くの求職者を集めようとしてコンセプトを定めず発信を続けても、かえって誰にも刺さらない内容となり、運用が無意味に終わってしまいます。

求める人材像を定め、ぶれることなくターゲットに向けた内容を発信し続ける必要があります。

4.毎日情報発信を行う

X(旧Twitter)はその気軽さから、1日に何度も閲覧やツイートする人が多くいます。少し見ていない間に大量のタイムランが溜まるため、遡って見ていくことは困難です。投稿は毎日欠かさず行いましょう。

投稿の時間帯は、多くの人の目に留まりやすい、放課後や終業後などが望ましいです。タイムラインが次々に流れていく性質上、1日1投稿といわず、こまめな更新を心がけましょう。

5.求職者からの連絡には早めに返信する

求職者は多くの企業に応募しています。コミュニケーションにタイムラグが生じると、その間に別企業に内定を決めてしまう可能性は否めません。

面接などの機会を逃してしまうことにもなりかねないので、求職者から応募やコンタクトがあった場合は、すぐにでも返信するように心がけましょう。

このように、SNSを採用活動に取り入れるには、把握しておくべきポイントが複数あります。Wantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性や必要な専門知識、活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。

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X(旧Twitter)広告の特徴

ここまで紹介したアカウント運用に加えて、有料のプロモーションを利用すれば、さらに認知度を高められます。

X(旧Twitter)広告では、ユーザーの属性やSNS上の行動データをもとに細かいターゲティングが可能です。

次の3種類の広告によって、自社アカウントをフォローしていないユーザーのタイムラインにも表示されるため、短期間で効率よく認知形成できます。

1.プロモツイート
タイムラインに広告を表示

2.プロモトレンド
トレンドの上部に広告を表示

3.プロモアカウント
おすすめユーザーの上部にアカウントを表示

X(旧Twitter)広告の詳細や、SNS広告を運用する際のポイントは以下の資料にまとめています。

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X(旧Twitter)採用の成功事例5選

最後に、X(旧Twitter)採用に成功している企業事例を5つご紹介します。

1.株式会社favy

株式会社favy

デジタルマーケティングで飲食店を支援する株式会社favyは、エンジニア採用にX(旧Twitter)を活用しています。

  • レスポンスの速さ
  • 現場も巻き込む
  • DMの文面は慎重に

上記3点をポイントとし、転職系Tweetへの最速レス、複数部署を書き込んだターゲット選定、企業への共感を喚起する文面作成に注力。結果、X(旧Twitter)を活用したスカウトメールの返信率は77%と、高い反応率を獲得しています。

【参考】X(旧Twitter)でエンジニアを採用した方法
https://www.wantedly.com/companies/favy2/post_articles/146857

2.株式会社FULL HOUSE

株式会社FULL HOUSE

ペットや旅行、グルメなどのメディア運用を手がける株式会社FULL HOUSEは、メディアと関連するX(旧Twitter)アカウントを運用する人材の募集にあたり、「twitterを心の底から愛して止まないツイ廃Wanted!」と題した求人情報を公開しました。

応募条件にもX(旧Twitter)アカウントの掲載を取り入れ、X(旧Twitter)運用業務の推進を図っています。

【参考】X(旧Twitter)を心の底から愛して止まないツイ廃Wanted!
https://www.wantedly.com/projects/219103

3.Kaiketsu株式会社

Kaiketsu株式会社

Kaiketsu株式会社は、採用マーケティング事業や採用コンサルティング事業を展開している企業です。

同社は以下の施策により、X(旧Twitter)アカウント開設から25日でフォロワー1,000人を達成しています。

・他ユーザーに対して積極的にアプローチ(フォロー・いいね・リポスト)
・#(ハッシュタグ)の活用
・1日1ポスト以上投稿
・トレンドのキーワードを取り入れて投稿
・なるべく画像や動画を添付して投稿

施策の詳細や運用のコツは、以下の記事をご確認ください。

【参考】Xアカウント開設 25日目でフォロワー数1,000人突破しました!
https://www.wantedly.com/companies/company_5756382/post_articles/870397

4.株式会社Yogibo

株式会社Yogibo

株式会社Yogiboは、ビーズソファをはじめインテリア家具・生活雑貨などを取り扱うD2C企業です。

同社は「Yogibo採用チーム」というアカウント名でX(旧Twitter)を運用しており、社員の日常やオフィスの雰囲気に関するポストを写真つきで投稿しています。休憩中のリアルな過ごし方や、整ったオフィス環境が伝わってくるため、意向上げやミスマッチ防止に効果的な内容といえるでしょう。

同社の投稿は以下の記事にてまとめて閲覧できます。

【参考】一挙公開!X(Twitter)でしか見られない、Yogibo社員の日常【写真付き】https://www.wantedly.com/companies/yogibo/post_articles/513889

5.株式会社KOMPEITO

株式会社KOMPEITOは、「世の中にシゲキをつくる」というミッションを掲げ、食の福利厚生サービス「オフィスでやさい」「オフィスでごはん」を提供している企業です。

同社はX(旧Twitter)での採用広報に注力しており、ハッシュタグや画像を用いて多くの人の目に留まるよう工夫しています。SNSでの情報発信を強化した結果、社内の採用活動に対する理解も深まり、リファラル採用の活性化にもつながったようです。

【参考】リファラル採用を成功に導く空気づくりの極意とは|Lab W,【Event Report】
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/labw_02/

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まとめ

日常のできごとや考えていることを140文字で気軽に投稿ができるため、X(旧Twitter)は利用者の個性が顕在化しやすいSNSです。企業の採用担当者のアカウントにおいても同様で、親しみやすさを持ってもらいやすく、エンゲージメントを高めやすい特性があります。採用活動においても求職者の人柄を見極めやすく、求職者は企業のリアルな姿をうかがい知れるツールとなります。

実名制ではない分、信頼性が劣る面は否めませんが、企業とマッチ度の高い人材を採用できる可能性を秘めているSNSと位置付けられます。

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