リファラル採用の成功事例12選|メルカリ、富士通、セールスフォースなど

「リファラル採用をはじめようとしているものの、どのような施策を打てばよいかわからない」
「他社の成功事例を真似することで、効率よくリファラル採用を進めたい

近年注目されているリファラル採用(リファーラル採用)。しかし、成果をあげられるか不安に感じている方や、効果的な運用方法を日々模索している方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、リファラル採用に成功した12社の事例を紹介します。効果のあった施策や成功のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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リファラル採用(リファーラル採用)の成功企業3つの共通点

リファラル採用に成功している企業には、3つの共通点があります。各社の具体的な事例を見る前に、まずはリファラル採用における成功のポイントを押さえましょう。

1.社内告知を徹底している

1つ目は、社内告知を徹底していることです。

リファラル採用は、現場社員の協力がなくては成功できません。採用担当以外の社員をどれほど多く巻き込めるかが重要です。

そのため社内告知する際は、リファラル採用の存在だけでなく、導入の背景や協力社員のメリットまでしっかり伝えるのがポイント。社員一人ひとりが当事者意識をもち、能動的にリファラル採用に協力できる体制を整えましょう。

【参考】リファラル採用の社内告知を成功させるには?ステップ毎のタスクを紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/referral_announce

2.現場社員へ積極的に声かけしている

2つ目は、現場社員へ積極的に声かけしていることです。

リファラル採用の存在を知っていても、自分の時間を割いてまで能動的に参加してくれる社員はほとんどいません。また、紹介できそうな友人や知人がいたとしても、前例がなければ不安を感じ、なかなか行動を起こせない社員もいるでしょう。

そのため、社員一人ひとりに対して積極的に声かけし、具体的な行動を促すことが重要です。「誰か良い人がいたら紹介してください」などと漠然とした依頼ではなく、以下のようにピンポイントな質問・フォローを行いましょう。

・「同じ業種の知り合いはいますか?」「◯◯のスキルをもつ友人はいますか?」
 →知り合いの中から候補者がいないか具体的に想像させる

・「メールで◯月◯日のミートアップに参加できないか聞いてもらえますか?」
 →社員が行動を起こしやすいよう、具体的に何をしてほしいか伝える

・「以前話していた◯◯さんはどうなりましたか?」
 →声かけをしてもらえたか、返答はどうだったか結果を追い続ける

3.不採用時の配慮ができている

3つ目は、不採用時の配慮ができていることです。

「紹介した友人が不採用になったら気まずいから」と、リファラル採用に対して協力的になれない社員もいます。そのため、万が一不採用になったとしても、紹介者と被紹介者の関係に不和が生じない体制づくりが重要です。

紹介者と被紹介者の関係に不和が生じないようにするためには、いきなり面接へ案内するのではなく、社内見学やミートアップなどのイベントに参加してもらってから選考案内するのがポイントです。企業理解を深めてもらった後に、本人の意思で選考に参加するかどうか決めてもらいましょう。

【参考】リファラル採用(リファーラル採用)のトラブル回避|運用のポイント
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/referral_trouble/

リファラル採用(リファーラル採用)の成功事例12選

リファラル採用(リファーラル採用)で成功した企業はどのような工夫をしたのでしょうか?

ここでは、事例を紹介しながら成功の秘訣を探っていきます。リファラル採用(リファーラル採用)を取り入れたい方、リファラル採用に苦戦している方はぜひ最後までご覧ください。

1.株式会社アンドパッド

株式会社アンドパッドは、クラウド型建設プロジェクト管理アプリ「ANDPAD」を提供するスタートアップ企業。ハイレイヤー層を獲得するためリファラル採用をはじめました。

リファラル採用における施策
・ペルソナを明確化し、数ではなく質にこだわる
・リファラル採用のプロジェクトにアサインする社員を絞る
→全社で取り組むのではなく、ターゲット人材が多い業界出身の社員や、SaaS界隈で影響力が強い社員をピックアップし、効率よく質の高い母集団を形成

上記の施策により、1ヶ月あたりの紹介数は従来の6倍にまで増加。また、リファラル経由で選考に進んだ候補者の90%が内定承諾となり、非常に質が高く効率のよい採用ができています。

Wantedlyでは、注目のスタートアップ2社ををお招きし、採用成功の秘訣や工夫のポイントについてトークセッションを行いました。イベントの内容は以下の資料にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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URL:https://www.wantedly.com/companies/andpad

2.キャディ株式会社

創業期から数々の採用施策を実施しているキャディ株式会社。リファラル採用では「社員が気軽に紹介できる文化」が必要だと感じ、以下の施策を行いました。

リファラル採用における施策
・Slackでの活動報告および全社MTGでの定期発信
・オープンなミートアップに加え、クローズドなミートアップを開催
→候補者との関係性をさらに深める
チーム対抗戦および優勝チームへノベルティを贈呈
→ミートアップに友人を招待したら1ポイント、候補者が選考へ進んだら5ポイントなど、ゲーム要素を取り入れて社員が能動的に協力する体制をつくる

上記の施策により、社員の約86%がリファラル採用に協力。結果として約600人の母集団を獲得できました。

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URL:https://www.wantedly.com/companies/caddi

3.株式会社セールスフォース・ドットコム

株式会社セールスフォース・ドットコムは、CRMプラットフォーム「Salesforce」を販売し、世界中の顧客から高い評価を集める企業。毎年数百人規模の採用を実施しており、リファラル採用では以下の施策を行いました。

リファラル採用における施策
紹介してくれた社員へ旅行券をプレゼント
・コアバリューに共感してくれる人材を採用
→エンゲージメントの高い職場環境となり、連鎖的に紹介者数が増えていく
・エンプロイージャーニーに沿った呼びかけを実施
→入社1ヶ月後にリファラル採用の宣伝および協力依頼、入社1年後には転職クチコミサイトへの入力依頼など、段階的に採用活動に対する当事者意識を高めていく

従来の採用は人材紹介がメインでしたが、長期的な視点で取り組み、徐々に文化を浸透させたことで、現在では内定者の約半数がリファラル経由となっています。

▶︎セールスフォース・ドットコムのリファラル採用(リファーラル採用)施策を公開中

URL:https://www.wantedly.com/companies/salesforce2

4.株式会社SmartHR

株式会社SmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」で人事労務の効率化を提供し、急成長している企業。社員が16名の頃からリファラル採用をはじめています。

リファラル採用における施策
・応募促進のための会食費は企業が負担
・インセンティブとして「いい人紹介ありがとう手当」を用意
「ごめんねごはん制度」により社員の心理的負担軽減
採用に至らなかった場合、企業負担で候補者を会食に誘える制度

上記の施策により、現在では内定者の約3割がリファラル経由となっています。

引用:株式会社SmartHRオープン社内報

URL:https://www.wantedly.com/companies/smarthr

5.株式会社富士通

富士通株式会社は、ICTサービス市場で国内No.1、世界でもNo.7の売上高を誇る企業。AIやIoTなど、最先端分野の専門性が高い人材を確保するため、転職潜在層へもアプローチできるリファラル採用をはじめました。

リファラル採用における施策
・約4ヶ月のトライアル検証を実施し、制度をブラッシュアップ
社員向けのリファラル採用サイトを開設
紹介対象に関するガイドラインを設定
・人事部トップから全社員に対してメッセージを発信
新卒や中途の入社時に紹介方法やツールを説明

上記の施策により、リファラル採用開始から1年で20名の採用に成功しています。

URL:https://www.wantedly.com/companies/company_5491783

6.Ubie株式会社

Ubie株式会社は、「テクノロジーで世界中の人々を適切な医療に案内する」というミッションを掲げるヘルステックのスタートアップ企業。専門人事を置かず、全メンバーが採用にコミットする珍しい採用体制をとっています。

リファラル採用における施策
・技術スキルではなく、カルチャーフィットを重視して採用
・社員一人ひとりがnoteで積極的に採用広報を実施
・現場の声を起点とした採用活動
→「こんな職務・役割を担う人がほしい」と実際に声を挙げたメンバー主導で、採用要件・採用手法を決定

上記の施策により、現在では内定者の7割以上がリファラル経由となっています。

【参考】Ubie株式会社のリファラル採用施策とは?
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/rc_sk2/

URL:https://www.wantedly.com/companies/company

7.株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、創業当時からリファラル採用を実施。「社員全員参加」を目標に掲げ、以下の施策を行っています。

リファラル採用における施策
・経営層からの積極的な呼びかけ
・会食報告は3行のみ(会食費は企業が負担)
・少人数の社内外交流イベントを定期的に開催

上記の施策により、現在では内定者の約6割がリファラル経由となっています。

引用:メルカリはどうしてリファラル採用に強いの?3つのバリューとワーディングへのこだわり

URL:https://www.wantedly.com/companies/mercariapp-com

8.freee株式会社

freee株式会社は、スモールビジネスを行う経営者向けの全自動クラウド会計ソフト「freee」を開発している企業。母集団の質を高めるため、リファラル採用をはじめました。

リファラル採用における施策
・月1回、全社に向けてリファラル採用の情報発信および協力依頼
・友人をオフィスに招待してお弁当を食べる「お弁当制度」を導入
・採用が決定した際は、インセンティブとして限定Tシャツを贈呈
・周年パーティーにてリファラル採用に貢献した社員を表彰

上記の施策により、現在では内定者の約半数がリファラル経由となっています。

URL:https://www.wantedly.com/companies/freee

9.株式会社ベーシック

株式会社ベーシックは、「社会のあらゆる問題を解決する」というミッションを掲げ、Webマーケティング分野とメディア分野で事業展開するテクノロジーカンパニー。カルチャーフィットした人材を採用するため、リファラル採用をはじめました。

リファラル採用における施策
・まずはプロジェクトメンバーで試行し、制度をブラッシュアップ
・候補者の状態に合わせられるよう、ミートアップは2種類用意
・月1回、朝礼で告知および中間発表を実施
・社内の各所にポスターを掲示
・部長や役員クラスを巻き込んだプロジェクトを実施

上記の施策により、10ヶ月で10名のリファラル採用に成功しています。

引用:20代中心のチームが本気でリファラル採用に取り組んだ結果、10ヶ月で10人採用できた話

URL:https://www.wantedly.com/companies/basicinc

10.株式会社SUPER STUDIO

株式会社SUPER STUDIOは、起業当初からリファラル採用によって組織を拡大させてきた企業。社員137名のうち79名がリファラル経由で入社しています。

リファラル採用における施策
・Slackで専用チャンネルを作成
→友人や知人を紹介してくれた社員の名前を公開し、全員で賞賛する雰囲気づくり
・「役割」「目標」「評価」が明確かつ適切な企業を目指す
→社員の努力が報われる体制を整え、「紹介したい」と思える組織文化をつくる

上記の施策により、累計102名のリファラル採用に成功。金銭的なインセンティブを設けなくとも採用成功しています。

引用:設立7年で累計”102名”リファラル採用してきた企業文化の作り方

URL:https://www.wantedly.com/companies/super-studio

11.株式会社KOMPEITO

株式会社KOMPEITOは、「世の中にシゲキをつくる」をミッションに、食の福利厚生サービス「オフィスでやさい」「オフィスでごはん」を提供している企業です。同社では、社員の3分の2がリファラル経由で入社しています。

リファラル採用における施策
・社内広報用にリファラル採用のQ&A資料を作成
→Slackや社内懇親会で共有
・面談はランチをしながらカジュアルな雰囲気で実施(飲み会をすることも)
・面接もカジュアルな形式で実施(コミュニケーションを重視)
・内定通知〜内定承諾までは焦らない
→「リファラルだから断りにくい」とならないよう、対等かつ相談しやすい距離感を確保

上記の施策により、毎月2〜4名の採用に成功しています。

【参考】リファラル採用を成功に導く空気づくりの極意とは
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/labw_02/

URL:https://www.wantedly.com/companies/officedeyasai

12.株式会社Voicy

株式会社Voicyは、「音声×テクノロジーでワクワクする社会をつくる」をミッションに、音声プラットフォーム「Voicy」を提供している企業です。同社は、リファラル採用を開始して1年で200名以上の紹介を獲得しました。

リファラル採用における施策
・任意で募ったメンバーによるプロジェクトチームを結成
→まずは小規模で実施し、PDCAを回してから全社で展開
・採用担当者ではなく、現場メンバー主導で実施
→事業部ごとにチーム結成およびリーダー選出
・スキルよりもカルチャーマッチを重視
→社員が「一緒に働きたい」と思える人であれば気軽に紹介してもらう
・インセンティブは「意味報酬」を設計
→金銭報酬でモチベーションが高まる社員が少なかったため、バリューを出した社員の共有・表彰を実施する「意味報酬」を設計

上記の施策により、声がけなどのアクションを一度でも起こしてくれた社員の比率は驚異の98%を記録しています。

【参考】“らしさ”を詰め込み、開始1年で200名以上の紹介を記録したVoicyのリファラル採用を振り返る
https://www.wantedly.com/companies/voicy/post_articles/412266

URL:https://www.wantedly.com/companies/voicy

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まとめ

今回は、リファラル採用に成功した12社の事例を紹介しました。

リファラル採用を成功させるためには、「社内告知の徹底」「現場社員への積極的な声かけ」「不採用時の配慮」の3つがポイント。リファラル採用の文化を浸透させ、いかに多くの社員を巻き込めるかが成功の秘訣です。

ぜひ今回紹介した事例を参考にし、さっそく採用戦略を立ててみてください。

以下の記事では、これからの採用に必要な基本的な考え方や、採用のトレンドについてわかりやすくまとめています。

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