HRテックを活用して人材獲得や育成、管理業務の高度化や効率化が可能となるため、採用の分野でもさまざまなツールが登場しています。
「HRテック」とは、人事を指す「HR(Human Resources)」と「Technology」を組みあわせた言葉です。
そこで今回は、企業が導入を検討すべき採用ツールと最新トレンドを解説していきます。
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採用ツールとは?
採用ツールとは、採用活動で用いられるさまざまなツールのことです。たとえば、企業情報を発信するための採用ブログ・SNS・採用動画、業務効率化のための採用管理システム(ATS)・Web面接ツールなどが採用ツールに含まれます。
従来はパンフレットなどの紙媒体が主流でしたが、近年は採用活動のオンライン化・DX化が進み、クラウド技術やAI(人工知能)を活用した媒体など、採用ツールの多様化・高度化が進んでいます。
【参考】採用DXとは?成功のポイント・オススメツールを解説|事例つき
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruitmentdx/
採用ツール普及の背景
母集団形成、選考、内定から入社と各プロセスで採用ツールを導入する企業が増えています。
ここでは、採用ツールの普及が加速する背景を3つの点から見てみましょう。
1.売り手市場で競合が激化している
採用活動で求職者が集まらないなど、母集団形成に課題を抱える企業が増えています。長期的な人口減少と少子高齢化によって、企業が求める若年層の不足が問題になっているためです。
また転職の一般化による離職率の増加も影響しています。
厚生労働省は平成30年に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成。働き方の多様化が進み、正社員を求める企業にとって採用活動の逆風となっています。
売り手市場化の進展に伴い、企業は採用活動の認知を図るため採用ツールの活用に乗り出しています。
複数の求人メディア利用やダイレクトリクルーティングの活用、採用広報活動の強化は、いずれも母集団形成の課題に対処するための動きです。
2.企業情報を求める求職者が増えている
求職者への募集要項告知は、求人メディアを通じて行われるのが一般的でした。
しかし採用に活用できるツールの増加によって、企業は現在、さまざまな形で採用に関する情報を提供しています。こうした流れから、求職者の側も多くの情報求めるようになっています。
求職者が企業に関するさまざまな情報を求めるようになったのは、働き方や価値観の多様化とも無縁ではありません。従来の待遇や業務内容といった点だけでなく、自分にあったライフスタイルやビジョンへの共感といった点も重要視されるようになっているからです。
3.採用活動のオンライン化が加速している
採用活動がオンラインへと移行している流れも、採用ツールの普及を勢いづけています。これまで、採用活動のオンライン化は求職者を獲得する母集団形成プロセスを中心に進んできました。
一方2020年からの新型コロナ禍では、面接に代表される選考プロセスにおいてもオンライン化が進行しています。
株式会社ディスコの2021年新卒採用に関する調査結果によると、オンライン面接の実施率は前年の11.3%から73.4%と飛躍的に増加。選考プロセスのオンライン化が加速していることがわかります。
また株式会社ZENKIGENなどの調査では、オンライン採用導入企業の75%が翌年度も実施予定と回答しています。オンライン採用は定着していくと考えられ、企業側の対応は不可避と言えるでしょう。
【参考】オンライン採用のメリットとデメリット |成功のポイントを徹底解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/online_recruiting
引用:
・【株式会社ディスコ】新卒採用に関する企業調査(2020 年 10 月調査)
・【株式会社ZENKIGEN】企業の新卒採用、オンライン導入率は57.6%、全体の9割が2020年にオンライン採用を導入開始
採用ツール活用のメリット
採用ツールは母集団形成から選考、中には内定・入社後のフォローまで採用活動におけるさまざまなプロセスで登場しています。ここでは、企業が採用ツールを活用するメリットを3つ説明します。
1.企業理解の促進
企業のWebサイトはこれまで顧客や取引先、投資家に向けたコンテンツを充実させてきましたが、最近では採用情報に力を入れるケースが増えています。
またソーシャルメディアを活用した情報発信や、noteを用いた企業ブログの利用も広がっています。さらにWantedlyに代表される採用広報の分野に力を入れる企業も増加中です。
こうした動きはいずれも企業理解の促進を目的とした施策で、採用ツールによって効果的な運用が可能です。
入社後のミスマッチ防止や転職潜在層へのアピールに、各種の採用ツールを用いて求職者に対し積極的な情報開示を行うパターンも増えています。
Wantedlyでは、フォーマットに沿って画像、文章を作成するだけで簡単にモダンな採用ページを作れるため、自社採用ページとしても有効活用できます。
また、作成した会社ページは高い確率でGoogle検索の1ページ目に表示されます。Wantedlyでできることや具体的な料金についてサービス資料にまとめていますので、一度確認してみください。
2.業務の効率化
採用手法の多様化や人手不足により、採用担当者が業務に追われるケースが増加しています。
そのため、採用ツールによる業務効率化も企業にとって大きなメリットです。
採用ツールの活用によって定型的な業務を効率化すれば、人件費の削減につながります。
他にも採用プロセスを可視化して、PDCAを回しやすくなる点も大きな特徴です。これにより、採用プロセスの最適化を図れます。
3.タッチポイントの増加
企業は複数の手段で母集団形成を図っています。従来の求人メディアや人材紹介に加え、リファラル採用やSNS、ブログやオウンドメディアの活用はその一例です。
ターゲットにあう採用ツールを選択し、求職者の獲得に力を注いでいます。
企業にとってタッチポイントの増加をもたらす採用ツールの充実は、新たな人材層へのリーチにつながるのです。
トレンドの採用ツール7選【比較表つき】
トレンドかつオススメの採用ツールを7つご紹介します。ツールによって得られるメリットは異なるため、ぜひ以下の表を参考にして自社にあうツールを選んでみてください。
▼採用ツール7選の比較表
採用ツール | 利用目的 | 想定コスト |
---|---|---|
採用管理システム(ATS) | 業務効率化 | 5,000円〜20,000円/月 |
Web面接ツール | 業務効率化 | 3,000円〜50,000円/月 |
ダイレクトリクルーティングサービス | ターゲット人材の獲得 | 60万円〜 |
採用ブログ・オウンドメディア | 企業認知度・理解度の向上 ブランディング | 0円〜 ※外注する場合は50万円前後 |
SNS | 企業認知度・理解度の向上 ブランディング | 0円〜 |
採用動画 | 企業理解度の向上 ブランディング | 65万円〜 |
LINE | 企業理解度の向上 候補者との連絡ツール | 5,000円〜15,000円/月 ※無料プランあり |
ここからは、上記7つのツールについて詳しく解説していきます。
1.採用管理システム(ATS)
採用管理システムとは、ATS(Applicant Tracking System:応募者追跡システム)とも呼ばれ、さまざまな採用業務の効率化がはかれるツールです。
求人情報の作成・候補者情報の管理・面接評価・内定者フォローなど、さまざまな採用業務を同一システム上で行えるため、社内での情報共有や選考の進捗管理が簡単にできるようになります。
利用料金はサポート内容や期間によって変動しますが、月額5,000円〜20,000円が相場です。オススメのサービスはこちらで紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】採用管理システム12選|目的別にオススメを紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruitment_management/
2.Web面接ツール
採用活動のオンライン化が進んだことで、Web面接ツールを導入する企業が増えています。
Web面接ツールによってオンライン面接や録画面接ができるようになれば、遠方に住む候補者でも気軽に応募できるようになるため、応募数の増加が見込めるでしょう。
また、面接前後の候補者対応・面接会場の用意・交通費支給が不要となるため、選考の効率化やコスト削減がはかれるのもメリットです。
ZoomやSkypeなどの無料で使えるツールもありますが、機能面や操作性を重視するなら有料ツールがオススメです(相場は月額3,000円〜50,000円程度)。オススメのサービスはこちらで紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】Web面接でオススメのツール8選と用意すべき機材
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/webtool/
3.ダイレクトリクルーティングサービス
ダイレクトリクルーティングサービスとは、求職者のデータベースの中から自社の求める人材を探し、直接スカウトできるサービスです。
従来の「募集を公開して応募がくるのを待つ」手法と異なり、企業側が求職者へ直接アプローチできるため、知名度に左右されることなくターゲット人材にリーチできます。
利用料金は、先行投資型(前課金)サービスなら年間100~400万円程度、成果報酬型サービスなら一人当たり60万円程度が相場です。
Wantedlyでは、スカウト媒体の選定に悩む方々のために、全13サービスの料金・返信率・登録属性などの情報を1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。
4.採用ブログ・オウンドメディア
近年では、採用ブログやオウンドメディアを通じて積極的に情報発信する企業が増えています。
ミッション・カルチャー・仕事内容・職場の雰囲気などの情報発信は、候補者の企業理解度を深め、ミスマッチ防止につながります。また、転職潜在層に対するブランディングや認知度向上としても有効です。
採用ブログのツールとしては無料で使える「note」も人気ですが、より多くの人にリーチするには高確率でGoogle検索の1ページ目に表示される「Wantedly」がオススメです。
Wantedlyのブログ機能である「ストーリー」を活用すれば、フォーマットに沿って画像・文章を作成するだけで、職場の雰囲気やメンバー紹介などのリアルな情報や魅力を自由に発信できます。Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
【参考】採用広報は実際効果あるの?100社に聞いた調査結果を報告しますhttps://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruit_branding_research
5.SNS
Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSは、採用ブログやオウンドメディアよりも気軽に更新できるため、最新情報やリアルな雰囲気を伝えられるのがメリットです。
また、有料のプロモーションを利用する際は、ユーザーの登録情報やSNS上での行動データに基づく細かいターゲット設定が行えます。転職潜在層を含む多くのユーザーの中から、自社の求める人材に対して効率よくアプローチできる点もメリットといえるでしょう。
Wantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性・必要な専門知識・活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。
6.採用動画
企業情報を動画としてまとめれば、多くの情報をわかりやすく伝えられ、テキストだけでは伝わりにくい社風やカルチャーを発信できます。
とくに最近では、採用動画を使ったオンライン企業説明会が人気です。対面形式より気軽に参加してもらえるため、応募数の増加も見込めます。
コンテンツ企画や動画制作に時間やコストがかかるものの、一度制作したものはさまざまな場面でくり返し活用でき、強いインパクトが残せるためブランディングとしても効果的です。
Wantedlyも採用動画への対応を強化しており、2021年11月に新たな動画メニューをリリースしました。インタビュー形式・ピッチ形式・アニメーション形式など、あらゆるタイプの動画を制作できます。詳細はこちらで紹介していますので、ぜひご確認ください。
【参考】ウォンテッドリー、採用動画における課題を解決するための新たな動画メニューをリリース
https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/361354
7.LINE
LINEの公式アカウントを作成すれば、メールマガジン形式で企業情報を発信できます。
LINEは日常の連絡ツールとして広く普及しているため、ユーザーの閲覧率が高いのがメリットです。候補者との連絡ツールとしても活用でき、「リッチメニュー」と呼ばれるトーク画面下の項目をカスタマイズすれば、もっとも訴求したい情報を常に表示できます。
ただし、友だち追加していないユーザーに対してはアプローチできないため、カジュアル面談や企業説明会など、候補者とはじめて接触したタイミングで必ず友だち追加してもらうようにしましょう。
LINEの公式アカウントは無料で作成でき、メッセージ通数によって料金プランが変動します。
・フリープラン:無料(1,000通まで)
・ライトプラン:月額5,000円(15,000通まで)
・スタンダードプラン:月額15,000円(45,000通まで)
【参考】LINEを使った採用活動の方法とメリット・注意点
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/line/
採用ツールを選ぶときのポイント
採用ツールを選ぶ際は、次の3点に注意しましょう。
1.採用課題の解決につながるツールを選ぶ
採用ツールによって得られるメリットは大きく異なります。採用業務を効率化したいのか、それとも企業理解度を向上させたいのか、解決したい自社の採用課題にあわせて適切なツールを選びましょう。
「人気のツールだから」「面白そうだから」といった理由で選んでしまうと、あまり成果が得られず、コストが無駄になってしまいます。
【参考】採用課題の解決策|陥りがちなパターンと成功事例も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/issue/
2.採用ペルソナにあったツールを選ぶ
採用ツールによってリーチできる年齢層・属性は異なります。企業情報を発信するためのツールや、母集団形成するためのツールを導入する際は、自社の求める人物像にもっともリーチできる採用ツールを選びましょう。
たとえば、SNSと一口にいっても、Twitterは10〜20代、Instagramは20代女性、Facebookは30代など、それぞれメインユーザーは異なります。情報発信の内容が魅力的でも、自社の採用ペルソナに届かなければ成果は得られません。
Wantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性・必要な専門知識・活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。
【参考】「採用ペルソナ」が「採用ターゲット」より重要な理由|設計方法も解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/persona/
3.運用・管理しやすいツールを選ぶ
採用ツールは通年かつ長期的に使うため、運用・管理のしさすさも重要です。無料トライアルがある場合は、実際に運用・管理する担当者にて使い心地を試してから契約するようにしましょう。
また、採用プロセスごとに利用するツールが異なると、候補者管理が複雑になってしまいます。採用ツールを導入する際は、採用フローを意識し、できる限り募集〜内定まで同一プラットフォーム上で行えるツールを選ぶとよいでしょう。
【参考】採用フローとは?新卒・中途別に基本パターンと改善ポイントを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruit_flow/
オススメの採用ツール「Wantedly」
Wantedlyは、企業のミッションや価値観への「共感」で求職者とのマッチングをはかるビジネスSNSです。
作成したページは高い確率でGoogle検索の1ページ目に表示されるうえに、オプションのSNS広告を利用すればSNSユーザーにもリーチできるため、転職潜在層を含む多くの人材へ訴求できるのが魅力です。
また、独自のアナリティクス機能によって、表示回数や閲覧ユーザーの職種・年齢層まで細かく分析できるため、KPI管理やコンテンツの改善がしやすい仕組みになっています。
さらに、求人広告の掲載やダイレクトスカウトも可能なため、採用広報から母集団獲得まで同一のプラットフォーム上で行えるのもメリットです。
Wantedlyを導入して採用成功した事例3選
先ほど紹介した採用ツール「Wantedly」を導入して採用成功した事例を3つご紹介します。
各社、企業認知度の向上やターゲット人材の獲得に成功していますので、これを機にぜひWantedlyの利用を検討してみてください。
1.Dreamly Ltd
Dreamly Ltdは、香川県でIT事業を展開する企業。過去のミスマッチの経験から、柔軟に会社情報を掲載・発信できるWantedlyの活用を決意しました。
結果、県外から2名の優秀なエンジニアの採用に成功しています。採用ミスマッチが起きた原因は「自社のいいところばかり伝え過ぎた」と分析し、「欲しい人材が注目するような地方の魅力」「社内の働き方」「会社の雰囲気」などを写真とともに掲載しました。
それにより多数のシェアやいいねを獲得し認知度アップに大きく貢献しました。候補者とのカジュアル面談では「2年目で制度が整っていない」「地方で不便」などありのままの姿を伝えたことで採用ミスマッチが防げたとのことです。
▶Dreamly Ltd社が採用成功したWantedlyのサービス資料をダウンロードする
2.株式会社オムニス
Webサービスの開発・運用を手がけている株式会社オムニスは、Wantedlyの露出拡大オプションを使って効率よく採用活動を行い、優秀な2名のバッグエンドエンジニアと2名のマネージャーを採用しています。
工数をかけずに認知度を高めるために「SNS広告」「トップページ広告」のオプションを利用しました。その結果SNS広告で認知度を高めて、Wantedlyに候補者が訪問したときに表示されたトップページ広告からエントリーにまでつなげ、採用に成功しました。
▶オムニス社が採用成功したWantedlyのサービス資料をダウンロードする
3.株式会社オープンエイト
株式会社オープンエイトは、新卒採用9名中6名をWantedly経由で採用しています。
採用人数増加にともなう母集団形成が従来の課題でしたが、学生のプロフィールを細かくチェックし、一人ひとりに寄り添った文面でスカウトしたことで、返信率を40%にまで引き上げることに成功しています。
また、Wantedlyは募集が掲載し放題であるため、数を意識して多くの募集を出したことや、自社にマッチする人材に対してピンポイントにアプローチできるような尖った募集を出したことも成功の秘訣です。
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まとめ
今回は多彩な採用ツールとトレンドを解説しました。
これからの採用活動には、企業が主体的に情報発信する手段の多様化や、新たな採用手法であるダイレクトリクルーティングをはじめ採用トレンドの理解が重要です。
自社にマッチする採用ツールを活用して、優秀な人材の獲得につなげましょう。