中途採用は、スケジュールの大枠が定められている新卒採用に比べて実施時期を自由に選択できます。そのため、何月に採用活動を強化すべきか迷われる採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中途採用が活発な時期と落ち着く時期、通年採用の際に押さえておきたいポイントを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
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中途採用の時期はいつが最適か
中途採用に最も適した時期は「1~2月」です。
1〜2月に求職者が増加する理由は、以下の通りです。
・冬の賞与後(12月頃)であるため
・12月末まで在籍すれば年末調整が現職で行われるため
・新年で節目となるため
・3月の年度末で現職に区切りをつけ、4月から新しい仕事をスタートできるため
各企業としても年度末の3月や新入社員の入社と重ならないよう、1~2月で中途採用活動を終えておくのが望ましいでしょう。
1〜2月は求職者が増加する時期かつ、企業としても繁忙期を回避できるため、中途採用にもっとも適した時期といえます。
中途採用が活発な時期と落ち着く時期
中途採用は、1年のなかで活発な時期と落ち着く時期があります。
ここからは何月が該当するのかを、理由とあわせて解説します。
中途採用が活発な「1~2月・6~7月・9~10月」
1〜2月
求職者は、新年度の4月から新しい職場で再スタートすることを見据えて転職活動を開始します。また、年が変わる節目にキャリアプランを見直すことで転職を決断するケースも多いでしょう。
こうした1~2月の求職者増の傾向を受け、企業側も募集を開始します。
3月の決算と4月の新入社員の入社対応にそなえ、1~2月で中途採用を完了させる狙いもあります。
6〜7月
6~7月は、夏の賞与を受け取ってから新しい職場に移ろうと考える求職者が多いです。4月入社した新卒社員が、ミスマッチなどを理由に第二新卒として転職活動を開始するケースもあります。
企業側は、夏の賞与後の欠員を補うために採用活動を行います。繁忙期にあたる年度はじめを過ぎ、採用担当者の動きも活発化する傾向にあるのです。
9〜10月
9~10月は、上期と下期の境目にあたります。そのため、上期で現職を終えて下期から新しい職場で再スタートしたいと考える求職者が多いでしょう。
企業としても下期開始にあわせて人員数を整えておきたい思惑があるため、中途採用は活発化します。
中途採用が落ち着く「5月・8月・12月」
中途採用が落ち着く月は、活発な時期の1か月前にあたります。
5月
5月はゴールデンウィークがあります。長期休暇に積極的に転職活動を行う人は少なく、企業側も採用活動を行いにくいため中途採用は一旦落ち着きます。
8月
8月もお盆を含む長期休暇があるため、5月と同様の理由から中途採用はあまり行われません。
12月
12月は、年末の挨拶回りや残務の処理、年末調整など部署を問わず多忙な時期です。冬の賞与を受け取った直後に、周囲が忙しくしているなかでの退職は、抵抗感もあるため行わない傾向にあります。
企業としても、繁忙期である12月の中途採用は避けたいところです。
中途採用が活発な時期に成果を得るポイント
中途採用が活発な時期に、良い人材を採用するためのポイントは以下3点です。
1.求人広告を工夫する
求人が増える時期で他企業の募集が多いなかでは、いかに求職者に自社の募集に注目してもらえるかが重要です。
上位表示オプションの利用や、タイトルにメリットを含めるなど、求人広告に工夫をしましょう。実際に働く社員の画像を掲載してみるのも効果的です。
求職者へアピールするためのオプションやコツは各サービスによって異なるため、担当者にアドバイスを求めるのが良いでしょう。
【参考】求人広告の掲載にかかる料金相場・比較
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/advertising_cost
2.ダイレクトスカウトで個別アプローチを行う
求人中の企業が多い場合、求人広告などの掲載だけでは自社が求める人材の目にとまらないこともあります。
そこでオススメなのが、求職者に直接アプローチできるスカウト採用です。
企業側から採用したい人材に対して直接スカウトメッセージを送るため、アプローチできる機会を必ず得られることは大きなメリットといえるでしょう。
ダイレクトスカウトについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【参考】ダイレクトリクルーティングとは?新卒・中途17サービスを比較
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/directscout_comparison
また、ダイレクトスカウトであれば、Wantedlyがおすすめです。
Wantedlyは、給与などの条件ではなく、会社が掲げる「想い」への共感を通じて候補者とのマッチングをはかるビジネスSNSです。
スカウト機能だけでなく、Wantedly上でブログを投稿できたり、社員をメンバーとして公開できたりするので、求職者へ自社の魅力をアピールできます。
月額制で成果報酬がかからないため、採用コストも最小限に抑えられます。詳しい料金やサービス内容は以下の資料からご確認ください。
3.複数の採用手法を利用する
求人広告やスカウト採用、人材紹介など、複数の採用手法を利用することで自社の採用要件を満たす人材と出会いやすくなります。
ただし、採用したい層が登録しているサービスのみに絞った利用など、コストパフォーマンスも考慮する必要があります。
【参考】採用手法比較8選|メリット・デメリットと新卒・中途別の想定料金を解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/method
中途採用が落ち着く時期に成果を得るポイント
中途採用が落ち着く時期に良い人材を採用するためのポイントは以下2点です。
1.長期休暇明けに備える
休暇明けは求職者の動きが活発化することを想定して、あらかじめ求人広告を掲載しておくと良いでしょう。そうすることで、休暇明けすぐに活動を始めた求職者の目にとまる機会が増えます。
採用担当者自身も、休暇明けすぐに採用活動を進められるよう 計画を立てて準備を整えておきましょう。
採用全体の流れについては以下の記事で解説しています。中途採用スケジュールの全体感を把握したい方、まずはこちらをご覧ください。
【参考】採用計画の正しい立て方|採用に失敗しないための6ステップを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/plan
2.潜在層の転職意欲を喚起する
中途採用が落ち着く時期は、スカウトなどを利用して潜在層の転職意欲を喚起すると良いでしょう。スカウト媒体の登録者には、高い能力や貴重なスキルを持ちながらも積極的には転職活動をしない層も存在します。
そもそも求職者数が少ない時期には、こうした優秀な潜在層にスカウトメッセージで直接アプローチを行うことも、良い人材を採用するために有効です。
スカウト型採用につていは以下の資料でコツを解説しているので、ぜひご覧ください。
▶︎スカウト型採用の基礎知識を公開中|資料をダウンロードする
中途採用を通年で行う場合のポイント
採用に最適な時期を見定めることも重要ですが、通年採用の方が適している業界や職種もあります。
医療・福祉、建設などの業界は求人数よりも求職者が少ないため、年間を通じて採用を行う方が採用効率が良いでしょう。
また、エンジニアやプログラマーなどの職種は近年需要が増加傾向にあり、短期間の採用では成果を得にくい傾向にあります。
そのため、良い人材が活動をはじめた際に対応できるように、時期にこだわらない採用も検討しましょう。
【参考】採用活動をはじめる時に知っておくべき基本事項
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/flow
中途採用に成功した事例
中途採用を成功させたい場合、成功している企業の事例を参考にすることが有効です。
ここでは、スカウトの有効活用により中途採用に成功した企業を2社紹介します。
Retty株式会社
Retty株式会社は、現場メンバーと連携して採用活動に取り組むことで、中途採用に成功しています。
主な成功ポイントは以下の通りです。
・現場メンバーが積極的に採用活動へ参加し、会社説明会や面談を担当
・「毎月30件のスカウトメッセージを送信」など、具体的な目標を決めて取り組む
・スカウトメッセージに仕事内容を具体的にイメージできる記事のURLを掲載
・費用および工数対効果を考え、スカウト媒体はWantedlyに一本化
株式会社POL
株式POLは、「Why You(なぜ あなたか)」を明確にしたスカウトメッセージによって中途採用に成功しています。主な成功ポイントは以下の通りです。
・あらゆる採用手法や採用媒体を試し、自社に合うものを厳選
・現場メンバーも採用活動に参加し、候補者の選定からスカウトメッセージ送信までを担う
・成功するスカウトメッセージは「スキルを評価したスカウト」と「共感で訴求するスカウト」の2パターン
まとめ
中途採用のオススメ時期は1~2月であるとお伝えしたうえで、中途採用が活発な時期と落ち着く時期、通年それぞれで成果を得るためのポイントを解説しました。
時期に左右されないスカウトの活用なども視野に入れ、求める人材の採用を実現しましょう。