採用動画の効果とは?魅力的にするために押さえるべき3つのポイント

ホームページや就活サイト、パンフレットだけでは、「自社の魅力を伝えきれていない」と感じる担当者は多いのではないでしょうか。

対面のコミュニケーションが難しい昨今、自社の魅力をどのように伝えるか?これは重要な課題です。

こうしたなか、「採用動画」を用いて、求職者へ向けアピールする企業が急増しているようです。

本記事では魅力的な採用動画の必要性、メリットと効果、事例を解説します。

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採用動画が注目されている背景

近年ではデジタル化にともない、若手世代の情報収集方法に変化が生じています。

従来はテレビ・新聞・ラジオなどのマスメディアを通して情報を受け取っていたのに対し、近年ではパソコン・スマートフォンなどのデジタルメディアを通して、能動的に情報を検索・収集する人が増えています。

つまり、現代における「認知のきっかけ」はデジタルが主流であり、さまざまな情報が溢れかえっているなか求職者に自社を認知してもらうためには、Webサイト・SNS・動画コンテンツなどを通してオンライン上での存在感を高めていく必要があります。

とくに、社員インタビュー動画・企業説明動画などの「採用動画」と呼ばれるコンテンツは、若手世代から非常に人気です。実際、株式会社プルークスの調査によると、採用動画を視聴した就活生の約8割が「志望度が向上した」と回答しています。

文章・画像のみでは伝えられない企業の魅力を、わかりやすく印象的に伝えられるのが採用動画のメリットです。動画を通じて企業のリアルな雰囲気を知ってもらえれば、ミスマッチ防止もはかれます。

デジタルメディアの台頭のみならず、少子高齢化にともなう労働力不足という側面においても、企業認知度向上の施策は必須です。採用動画を活用し、転職潜在層を含む多くの人材に対して積極的に企業の魅力を発信していきましょう。

なお、近年のデジタル化・情報収集の変化についてはこちらで詳しく解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】リクルートメントマーケティング連載第2回|採用におけるリードジェネレーション
https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/159966

採用動画に期待される効果・メリット

動画コンテンツは、情報を効果的に伝える手段として優れており、多くのメリットが期待されます。

各社は趣向を凝らした採用動画を制作し、求職者へ向け情報発信しています。

今後、採用動画は必須アイテムとなるでしょう。

動画コンテンツの良し悪しが、求職者の動機づけに大きく影響するといっても過言ではありません。

1.応募者のイメージをかきたてる

採用動画のメリットは、文章や写真だけでは伝わりにくい情報を、求職者が明確にイメージできる点にあります。

たとえば「職場の雰囲気」を伝える場合を想定してみます。

「明るく笑顔が絶えない職場です」という文章を目にするより、「素敵な笑顔で活き活き働いている姿」を映像で見るほうが、明確にイメージできるのではないでしょうか。

社風や職場の雰囲気といった言語化しにくい情報は、映像化により感覚に訴えることで、より伝わりやすくなります。

採用動画は、求職者に「自身が働いている姿」を想像させ、イメージをかきたてます。

結果として、企業理念や価値観の共有につながり、ミスマッチ防止に役立つのです。

2.情報が伝わりやすい

動画は、文章と写真だけのコンテンツと比較した場合、はるかに多くの情報を伝えることができます。視覚と聴覚に直接訴えるため、自然と頭に入り、理解しやすい点も特徴です。

また、動画は伝わる情報の均質化にも効果を発揮します。

文章で情報を伝えた場合、読解力の差により理解度にムラが生じる可能性があります。

映像は音や動きで感覚に訴えるため、受け取るイメージも均質化しやすく、情報が正確に伝わりやすくなります。

3.採用工数が削減できる

動画の活用は、情報発信における採用工数の削減につながります。

まず、パンフレットといった、紙媒体資料の作成コストが削減できるでしょう。

説明会においても、動画を活用することで担当者の負担軽減が期待できます。

基本情報など、決まった説明を何度も行う必要がなくなるため、より熱量をもって伝えるべき情報を伝えることに注力できます。

採用動画は一度作成しておけば、あらゆる場面で活用できる資産となるのです。

4.広範囲に情報発信できる

動画による採用情報は、気軽に触れることができます。興味のきっかけ作りに最適なツールであるといえます。

この気軽さは、これまで自社の業界や業種に関心がなかった潜在層へ、自社の魅力を届けられる可能性につながります。

また、SNSやYouTubeを活用すれば、より広範囲に情報を届けることも可能です。

好感度が高い動画を広く配信すれば、応募者増だけでなく、企業の認知度・イメージアップにも効果が期待できるでしょう。

効果的な採用動画を作成するポイント

続いて、採用動画を制作する際に注意すべきポイントを3つご紹介します。採用動画の制作には相応のコストがかかるため、企業の魅力を十分に伝えられる良質なコンテンツを目指しましょう。

1.目的を明確にする

採用動画によってどんな採用課題を解決したいのか、動画制作の目的を明確にしましょう。企業によって動画制作の目的はさまざまですが、主に次の3パターンに分けられます。

1.認知度を高めるため
2.応募意欲を高めるため
3.企業理解度を高めるため

認知度を高めて母集団を増やしたいのか、それとも企業理解度を高めてミスマッチを減らしたいのか、解決したい採用課題によって伝えるべき内容・魅せ方は異なってきます。

採用課題別のコンテンツ例は、後ほど「採用動画の種類と効果」の章にて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

2.自社ならではの魅力を伝える

採用動画では、自社ならではの魅力を伝え、他社との差別化をはかることが重要です。独自の魅力を伝えることで求職者の印象に残り、応募数の増加・志望度の向上が期待できます。

自社の魅力を言語化する際は、採用担当者のみで考えるよりも、さまざまな年代・部署の社員や、新入社員・内定者の意見をもとに考えるのがオススメです。

それでも「他社に勝るような魅力や独自性が思いつかない」という場合は、以下の記事を参考にしてみてください。視点や切り口を変えることで、自社ならではの魅力を見つけられるでしょう。

【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook

3.リアルな情報を伝える

採用動画において、過度な演出・台本の読み上げは厳禁です。飾らない姿・素の様子を見せることで、リアルな情報を届けましょう。

また、企業の良い面ばかりをアピールするのもよくありません。たとえば社員インタビューの場合、「プロジェクト成功までにどんな苦労があったか」「入社後どんなところにギャップを感じ、今はどんな部分にやりがいを感じているか」など、弱みもきちんと見せたうえでポジティブな話をするのがオススメです。

ありのままの情報を伝えることで、ミスマッチ防止はもちろん、自社への信頼につながります。

採用動画の種類と効果

採用動画は求職者にアピールする内容や、狙う効果により、複数の種類が存在します。

予算や工数に余裕があれば、それぞれの状況において複数の動画を作成し、使い分けると良いでしょう。

1.認知度を高める

創業して日が浅い企業や、中小企業においては、認知度不足が課題となります。

採用を成功させるには、優秀な求職者に自社を認知してもらい、興味を抱かせることが必要です。

企業紹介動画

自社の業種や事業内容をはじめ、業界におけるポジションを情報として紹介する動画です。

それにプラスして、大切にしている理念や取り組みがどのように社会に貢献し、受け入れられているか、今後の展開などを盛り込むと良いでしょう。

代表挨拶動画

代表者は企業の顔であり、企業そのものを体現する存在です。創業して間もない場合や、規模が小さい企業では、その傾向は強くなります。

代表自らが、自身の言葉で理念やビジョンを語ることで、代表の人柄、会社全体の雰囲気が伝わります。共感を抱いてくれる求職者に、ピンポイントにアピールできるメリットがあります。

2.応募意欲を高める

ある程度認知されている企業や、採用競合が激しい業種においては、応募意欲を高める取り組みが必要になります。

求職者の興味を喚起し、応募意欲を高めるには、他社にない魅力を訴求しなくてはなりません。

従業員インタビュー

他社にない魅力を伝えるのに効果的です。

第一線で活躍している従業員が登場し、自社の魅力を語ります。

その姿は求職者にとって、自身の成長した姿としてイメージされるでしょう。登場人物が魅力的であるほど、応募意欲は高まります。

また、昨年入社した新人が登場する動画も効果的です。先輩従業員との関わりや、新人が感じる充実感を語ってもらいます。人間関係など、不安要素を取り除けば応募意欲につながります。

オフィス紹介

仕事内容や人間関係と同じくらい、職場環境や雰囲気は求職者にとって気になる要素です。

明るくて清潔なオフィスはもちろん、活き活きと働く従業員の姿を見せることで、応募意欲を高められます。

快適な環境にこだわる取り組みがあれば、積極的に紹介しても良いでしょう。従業員を大切にする社風をアピールできます。

3.理解度を高める

ある程度会社への理解と興味が深まっている状態であれば、より具体的に入社後の業務をイメージできる動画が必要です。

この段階では、ある程度のボリュームで詳細な情報を盛り込み、不安や疑問の解消を目的にすると良いでしょう。

職種別紹介動画

自社の営業職・事務職など、職種別に仕事内容を紹介する動画です。入社後の配属や実際の業務内容がイメージできるため、仕事にスムーズに入れる効果が期待できます。

部署ごとの先輩従業員やOJT担当者が登場し、親しみやすい雰囲気にすると良いでしょう。

説明会動画

対面で実際に行う説明会、もしくは配信用に再編集した説明会を録画した動画です。

会社の基本情報から自社の魅力、仕事内容・待遇まで一通りの情報が網羅された内容となります。

自社でも制作が可能であり、説明会担当者の工数削減に効果を発揮します。

ボリュームがあるため、ある程度応募意思が固まっている求職者に向けたコンテンツとして活用します。

採用動画の制作費用

採用動画の制作費用は、動画の種類や長さによって大きく異なります。

採用動画の料金相場
・インタビュー動画 10〜30万円/1本
・座談会形式の動画 10〜30万円/1本
・企業紹介動画   30〜50万円/1本
・3分程度の短編PR動画 約50万円/1本
・ドキュメンタリー動画 約200万円/1本

動画内にクリック要素を用意して「インタラクティブ動画」とする場合は、上記の制作費用に約10万円のインタラクティブ構築費が加算されます。

もちろん自社制作する手もありますが、クオリティの高い動画を短期間で作れるのが外注のメリットです。オススメの制作会社や料金相場の詳細はこちらで解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

【参考】採用動画制作会社オススメ5選|料金相場・選び方・事例も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/movie_company/

採用動画を効果的に活用している事例

それでは、次に採用動画を効果的に活用している事例を紹介します。

1.ウォンテッドリー株式会社

ウォンテッドリー株式会社が提供する『Wantedly』は、給与などの条件面ではなく、「やりがい」を前面に打ち出し、求職者と企業をマッチングするサービスです。

2021年に公開された採用動画では、4分間でウォンテッドリーが大切にしている価値観やビジョン、求める人材像が伝わる動画になっています。

映像の中には、オフィスの様子が多く用いられています。そのため、実際に入社して働くイメージも湧いてくるような設計になっている点も特徴的です。

2.株式会社ライボ

株式会社ライボは2015年創業、キャリア転職に特化したサービス『JobQ(ジョブキュー)』を運営するスタートアップベンチャーです。

2021年より、多くの求職者に自社の情報を届けようと、採用動画の活用を始めました。

最新の2022年卒向け採用動画は、インタビュー形式の動画です。7分弱の動画で、4人の人物が登場します。

新入社員からマネージャー、CEOまでそれぞれの視点から、「個が活躍する社会を創る」という理念や求める人材像を語ります。

同社が大切にしている理念、「個として活躍」が20代の若さで経験できる会社であることが、良く伝わる動画となっています。

株式会社ライボの動画導入ストーリーはこちら

3.株式会社ミライト

株式会社ミライトは第4のライフラインと称される、通信に特化した建設会社です。

新卒向けに事業紹介動画を作成しています。

3分半のコンパクトな動画で、通信インフラの社会的重要性から、柱となる4つの事業、今後の取り組みから自社のシェアまで過不足なく伝わる内容となっています。

軽快なBGMとユーモラスなナレーション、ピクトグラムを多用したアニメーションを駆使して、興味をもたせる工夫がなされた秀逸な動画です。

4.くら寿司株式会社

回転寿司店「無添くら寿司」を展開する大手外食チェーンです。

2013年ごろまでは合同説明会を中心とした採用活動でした。しかし、慢性的な人手不足が解消せず危機感を覚え、WEBを活用した採用にシフトします。

採用動画への取り組みは比較的早く、親しみやすいアニメーション動画で成果を上げた好事例といえます。

動画の活用を始めた初年度、さっそく母集団形成に効果を発揮し、他社が苦戦するなか200名の採用に成功しています。

同社の新卒向け採用動画、『仕事紹介』は7万回以上も再生されています。

セリフがないアニメーションで、主人公の新入社員が慣れない仕事に戸惑いながらも、成長する過程が描かれています。

店舗で働くさまざまな人々の、立場や気持ちが丁寧に描かれており、「働く仲間との関わりで、どのように自身が成長するか」が強く伝わる動画となっています。

まとめ

採用動画は採用活動における、必須アイテムになりつつあります。

事例からもわかる通り、好感度が高く話題となる採用動画は、求職者に限らず広く人々の目に触れ、拡散していきます。

今後、採用動画は採用実務だけでなく、自社のブランディングにまで影響を及ぼす、重要なものとなるでしょう。

採用動画導入を検討中の企業は、できるだけ早期の取り組みが望まれます。

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