求人広告の写真は、企業イメージを大きく左右します。「どんな写真を載せればいいのだろう」「どんな写真なら応募が増えるのだろう」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、企業の魅力や雰囲気が伝わり、応募増加につながる写真のポイントを解説します。注意点や成功事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
主要な求人広告媒体を徹底比較 「とりあえず知っているサービスで」といった考えで採用手法を選択してしまうと、「多額の費用だけを支払い、結果採用できなかった」といった最悪の結果が起きてしまう可能性も。 そんな人事・経営者の方のために、5つの主要求人広告媒体を徹底比較した資料を作成しました。 以下から資料をダウンロードして、採用手法を決める上で必要な情報を集めましょう。
求人広告における写真の重要性
写真は、テキストでは伝わりにくいリアルな雰囲気を伝えられ、視覚的な訴求ができる点が大きなメリットです。なかでも求人広告の写真は、以下の効果が期待できます。
・求職者の目を引き、興味をもってもらえる(クリック率向上)
・企業の魅力や雰囲気を伝えて動機づけする(応募増加)
さまざまな求人広告が掲載されている中、自社の募集を見つけてもらい、興味をもってもらうためには、写真による視覚的な訴求が欠かせません。
求職者に「詳細を見てみたい」と思ってもらえるようなインパクトを与えられ、「応募したい」と思ってもらえるような魅力的な写真を掲載すれば、多くの応募を獲得できるでしょう。
また、Wantedlyでは、求人媒体の選定に悩む方々のために、主要な5サービスの料金や登録属性などの情報を1つの資料にわかりやすくまとめています。ぜひ一度確認してみてください。
求人広告の写真を撮影・選定する前に押さえておきたい3つのポイント
求人広告の写真は、撮影・選定前の準備も大切です。写真の効果を最大限に高めるために、次の3点を押さえておきましょう。
1.ペルソナを明確にする
写真を撮影・選定する前に、採用したい人物像である「ペルソナ」を明確にしましょう。採用したい人物像のパーソナリティを細かく言語化することで、どんな写真を載せるべきかイメージできるようになります。
またペルソナ設定は、応募の質を高めるためにも重要です。ペルソナが曖昧で万人受けするような写真を載せると、自社にマッチしない人材からの応募が増え、選考効率が下がってしまうでしょう。
ペルソナの設計方法やポイントは以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご確認ください。
【参考】「採用ペルソナ」が「採用ターゲット」より重要な理由|設計方法も解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/persona/
2.企業の魅力を言語化する
ペルソナを設計したら、ペルソナに伝えたい企業の魅力を言語化しましょう。企業の魅力は以下の観点から洗い出せます。
・市場(誰に対して価値を提供しているのか)
・事業(どのような手段で市場に価値を届けるのか)
・業務(事業を成功させるため、どんな仕事をしているのか)
・人(業務を遂行するために、どんな人が必要とされているのか)
・文化(人が集まることによって、どんな文化が形成されているか)
・制度(文化を維持するために、どんな制度が設けられているか)
もし「他社に勝るような魅力や独自性がわからない」という場合は、以下の記事をご確認ください。視点や切り口を変えることで、自社ならではの魅力や価値を見つけられるでしょう。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook
3.求職者のニーズを把握する
応募を増やすためには、求職者のニーズを把握することも重要です。ディップ株式会社の調査によると、求職者の約6割が「求人サイトの写真は10枚以上ほしい」と回答しています。
また、複数の支社で使い回している写真やフリー素材などの「実際の職場の写真ではないもの」「実際に働く社員が写っていないもの」は求職者の不満につながることも明らかになっています。
したがって、実際に働く職場の環境や、一緒に働く同僚・上司の雰囲気が伝わる写真を10枚以上載せることが、求職者からの信頼や応募増加につながるといえるでしょう。
Wantedlyなら募集の掲載写真に加えて、ブログ機能である「ストーリー」にてリアルな雰囲気を伝えられます。社員をメンバーとして公開でき、写真も自由に掲載できるため、「職場環境や一緒に働く人の雰囲気が知りたい」という求職者のニーズに応えられます。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
求人広告の写真を撮影するときのポイント
これから写真を用意する場合は、以下のポイントに注意して撮影しましょう。応募を増やすためには、明るく清潔なイメージを与えることが重要です。
・天気がよい日の午前中に撮る(明るく柔らかい印象の写真が撮りやすい)
・逆光にならないようにする
・なるべく高画質で撮影する
・背景となる場所は整理整頓する
・たくさん撮った中からベストショットを選ぶ(1カット5〜10枚が目安)
魅力が伝わる求人広告の写真パターン3選
続いて、企業の魅力が伝わるよい写真の例と、撮影時のポイントをご紹介します。
1.業務内容・やりがいが伝わる写真
業務内容ややりがいを伝えたい場合、以下のような写真が効果的です。
・実際に働く社員が業務に取り組んでいる様子
・複数名の社員がミーティングしている様子
・業務で扱うものや自社商品
上記の写真が載っていれば、求職者は入社後自分が働くイメージができ、安心して応募できるようになります。
被写体はカメラ目線にならないようにし、日常の様子を切り取るように撮影するのがポイントです。
2.職場の雰囲気が伝わる写真
前述の通り、求職者は写真を通して「実際の職場や一緒に働く人が知りたい」と考えています。リアルな情報を伝えられるよう、以下のような写真を載せるのがオススメです。
・複数名の社員が一緒に写っている写真
・社員同士が談笑している様子
・オフィス風景やお昼休憩の様子
ただし、社員同士の距離があまりに離れていると、笑顔で写っていたとしても不仲の印象を与えてしまいます。被写体はなるべく距離をつめた状態で撮影しましょう。
3.カルチャー・制度が伝わる写真
独自の制度やイベントがある場合は、写真で視覚的に訴求するとよいでしょう。カルチャーが伝わるうえに強いインパクトを与えられ、他社との差別化につながります。
・社内イベントの様子
・社内表彰の様子
・ユニークな福利厚生が伝わる写真(健康支援・お祝い制度など)
たとえば、Dreamly Ltdでは社内文化のFIKA(コーヒーブレイク)の写真を掲載し、雑談からイノベーションを生むカルチャーを伝えています。
「柔軟な働き方がしたい」「成果主義の企業で働きたい」など、ペルソナのニーズにあった企業の魅力を伝えるのがポイントです。
求人広告の写真で応募を増やす3つのポイント
求人広告に載せる写真は、企業の魅力を伝えるだけでなく、インパクトや安心感を与えることも重要です。応募を増やすためには、次の3点に注意しましょう。
1.カバー写真にこだわる
カバー写真は、求職者が最初に目にする情報であり、求人広告のクリック率に大きく影響します。求職者の目を引き、興味をもってもらえるようなカバー写真でなければ、応募どころか閲覧すらしてもらえません。
奇抜な写真はかえって悪印象となるため注意が必要ですが、他社情報に埋もれないようなインパクトのある写真や、企業のイメージが一瞬で伝わるような写真を選定しましょう。
たとえばパスクリエイト株式会社では、社員の集合写真やミーティングの様子など、風通しのよい雰囲気が伝わる画像をカバー写真としています。
2.さまざまな社員の写真を載せる
自社の求める人材からの応募を増やすためには、ペルソナに近い社員の写真を載せるのが効果的です。ただし、同じ人物ばかり写っていて他にどんな社員がいるのかわからない状態では、職場の雰囲気が伝わらず、求職者に不信感を与えてしまう恐れがあります。
そのため、ペルソナに近い社員をメインにしつつ、さまざまな社員の働く姿も載せましょう。とくに社員の集合写真は、職場の雰囲気や多様性を1枚で伝えられるためオススメです。
Wantedlyの募集では、一緒に働く社員のプロフィールを紐づけられる仕様になっています。各社員がどんな目標を掲げ、どのような経緯で入社したかもわかるため、カルチャーの理解や動機づけに効果的です。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
3.色々な場面を切り取る
求人広告の写真は、社内のさまざまな場所で撮影するのがオススメです。
オフィスだけでなく、会議室・休憩スペース・食堂・商品・外観などの写真も載せると、求職者は入社後のイメージができ、安心して応募できるようになります。
また、新入社員の研修風景を載せるのも、求職者の不安の払拭につながります。
求人広告の写真における5つの注意点
求人広告に載せる写真は、一歩間違えれば企業イメージの低下やトラブルにつながる恐れがあります。写真を掲載する際は、次の5点に気をつけましょう。
1.社外秘が写り込んでいないか確認する
オフィスで撮影するときは、背景に社外秘が写り込まないよう注意しましょう。
まだ公開していない新商品のサンプルや、企画書などの社外秘文書、個人情報・顧客情報などの機密情報はとくに注意が必要です。
2.肖像権・著作権に注意する
前述した機密情報に加えて、肖像権・著作権が発生するものにも注意が必要です。オフィスの壁に貼ってあるポスター・デスクの上・社員のTシャツなどに特定のキャラクターや芸能人が写っている場合、肖像権や著作権を侵害してしまう恐れがあります。
また、被写体となる社員に掲載許可を取ることも重要です。本人の許可なく掲載したり、退職した社員の写真を利用するのは、後々トラブルに発展する恐れがあるため注意しましょう。
3.クオリティを求めすぎない
求人広告の写真は企業イメージを大きく左右するため、気合を入れて撮りたくなるかもしれません。
しかし、クオリティや構図よりも重要なのは「リアルな風景を切り取ること」です。クオリティが高く綺麗すぎる写真だと、現実味や信憑性に欠け、求職者に不信感を与えてしまう恐れがあります。
実際に株式会社UZUZは、クオリティの高い写真を載せた結果、求職者に「イメージ写真」だと勘違いされ、応募につながらなかった経験があるそうです。そのため現在は、「ちょっとおしゃれ、でもリアル」をテーマに、社内の雰囲気が伝わる写真を数多く掲載しています。
引用:【必勝法】Wantedlyランキングで1位をゲットしたので、全ノウハウをまとめてみた
4.オフショットは裏目に出る可能性がある
業務時間外の交流会・飲み会などの写真は、風通しのよい社風をアピールできる反面、仕事とプライベートをしっかり分けたい人材からは敬遠される可能性があります。
とくに近年は、仕事とプライベートを分けたい若者が増えています。東晶貿易株式会社が運営する「転職サイト比較plus」の調査によると、20代で仕事とプライベートの線引きをしている人は約7割です。
オフショットの適否はペルソナによりますが、裏目に出る可能性が高いという点は押さえておきましょう。
5.全体のバランスを考えて掲載する
求人広告に掲載する写真は、全体のバランスも重要です。似たような写真が多いとインパクトに欠け、特定の写真ばかりだと「何か隠しているのでは」と不信感につながります。
写真は「情報」です。社員・オフィス・商品など、さまざまな被写体の写真をバランスよく載せることで、求人広告の情報量を増やしましょう。情報量の多さは、求職者の安心感や動機づけにつながります。
写真でリアルな魅力を伝えるならWantedly
Wantedlyは、給与などの条件ではなく、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。
Wantedlyは募集が掲載し放題、かつ同一職種の募集を複数掲載できるため、掲載写真の効果検証・改善が簡単に行えます。また、アナリティクス機能で各募集の職種・年齢・アクセス元が確認できるため、自社に興味のある層の分析も可能です。
さらに、Wantedly上でブログを投稿したり、社員をメンバーとして公開できるため、従来の求人広告よりも企業のリアルな魅力を伝えられ、写真による視覚的な訴求が可能です。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
求人広告の写真で応募増加に成功した企業事例3選
最後に、求人広告に載せる写真を工夫したことで応募増加に成功した企業事例をご紹介します。ぜひ各社の施策を参考にしてみてください。
1.Dreamly Ltd
Dreamly Ltdは、香川県でIT事業を展開する企業です。同社は従来課題としていたミスマッチを防ぎつつ、県外からの応募を増やすため、Wantedlyの募集およびブログ機能の「ストーリー」に工夫を凝らしています。
まず募集では、「田舎=つまらない」と思われないよう、おしゃれでモダンな写真を使用。ストーリーでは、地方移住に関する記事や香川県の魅力を伝える記事を投稿し、求める人材が地方に注目してくれるような情報を発信しました。
その結果、県外から優秀なエンジニア2名の採用に成功しています。
2.JPYC株式会社(旧:日本暗号資産市場株式会社)
JPYC株式会社(旧:日本暗号資産市場株式会社)は、Wantedlyのブログ機能である「ストーリー」を活用したことで、1ヶ月あたりの応募数が3名から40名まで急増しました。
同社が採用成功した要因は、「候補者視点」と「ブログの定期更新」です。もし自分が候補者だったらどんな情報が知りたいか、どんな文章だったら読みやすいか考え、週1回ブログを更新し、積極的にカルチャーを発信しました。
また、旧社名の固い印象を払拭するため、ブログや募集では柔らかい雰囲気の写真を使用。募集のカバー写真は、オフィスやメンバーの画像を中心に、募集内容やタイトルに沿ったものを選定しています。
【参考】応募数を5倍にした、急成長スタートアップの採用広報の秘訣
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/recruit_branding_01/
3.XTech株式会社
XTech株式会社は、募集のカバー写真に力を入れています。
たとえば、新規事業立ち上げのためのインターン募集では、X(旧Twitter)で話題になったものをオマージュしたカバー写真を用意。ペルソナである学生に刺さるよう工夫しています。
また、起業志願者の募集では、起業意欲の高い人材から広く認知されている同社代表の顔写真を使用。ペルソナを意識してカバー写真やタイトルを工夫した結果、求める人材からの応募獲得に成功しています。
【参考】XTech株式会社の採用施策事例
https://www.wantedly.com/customer_stories/87
まとめ
求人広告に掲載する写真は、クリック率や応募数を左右する重要な要素です。誰に対してどんな魅力を伝えたらよいか考え、リアルな雰囲気が伝わる写真を撮影・選定しましょう。
Wantedlyなら、募集だけでなくブログにも自由に写真を掲載できるため、リアルな情報をより多く伝えられます。サービスの詳細を知りたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードしてみてください。