オンラインインターンシップの内容例|企業事例や成功のコツも紹介

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に、オンラインインターンシップを導入する企業が増えています。これからオンラインインターンシップを導入したい企業は、その特徴を把握したうえでプログラムを設計することがオススメです。

本記事では、オンラインインターンシップの基礎知識とあわせて、実施の際のポイントも紹介します。

採用担当者が知っておきたい、これからの新卒採用がわかる資料を無料ダウンロードする

優秀な学生を採用する、長期インターンシップのススメ

インターンシップは優秀な学生を早期に囲い込む、会社の魅力を選考以外で知ってもらう機会を作るために、欠かせないものとなっています。

しかし、説明会の延長のような、1日~3日のインターンシップで優秀な学生に興味をもってもらえるのでしょうか。

この資料では、長期インターンシップを利用して優秀な学生を採用する方法、コツについてご紹介します。

まずは無料ダウンロード

オンラインインターンシップとは

オンラインインターンシップとは、読んで字のごとくオンラインで実施するインターンシップのことです。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、急速に浸透しています。Web会議システムやチャットツールを用いて、オンラインでコミュニケーションをとりながら事業内容の説明や一部業務の体験などを行うことが一般的です。

具体的にどのような内容のインターンシップが行われているのか、詳しく見ていきましょう。

オンラインインターンシップの内容

オンラインインターンシップには大きく分けて短期と長期の2つがあります。それぞれの開催時期や対象となる学生、内容や期待できる効果などについてみていきましょう。

【参考】インターンシップ内容の決め方|夏と冬の違いや具体的な事例を紹介

短期のオンラインインターンシップ

1日から1週間ほどの短期間で実施するオンラインインターンシップは、「プロジェクト参加型インターンシップ」と呼ばれることもあります。

短期のオンラインインターンシップは、就職活動の初期に実施されることが多いです。インターン生は、企業が用意したプロジェクトに参加し業界やビジネスに対する学びを深めます。

<短期のオンラインインターンシップの内容>

  • 企業・事業説明セミナー
  • 業界に関するセミナー
  • オンライン社内見学
  • グループワーク
  • 社員との交流
  • 簡単な業務体験 など

長期のオンラインインターンシップ

実施期間が1ヶ月以上にわたる長期インターンシップは、「就業体験型・業務体験型インターンシップ」と呼ばれることもあります。

長期のインターンシップでは、実際の業務を体験してもらい、仕事を通して企業の雰囲気や業務内容を理解してもらいます。

インターン生は、その企業への入社または同じ業界の他社への入社を希望していることが多いです。入社前からの人材育成が可能になるだけでなく、ミスマッチを防ぐ効果も期待できる、企業にも利点の多いインターンシップです。

長期インターンシップの概要資料を無料ダウンロードする

<長期のオンラインインターンシップの内容>

  • マーケティング業務
  • メディア運用
  • テレアポなど電話営業
  • 顧客への取材・聞き取り調査
  • 新規事業立案・開発 など

長期のインターンシップでは、企業側はインターン生と一定期間一緒に働くことができるため、面接では見られない学生の仕事に対する姿勢や周囲への影響、価値観といった点も仕事を通して垣間見ることができます。

新卒採用における本選考前の「ソフトな選考の場」として、どのように長期インターンを活用すべきか、以下の記事に詳しく掲載しているので合わせてご覧ください。

【採用の新常識】なぜ採用に”ファンづくり”と”カジュアル面談”が必要なのか

オンラインインターンシップの3つのメリット

オンラインインターンシップのメリット

オンラインインターンシップは、感染症対策になるだけでなく、学生側・企業側にさまざまなメリットを与えてくれます。

  • 多くの学生にアプローチできる
  • スケジュールを進行しやすい
  • 採用コストを抑えられる

1.多くの学生にアプローチできる

オンラインインターンシップには、パソコンとインターネットがあれば、交通費などの負担なくどこからでも参加できます。これは対面のインターンシップにはない利点です。

これまで、距離の問題でインターンシップに参加できなかった国内各地の学生や海外在住者などにも広くアプローチできるようになります。アプローチできる母数が増える分、優秀な人材を獲得できる確率も高まります。

2.スケジュールを進行しやすい

対面のインターンシップでは、学生側がオフィスや開催場所に足を運ぶ必要があります。そのため、多忙な学生や複数企業のインターンシップに参加したい学生が、スケジュールの都合からインターンシップに参加できないケースもありました。

また、企業側では、受け入れ部署の調整やセミナーに参加する役員・社員のスケジュール調整などに手間取るケースも少なくありません。

オンラインインターンシップなら、これらの課題を解消して円滑にインターンシップを実施できます。

インターン生は自分の空いている日時を活用して、短期間のインターンシップに参加することも可能。企業側は、企業説明や代表の挨拶などを録画で配信すれば、インターンシップの開催ごとに役員・社員のスケジュールを調整する必要がなくなります。

さらに、長期のオンラインインターンシップでは、デスクなどインターン生を受け入れる場所を用意する手間を削減できる利点もあります。

3.採用コストを抑えられる

インターンシップにかかるコストを削減できることもメリットです。説明会などでは会場を用意する費用がかかりません。業務体験型インターンシップでも、インターン生の交通費や宿泊費などの費用を削減できます。

インターンシップ実施にかかる工数も削減できるため、採用にかかる人的コストの削減にもつながります。

オンラインインターンシップのデメリット

多くのメリットがある一方で、オンラインインターンシップにはいくつか注意したい点もあります。

  • 企業の雰囲気が伝わりづらい
  • インターン生の人柄や雰囲気が伝わりづらい
  • オフィスワークに切り替えた際にギャップが出る

1.企業の雰囲気が伝わりづらい

オンラインインターンシップでは、画面を通して限られた情報しか伝えられません。

オフィスの雰囲気や社員同士のコミュニケーションのあり様など、オフィスにいれば自然とわかる社内の空気感までを伝えられないことが難点です。

2.インターン生の人柄や雰囲気を感じにくい

企業側の情報が伝わりにくいのと同様に、インターン生の人柄や雰囲気がオンラインでは伝わりにくいことも難点です。

対面では、日常の所作や雰囲気までを把握できますが、オンラインでは一部の切り取られた情報しか得られません。そのため、企業の社風や雰囲気にインターン生がマッチするかを読み取るのは難しいことがあります。

3.オフィスワークに切り替えた際にギャップが出る

オンラインインターンシップで業務内容などを把握し入社しても、実際の雰囲気がマッチせず離職されてしまう可能性もあります。入社後にオフィスワークに切り替える企業はとくに注意が必要です。

オンラインではコミュニケーションも希薄になりがちです。オンラインでも社員と交流できる場を設けたり、複数人でフォローするなどの工夫をオススメします。

オンラインインターンシップ実施の5つのポイント

オンラインインターンシップ実施の4つのポイント

オンラインインターンシップのメリットとデメリットを把握すると、実施の際に押さえておきたいポイントが見えてきます。オンラインインターンシップを円滑に進められるよう、次の4つのポイントを踏まえ実施しましょう。

1.課題やワークなどの進捗を細かく把握する

オンラインインターンシップでは、インターン生が実際にどのように課題やワークを進めているのか、どこまで進めているのかなどの把握が難しくなります。定期的に「課題やワークがどこまで進んでいるのか」確認する時間を設け、あわせてインターン生の悩みやつまづきをフォローしましょう。

「この課題・ワークを〇日までに終わらせてください」とするのではなく、その間にコミュニケーションを取ることで、より密接な関係性を構築できるようになります。チャットやメール、電話などのツールもうまく活用しながらコミュニケーションをこまめにすると良いでしょう。

2.インターン生同士でコミュニケーションが生まれるようにする

将来入社する可能性のあるインターン生同士が接触できる場を設けます。グループワークあるいはオンラインでできる簡単なゲームなど、1つのことに取り組むプログラムなら、交流の中で互いの性格などを理解しあえます。

互いの困りごとや入社に際する不安・期待を共有しあう場があれば、将来同期として活躍する可能性のあるインターン生の仲を深められるでしょう。

3.既存社員とのかかわりを持てるようにする

インターンシップ中には、既存社員とインターン生が交流できるよう、交流会や座談会なども実施します。オンラインでは伝わりにくい、企業の雰囲気の一端を伝えられるためです。インターン生と年齢の近い社員との交流を経て、自身が働く姿をより具体的にイメージできるようになるでしょう。

企業の雰囲気を掴んでもらうためには、社内で働く様子や社員インタビューなどのコンテンツを用意して動画を視聴してもらう方法もあります。

【参考】座談会とは?採用活動における目的や進め方を解説

4.企業のビジョンが見えるプログラムを実施する

オンライン上のやりとりに終始していると、インターン生は提示された課題やワーク、業務に集中してしまいがちです。これにより、企業が何を目指しているのかなど、ビジョンに関する部分がぼやけてしまうことがあります。

これからどのような事業を展開していくのか、理念やビジョンを受けて社員はどのような想いを抱いて働いているのかなどを理解できるプログラムを実施しましょう。

事業や業界の説明とあわせて代表からの挨拶をいれる、企業のこれまでの歩みと今後の展望がわかる資料を用意するなどの工夫が必要です。

【参考】Web説明会とは|種類や注意点を解説

5. インターン生が学びを得られる時間や機会を提供する

オンラインインターンシップの参加者には、できるだけ1対1でフィードバックをして、良かった点や改善点などを具体的に伝えるようにしましょう。参加した学生も自らの自己成長や今後のキャリアを考えるきっかけとして、率直な意見を求めているケースが多いです。

また、1対1でのフィードバックが難しい場合も、オンラインインターンシップの時間内に振り返りの時間や気づきを発表する時間を設けましょう。振り返りを行うことで、主催者・参加者相互にとってオンラインインターンシップの時間をより有意義な時間にできるでしょう。

優秀な学生をインターンで採用するなら

Wantedlyは、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。

Wantedlyに登録している学生は、自己の成長を求めて長期インターンを探す方が多く、一般的な新卒採用の求人媒体では希少なキャリア形成意欲の高い優秀な学生が多いのが特徴です。

Wantedlyに登録している学生

成功報酬料金は発生せず、インターン・新卒・中途・業務委託の募集を同一料金で掲載できるため、採用単価を抑えた効率的な採用活動が実現できます。

Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。

Wantedlyのサービス資料をダウンロードする

オンラインインターンシップを活用した採用成功事例

すでにオンラインインターンシップを実施している企業は、具体的にどのようなプログラムを実施しているのでしょうか。ここからは、オンラインインターンシップの活用事例を紹介します。

RPAホールディングス株式会社

RPAホールディングス株式会社

【参考】完全オンラインでサマーインターンを開催しました!vol.1

RPAホールディングス株式会社は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年のインターンシップを完全オンラインで実施しました。

このインターンシップでは、既存社員とインターン生が3日間にわたって新規事業を立案。初日は執行役員が新規事業立案に重要なポイントを説明し、2日目は社員とディスカッションしながらインターン生が案を練っていきます。最終日には事業計画書を完成させて代表や役員に向けた最終プレゼンを行い、優勝チームには賞金も用意しました。

新規事業立案をオンライン上にてたった3日で行うハードスケジュールながら、参加した学生は大きなやりがいと手ごたえを感じています。

学生からは「オンラインなので参加のハードルが低くよかった」「さまざまな人と議論ができて楽しかった」などの声が上がりました。

Wantedlyのサービス資料をダウンロードする

株式会社インファクト

株式会社インファクト

【参考】INFACTインターンを終えて新卒入社する私が得たもの

株式会社インファクトでも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてオンラインインターンシップを実施。2021年に実施した長期インターンシップでは、実際の採用にもつながっています。

インファクトのインターンシップはすべて有償です。インターン生は「有償だったことで学生のうちからプロとしてクライアントに接する心構えができた」と感想を述べています。

インターン生が行う業務内容は画一的ではなく、インターン生ごとに異なる業務にあたることもありました。2021年のオンラインインターンシップでは、Wantedlyの管理や企業ブログの執筆、クライアントのICTサポートなど、本格的・実践的な内容を実施しています。

Wantedlyのサービス資料をダウンロードする

株式会社データミックス

株式会社データミックス

【参考】完全オンラインインターンシップの様子をお伝えします

株式会社データミックスでは、2021年8月に2日間の短期オンラインインターンシップを実施しています。

1日目はインターン生の自己紹介からはじまり、スーパーの顧客分析をエクセルのみで行う課題とグループワークを実施。初日のプログラムでは、データ分析業務に触れられる内容となりました。

2日目は役員や既存社員を交えた座談会を実施しています。その後、1日目に行った分析データをもとに経営戦略を立てるワークを行い、最後に懇親会を開催しました。

同社の短期オンラインインターンシップは、インターン生同士、あるいはインターン生と社員が交流できるプログラムが中心になっています。

Wantedlyのサービス資料をダウンロードする

まとめ

オンラインインターンシップには、インターンシップ実施に割かれる業務工数を軽減し、コストも削減できるメリットがあります。

雰囲気や人柄が伝わりにくいなどのデメリットは、実施するプログラムやコミュニケーションの工夫によって解決できます。従来どおりの採用活動が難しい状況が続いていますが、オンライン施策の活用に目を向けて、優秀な人材の獲得を目指しましょう。

Wantedlyのサービス資料を見る
タイトルとURLをコピーしました