新卒採用が初めての会社にオススメの手法4選|注意点や事例も解説

新卒採用を初めて行おうとしているものの、「具体的にどんな点に注意すればよいのかわからない」「学生からの認知度が低くても採用できるのだろうか」と悩んでいませんか。

新卒採用は年間スケジュールが決まっており、就労経験のない学生を採用するため、中途採用とは大きく勝手が異なります。中途採用で培ったノウハウが通用せず、新卒採用に苦戦を強いられるケースは珍しくありません。

そこで本記事では、初めての新卒採用を成功させるための手法やポイントを解説します。初めての新卒採用を成功させた企業事例に加えて、市場動向や採用フローなどの基本的な情報も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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新卒採用を成功させる新常識を解説

ここ最近の新卒採用は難易度が高く、既存の就活ナビサイトだけでは難しい時代が続いています。

新卒採用に悩む方々のために、就活ナビサイトに頼った採用から脱却し、優秀な学生を継続して採用できる方法を1つの資料にまとめました。

以下から資料をダウンロードして、これからの新卒採用に必要な知識を身につけましょう。

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新卒採用の最新動向

近年、新卒採用では売り手市場が続いており、採用競争が激化しています。リクルートワークス研究所の調査によると、直近の大卒求人倍率は1.71倍であり、コロナ禍以降は上昇傾向にあります。

また新卒採用は、「新卒一括採用」とも呼ばれ、従来は経団連の指針のもと全社が同じスケジュールで採用活動していました。

しかし、2021年以降は経団連による「就活ルール」が廃止され、企業が年間を通じて自由なスケジュールで採用活動を行う「通年採用」が拡大。インターンシップを実施することで、早期から優秀層と接触をはかる企業も増えています。

このように新卒採用のルールやトレンドは年々変化しているため、採用成功するためには継続的な情報収集と採用戦略のアップデートが必要です。以下の記事ではこれからの採用に必要な考え方やトレンドをまとめていますので、ぜひあわせてご確認ください。

【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook/

新卒採用ならではのメリット・デメリットとは?


新卒採用とは、これまで正社員としての就業経験がなく、高校あるいは大学卒業見込みの学生を採用することです。一般的には大学卒業見込みの学生を採用することを指します。

中途採用と違って即戦力とはならない人材を、なぜコストをかけてまで採用するのでしょうか。新卒採用ならではのメリット・デメリットは以下の通りです。

 新卒採用中途採用
採用対象高校または大学卒業見込みの学生就労経験者
メリット

・将来の幹部候補となる人材を獲得できる
・採用コストを抑えられる
・組織の活性化や多様性につながる
・企業文化や理念を継承しやすい
・選考や研修のスケジュールが立てやすい

・即戦力の人材を採用できる
・短期間で採用できる
・自社にないノウハウを得られる
・教育コストを抑えられる
・入社時期が調整しやすい

デメリット

・採用に至るまで時間がかかる
・就労経験がないためミスマッチが生じやすい
・教育コストがかかる
・戦力になるまで時間がかかる
・景気変動に左右されやすい

・即戦力の人材を採用できる
・短期間で採用できる
・自社にないノウハウを得られる
・教育コストを抑えられる
・入社時期が調整しやすい

新卒採用と中途採用では、得られるメリットが異なります。どちらか一方が優れているわけではないため、自社の採用課題や目的にあわせて実施しましょう。

 

新卒採用のメリット・デメリットや、新卒採用が向いている企業の特徴は、以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】新卒採用にしかないメリットとは?新卒採用に向いている企業の特徴
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/new_graduate_merit/

新卒採用を初めて行う会社がぶつかる5つの壁

新卒採用を初めて行う場合、どんな困難が待ち構えているのでしょうか。ここでは、新卒採用が初めての会社に立ちはだかる5つの壁とその対策方法をご紹介します。

1.スケジュール感がわからず、他社に後れを取る

中途採用と違い、新卒採用は大まかな年間スケジュールが決まっています。さらに近年は早期化が進んでいるため、従来の経団連によるスケジュールを参考にしてしまうと、他社から大きな後れをとってしまうでしょう。

従来の就活スケジュール
・広報活動:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
・選考活動:卒業・修了年度の6月1日以降
・内定出し:卒業・修了年度の10月1日以降

近年の企業動向
・面接開始:卒業・修了年度に入る直前の3月上旬がピーク
・内定出し:卒業・修了年度の4月下旬がピーク

引用:新卒採用に関する企業調査

優秀な学生ほど早い段階で内定獲得し、就職活動を終えてしまうため、早めのアプローチが採用成功のカギです。学生や採用競合の動向を把握したうえで、適切な採用スケジュールを立てましょう。

【参考】新卒採用スケジュールの立て方|月ごとの準備内容も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/newgrads_schedule/

2.認知度が低いため、母集団形成に苦戦する

新卒採用が初めてで学生からの認知度が低い場合、求人広告などの応募を「待つ」手法ではなかなか採用できません。母集団形成するためには、学生からの応募を待つのではなく、企業側から積極的にアプローチする必要があります。

自社にマッチした人材に対して効率よくアプローチし、知名度に左右されることなく母集団形成できる採用手法は、後ほど「初めての新卒採用にオススメの手法4選」にて解説します。

3.ポテンシャル採用に慣れておらず、学生を見極められない

中途採用と違い、新卒採用はスキルよりもポテンシャルを重視して選考します。採用基準や面接での質問事項が中途採用と異なるため、人材の見極め方に苦戦する企業は多いでしょう。

新卒採用における面接評価シートのサンプルや、採用基準・評価項目の設定方法は、以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】無料サンプルあり|面接評価シートの作り方【新卒・中途別】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/interview_sheet/

【参考】採用基準とは?優秀な人材を採用するために必要な評価項目を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/hiring_standards/

4.内定者フォローのノウハウがなく、内定辞退が続出する

新卒採用は、内定から入社まで半年〜1年ほど空くため、内定者フォローの期間が長いのが特徴です。

学生は就労経験がないため働くイメージがもてず、内定後も漠然とした不安を抱えています。内定後のフォローがなければ、「本当にこの会社に決めてよいのだろうか」という不安から他社を検討しはじめ、最終的には内定辞退してしまうでしょう。

また、新卒採用の実績がない場合、候補者本人が入社を希望していても、家族から反対されてしまうケースが考えられます。候補者の実家へ社内報を送付するなど、候補者本人だけでなく、候補者の家族に対するフォローも重要です。

【参考】内定辞退の防止策|入社意欲を高めるコツを解説【事例つき】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/decline_prevention/

5.適切な採用目標を設定できず、人材の不足・過剰が生じる

新卒採用では、安定した組織成長のため毎年一定数を採用する必要があります。採用時期や人数が調整しやすく、今すぐ必要な人材を採用する中途採用と違い、長期的な視点で採用計画を立てなければなりません。

そのため経営層や関連部署と密にコミュニケーションをとらないと、人材の不足または過剰が生じる恐れがあります。受け入れ体制・教育コスト・早期離職率なども加味したうえで、適切な採用目標を設定しましょう。

【参考】採用人数の決め方とポイント|新卒・中途採用の比率と平均値を解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/number/

新卒採用の基本的な流れ・準備事項


新卒採用の基本的な流れは以下の通りです。

1.採用戦略の立案(採用基準採用人数採用手法の決定)
2.採用計画の立案(採用フロー採用スケジュールの決定)
3.母集団形成
4.選考および内定通知(書類審査・適性検査・面接など)
5.内定者フォローおよび入社準備

新卒採用を初めて行う場合、初任給や各種手当を設定したり、研修制度や人事評価制度を整えたりする必要があります。とくに待遇面は募集要項に記載する必要があるため、関連部署とは早めに連携をとりましょう。

また、既存社員に対する説明も重要です。新入社員の教育やフォローを担当する既存社員の理解を得られなければ、新卒社員の育成は上手くいきません。新卒採用の重要性や、導入に至った背景などを丁寧に説明することで、現場の理解と協力を得られるようにしましょう。

【参考】新卒採用とは?中途採用との違い・最初にやるべきこと
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/newgrads_top/

初めての新卒採用にオススメの手法4選

新卒採用を初めて行う場合、知名度に左右されやすい就活ナビサイトではなかなか母集団形成できません。採用成功するためには、学生からの応募を待つのではなく、企業側から積極的にアプローチする必要があります。

ここでは、新卒採用が初めての会社でも効率よく母集団形成できる手法を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、自社にマッチした人材を企業自らが探し、スカウトを送ることで直接アプローチする採用手法のことです。求職者からの応募を「待つ」のではなく、企業側からアプローチする「攻め」の採用手法として近年注目されています。

採用担当者自らが求職者のプロフィールを見たうえでスカウトするため、質が高く無駄のない母集団形成が可能です。また、スカウト文面にて企業の魅力や候補者への熱意を伝えられるため、知名度に左右されることなく採用できます。

近年では、就活生の3人に1人がダイレクトスカウトサービスに登録しています。スカウト対象の選定やスカウト文面の作成に工数はかかるものの、コストパフォーマンスが高く、新卒採用が初めての会社にはもっともオススメの採用手法です。

ダイレクトリクルーティングのサービスはいくつかありますが、Wantedlyならミッションに共感する人材やカルチャーフィットした人材が採用できます。長期インターンを探す目的で就職活動がはじまる前から利用しており、一般的な求人媒体にはあまりいないキャリア形成意欲の高い優秀な学生が多いのも特徴です。

Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。

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【参考】新卒ダイレクトリクルーティング媒体10選|費用・特徴を徹底比較
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/directrecruiting_newgrads/

2.人材紹介

人材紹介とは、人材紹介会社から求職者を紹介してもらえる採用手法のことです。人材紹介サービスに登録している求職者の中から、自社の採用要件にマッチした人材を紹介してもらえるため、工数をかけずに効率よく母集団形成できます。

また、基本的に成果報酬制のため、採用とならない限りコストは一切発生しません。成果報酬は1人あたり約50〜120万円と高額ですが、「忙しくて採用に工数をかけられない」という企業にはオススメの手法です。

【参考】新卒人材紹介サービス比較8選|選び方のコツや料金を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/agent_newgrads/

3.ミートアップ

ミートアップとは、数人〜30人程度で集まる交流会や勉強会のことです。採用を前提としていないため応募のハードルが低く、他の手法では出会えないような特定の業界・職種に関心のある人材にアプローチできるのが特徴です。

ミートアップを通じて自社の魅力や雰囲気を知ってもらえれば、認知度の低い企業でも応募を獲得できます。また、採用面接ではわからない学生の一面が見られるのもメリットといえるでしょう。

ただし、企画や集客に工数がかかる点がデメリットです。ミートアップの特徴や開催方法は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

【参考】採用ミートアップを手軽に開催するには?集客媒体や事例も紹介https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/meetup/

4.インターン採用

インターンシップ経由で採用すれば、早期から優秀層にアプローチできるうえに、ミスマッチを最小限に抑えられます。インターンシップを実施する企業は年々増加しており、今では企業のインターンシップ実施率は約7割、学生のインターンシップ参加率は9割以上です。

とくに、実践的な内容で社員と同様の働き方をする「長期インターン」の場合、社員の定着が見込めます。数ヶ月にわたってリアルな働き方を知ってもらえるうえに、企業側も学生の人柄や行動特性がわかるため、双方のマッチングを正しく見極められます。


長期インターンの効果や重要性は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

【採用の新常識】なぜ採用に”ファンづくり”と”カジュアル面談”が必要なのか
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook_2/

なおWantedlyでは、長期インターンを活用して優秀な学生を採用する方法や、募集・選考のコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめています。ぜひ一度確認してみてください。

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初めての新卒採用ならWantedly


Wantedlyは、給与などの条件ではなく、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。

Wantedlyに登録している学生は、長期インターンを探す目的で就職活動がはじまる前から利用しており、一般的な求人媒体にはあまりいないキャリア形成意欲の高い優秀な学生が多いのが特徴です。

また、Wantedlyは募集が掲載し放題で、作成した募集ページは高確率でGoogle検索の1ページ目に表示されます。学生からの応募を待つだけでなく、企業側から直接アプローチするダイレクトスカウトも可能です。

さらに、成功報酬料金は発生せず、インターン・新卒・中途・業務委託の募集を同一料金で掲載できるため、採用単価を抑えた効率的な採用活動が実現できます。

Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。

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初めての新卒採用を成功させた企業事例3選

最後に、初めての新卒採用であるにもかかわらず、低コストで多くの人材を多く獲得した企業事例を3つご紹介します。ぜひ各社の施策を参考にしてみてください。

1.リスタンダード株式会社


リスタンダード株式会社は、アスリートに特化した採用トータルプロモーション事業を展開している企業です。同社は学生からの認知度が低く、就活ナビサイトでは大手企業に埋もれてしまうことが課題だったため、知名度に左右されることなく採用できるWantedlyの利用を開始しました。

同社が採用成功した秘訣は、ダイレクトスカウトで自社の求める人材へ直接アプローチしたことと、ブログ機能である「ストーリー」にて社員インタビューを掲載したことです。

「なぜ私はアスリートとビジネスマンを両立させているのか」「なぜ一番行きたくなかった人材業界に現在私はいるのか?」など、社員のバックグラウンド紹介を通じて企業の魅力やカルチャーを発信し、多くの学生を引きつけました。

その結果、初めての新卒採用でありながら1年間で7名の採用に成功。さらに採用単価は約5万円まで抑えられています。

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2.株式会社マネーフォワード


株式会社マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションのもと、さまざまな金融系サービスを提供している企業です。同社は採用イベントで「マネーフォワードのことを知っている人」と質問した際、100名中2名しか手が挙がらなかったほど、学生からの認知度の低さに悩まされていました。

そこで同社は、企業名を単体でアピールするのではなく、FinTechに興味のある人が自社を認知する仕組みを作れるようミートアップを開催。企業説明会ではなく「FinTech勉強会」という名目で1対nのイベントを頻繁に開催したことで、認知度向上と母集団形成に成功しました。

結果として、初めての新卒採用でありながら26名の採用に成功。最近は長期インターン経由での新卒採用にも成功しています。

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3.株式会社TBM


株式会社TBMは、プラスチックや紙の代替となる革新的新素材「LIMEX」を開発・製造・販売するスタートアップ企業です。

同社が採用成功した秘訣は、リクルーター制度による徹底的な個別フォローと、ミートアップによる母集団形成です。事業部から抜擢したリクルーターが学生の見極めや動機づけを担当することで、質の高い母集団形成および採用担当者との役割分担に成功。ミートアップは企業説明と座談会をセットにして週2回開催しました。

その結果、初めての新卒採用でありながら約3ヶ月という短期間で11名の採用に成功。また、内定承諾率は9割以上と非常に高く、採用単価は約20万円まで抑えられています。

▶︎TBM社の採用施策事例を無料ダウンロードする

まとめ

新卒採用が初めてで学生からの認知度が低い場合、求人広告などの応募を「待つ」手法ではなかなか採用できません。ダイレクトリクルーティング・人材紹介・ミートアップ・インターン採用など、大手企業とは異なる採用手法を選択する必要があります。

また、近年の新卒採用は早期化が進んでおり、スケジュール感・採用基準・内定者フォローの方法なども中途採用とは大きく異なります。ぜひ本記事を参考にして新卒採用の特徴を理解し、効果的な採用戦略を立ててみてください。

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