インターンシップを導入しようとしているものの、「何から手をつけたらよいかわからない」「計画から実施までの具体的な流れがわからない」と悩んでいる方は多いと思います。
そこで本記事では、インターンシップのやり方を7ステップで解説します。学生の満足度を高め、採用につなげるポイントや事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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優秀な学生を採用する、長期インターンシップのススメ インターンシップは優秀な学生を早期に囲い込む、会社の魅力を選考以外で知ってもらう機会を作るために、欠かせないものとなっています。 しかし、説明会の延長のような、1日~3日のインターンシップで優秀な学生に興味をもってもらえるのでしょうか。 この資料では、長期インターンシップを利用して優秀な学生を採用する方法、コツについてご紹介します。
インターンシップの重要性
インターンシップとは、就職を考えている学生が実際に企業の業務を体験する制度のことです。「就業体験」や「就労体験」とも呼ばれます。
インターンシップの企業側・学生側のメリットは以下の通りです。売り手市場で採用難易度が高まっている今、新卒採用を成功させるためには動機づけ・ミスマッチ防止・認知度UPが効果的にできるインターンシップの導入は必須といえるでしょう。
インターンシップのメリット・デメリットは、以下の記事で詳しく解説しています。
【参考】インターンシップで企業が得られるメリットとは?短期・長期別に解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_merit/
インターンシップの種類と特徴
インターンシップと一口にいっても、実施期間・時期・形式によって以下のように分類されます。
【実施期間】
短期インターン:1日〜1週間程度で実施
長期インターン:1ヶ月以上にわたって実施【実施時期】
夏インターン:7〜9月(学生の夏期休暇期間)に実施
秋冬インターン:10〜2月(学生の夏期休暇明け〜広報解禁前)に実施【実施形式】
オンラインインターン:Web会議システムやチャットツールを用いて実施
オフラインインターン:社内や貸会議室などで実際に対面して実施
インターンシップを成功させるためには、自社にとって最適な手法で開催する必要があります。各インターンの特徴やメリットは以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】インターンシップ内容の決め方|夏と冬の違いや具体的な事例を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/
インターンシップの最新動向
株式会社ディスコの調査によると、近年では7割以上の企業がインターンシップを実施、9割以上の学生がインターンシップに参加しています。1DAYのプログラムであれば複数社のインターンシップに参加する学生も多く、平均参加社数は5.8社となっています。
また、25卒からインターンシップのルールが改正され、「採用直結型インターンシップ」が解禁になりました。株式会社マイナビの調査では、約8割の学生が「採用直結型インターンシップに参加したい」と回答しています。
このように、インターンシップの動向や学生のニーズは年々変化しています。新卒採用を成功させるためには、継続的な情報収集と採用戦略のアップデートが必要といえるでしょう。
以下の記事では、これからの採用に必要な考え方をわかりやすくまとめています。採用が上手くいかずに悩んでいる方や、最新の採用トレンドを知りたい方はぜひご一読ください。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook
学生がインターンシップに参加する目的
短期インターンと長期インターンでは学生の視座や参加目的が異なります。1日〜1週間程度で実施される短期インターンの場合、学生の参加目的は以下の通りです。
短期インターンに参加する目的
・志望業界や志望職種を明確にするため
・就職活動の視野を広げるため
・企業理解を深めるため
・自己理解を深めるため
・本選考を有利に進めるため
一方、1ヶ月以上にわたって行う長期インターンの場合は、将来を見据えて自己研鑽するために参加する学生が多い傾向にあります。
Wantedlyでは、長期インターンを活用して優秀な学生を採用する方法や、募集・選考のコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめています。ぜひ一度確認してみてください。
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インターンシップのやり方|計画〜実施の流れとポイント
それでは、インターンシップのやり方を7ステップで解説します。具体的な準備物・成功のポイント・実施後のフォロー方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.目的を明確にする
まずは、インターンシップを実施する目的を明確にしましょう。認知度向上・動機づけ・ミスマッチ防止など、「インターンシップによってどんな採用課題を解決したいか」という視点で考えるのがポイントです。
また、「どのような学生に対して」「どんな魅力を伝えたいか」も言語化しましょう。自社の求める人物像である「ペルソナ」を明確化し、ペルソナに刺さる自社の魅力を整理することではじめて効果的なコンテンツを考えられるようになります。
ペルソナの設計方法は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【参考】「採用ペルソナ」が「採用ターゲット」より重要な理由|設計方法も解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/persona/
なお、「自社の魅力や独自性がわからない」という場合は、以下の記事をご確認ください。視点や切り口を変えることで、自社ならではの魅力や価値を見つけられるでしょう。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook
2.実施期間・時期・形式を決める
次に、インターンシップの実施期間・時期・形式を決めましょう。以下のように、1で決めた目的に対してもっとも効果的な手法を選ぶのがポイントです。
・認知度を高めたい
→多くの学生にリーチできるよう、1〜3日程度の短期インターンシップを複数回実施・ミスマッチを防ぎたい
→業務内容やカルチャーの理解を深められるよう、1週間程度の短期インターンシップまたは長期インターンシップを実施
実施形式は、コミュニケーションが取りやすく、社風も伝わりやすい対面形式がオススメです。ただし、地方学生にリーチしたい場合はオンライン開催の方が効果的でしょう。
インターンシップは実施期間・時期・形式によってメリット・デメリットが異なります。それぞれの特徴は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にして自社に最適な手法を選んでみてください。
【参考】インターンシップ内容の決め方|夏と冬の違いや具体的な事例を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/
3.コンテンツを決める
次は、インターンシップのコンテンツ(プログラム)を決めましょう。1で言語化した「ペルソナに伝えたい自社の魅力」をもとに考えるのがポイントです。
たとえば、「ビジネスモデルや事業領域の広さ」を伝えたい場合は、4〜5人のグループで新規事業を立案・プレゼンしてもらうインターンシップがオススメです。ワークの概要説明や講評の際、自社の最新情報や今後の展望を交えて話せるため、事業の魅力を効果的にアピールできます。
一方、「カルチャーや働きやすさ」を伝えたい場合は、社内見学や座談会がオススメです。さまざまな部署・年代の社員に協力してもらえれば、リアルな魅力・雰囲気に加えて多様性も伝えられるでしょう。
また、コンテンツを企画する際は「学生側のメリット」も考慮する必要があります。前述の「学生がインターンシップに参加する目的」を参考にして、学生のニーズを満たせるコンテンツを企画しましょう。
コンテンツの決め方や例は、以下の記事で詳しく解説しています。
【参考】インターンシップ内容の決め方|夏と冬の違いや具体的な事例を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/
4.社内調整する
インターンシップの大まかな内容が決まったら、関連部署への周知や受け入れ体制の整備など、社内調整も進めていきましょう。
また、開催直前になって慌てないよう、以下の準備も計画的に進めるのがオススメです。
・会場、備品、飲食物の手配
・同意書や誓約書の作成
・雇用契約書の作成(有給の場合)
・スライドや配布資料の作成 など
5.募集・選考する
社内調整が終わったら、いよいよ募集を開始しましょう。
インターンシップの募集方法は求人サイトが一般的ですが、近年は学生の情報収集源が多様化しています。とくにSNSで情報収集する学生が増えているため、SNSでの情報発信をはじめ、求人サイト・ダイレクトスカウト・オウンドメディアなどの複数の手法を組み合わせるのが応募獲得のポイントです。
インターンシップの募集方法は以下の記事で紹介していますので、ぜひご確認ください。
【参考】インターンシップの募集方法6選|応募を増やすポイントも解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_recruitment/
またWantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性や必要な専門知識、活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめています。ぜひこちらもご確認ください。
なお、定員以上の応募数が見込まれる場合や、参加者を限定したい場合などは、必要に応じて書類審査・Webテスト・面接などによる選考を行いましょう。
とくにグループワーク形式のインターンシップの場合、学生一人ひとりの意欲や協調性が他のメンバーの満足度に大きく影響するため、志望動機やパーソナリティを重視した選考がオススメです。
【参考】候補者の本音を引き出す|面接官のための質問集
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/interview_question/
6.実施する
1〜5でインターンシップの準備を整えたら、万全の体制で当日を迎えましょう。
株式会社ディスコの調査によると、社員との交流機会が多いほど学生の満足度は高くなる傾向にあります。そのため、各グループにフォロー・フィードバックする社員をつけたり、ワーク終了後に座談会を実施するのがオススメです。
7.限定イベントに招待する
インターンシップから採用につなげるためには、インターンシップ終了後のフォローが重要です。学生の企業に対する興味関心度がもっとも高まっているインターンシップ終了直後に、次のステップとなる限定イベントへ案内しましょう。
株式会社ディスコの調査によると、インターンシップ後は早期選考・参加者限定セミナー・懇親会に招待する企業が多いようです。
インターンシップで獲得した母集団や自社のファンとのつながりを維持できるよう、上記を参考にして引き続きアプローチしていきましょう。
これからの採用は、従来の短期決戦の採用スタイルから、ファンづくりやタレントプールによる「ストック採用」への切り替えが必須です。ファンづくりの重要性やストック採用の詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【採用の新常識】なぜ採用に”ファンづくり”と”カジュアル面談”が必要なのか
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook_2/
インターンシップから採用につなげる3つのポイント
インターンシップが単なる「就業体験」になってしまうと、なかなか採用につながりません。次の3点によって戦略的に動機づけしましょう。
1.「パーパス」を伝える
ウォンテッドリー株式会社の調査によると、学生が就職活動でもっとも重視するのは「共感できるパーパスをもっている企業で働くこと」です。
そのため、インターンシップでは自社のパーパス(企業の存在目的や社会的意義)を伝え、仕事のやりがいをアピールするとよいでしょう。
近年、求職者の仕事観の変化にともない、パーパスに共感する人材を採用する「共感採用」が注目されています。詳細や事例は以下の記事で紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】共感採用とは?メリット・デメリットや進め方を解説|事例つき
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/empathicrecruitment/
2.グループワークの「過程」を評価する
採用面接ではわからない学生の特性・適性を見極められるのがインターンシップのメリットです。プレゼンや成果物のみで評価せず、グループワークにおけるリーダーシップ・論理的思考力・協調性などもチェックしましょう。
できれば各グループに担当社員をつけ、一人ひとりの特性・適性をチェックするのがオススメです。一人ひとりのアイデアやチームでの役割などに触れて丁寧にフィードバックすれば、学生満足度も大きく高められます。
3.長期インターンでは「成長機会」を与える
長期インターンシップの場合、難易度の低い定型業務を任せているだけでは学生のモチベーションが下がってしまいます。適切な難易度・重要度の業務を任せ、自己成長を感じられる機会を提供しましょう。
仕事を通して成長を実感できれば、学生は仕事に対する関心が高まり、次第にインターン先の企業に愛着をもつようになります。企業に対するエンゲージメントが高まれば、入社意欲も自然と高まるでしょう。
Wantedlyでは、長期インターンを活用して優秀な学生を採用する方法や、募集・選考のコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめています。ぜひ一度確認してみてください。
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優秀な学生をインターンで採用するなら
Wantedlyは、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。
Wantedlyに登録している学生は、自己の成長を求めて長期インターンを探す方が多く、一般的な新卒採用の求人媒体では希少なキャリア形成意欲の高い優秀な学生が多いのが特徴です。
成功報酬料金は発生せず、インターン・新卒・中途・業務委託の募集を同一料金で掲載できるため、採用単価を抑えた効率的な採用活動が実現できます。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
インターンシップに成功した企業事例3選
最後に、Wantedlyを活用してインターンシップに成功した企業事例をご紹介します。ぜひ各社の施策やコンテンツを参考にしてみてください。
1.株式会社ミトラ
株式会社ミトラは、岡山県で産婦人科向けの周産期管理システムの開発・販売を行っている企業です。同社はWantedlyを活用したことで、長期インターン生8名の採用に成功しています。
Wantedlyの募集ページは高確率でGoogle検索の1ページ目に表示されるため、「岡山」「長期インターンシップ」で検索した学生にリーチでき、スピーディーに認知度UPできたのが成功の要因です。
また、Wantedlyでは企業のミッションやカルチャーを自由に発信できるため、企業理念に共感した学生からの応募が増加。地方企業でありながら、100件以上の応募を獲得できています。
長期インターンシップの内容
Web画面やAWSのAPI Gatewayの開発
(文理不問、プログラミング未経験者も募集)短期インターンシップの内容
1.オリエンテーション(30分)
2.医療IT・AIで社会課題の解決策を考えるグループワーク(150分)
3.質疑応答(60分)
2.リスタンダード株式会社
リスタンダード株式会社は、アスリートに特化した採用トータルプロモーション事業を展開している企業です。
同社は認知度の低さが一番の課題だったため、大手企業に埋もれることなく企業の魅力を発信できるWantedlyの利用を開始。また、Wantedlyではどの学年にもリーチできるため、長期インターンの募集と新卒採用の募集を並行して掲載しました。
その結果、インターン生20名以上の採用に成功。採用コストも大幅に削減できています。
長期インターンシップの内容
・テレアポによる営業
・新規メディアのマネタイズやイベント集客
3.ディップ株式会社
ディップ株式会社は、労働力の総合商社として人材サービス事業とAI・RPA事業を展開している企業です。
同社はWantedlyで長期インターンの募集を掲載。認知度を高めるため、オウンドメディアの運用とWantedlyのブログ機能である「ストーリー」の投稿に注力し、約半年で25記事ほど公開しました。
その結果、2,000〜3,000近くの応募を獲得。大手ナビサイトなどの求人媒体は一切使わず、Wantedlyをフル活用して機械学習エンジニアやデータサイエンティストの採用に成功しています。
長期インターンシップの内容
自社エンジニアが作成した学習教材に取り組んでもらうリモート形式
(研修プラットフォーム「Workschool」を利用)
まとめ
インターンシップは、実施目的を明確にしたうえで、自社にとって最適な手法・コンテンツで開催する必要があります。また、学生のニーズを押さえ、社員との交流機会を設けることが満足度を高めるポイントです。
ぜひ本記事を参考にして、学生満足度が高く、採用につながるインターンシップを開催してみてください。
Wantedlyはキャリア形成意欲の高い学生が多く登録しているため、インターンシップの母集団形成にオススメです。募集が掲載し放題でダイレクトスカウトも可能なため、効率よく優秀層にアプローチしたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードしてみてください。