インターンシップの実施を検討しているものの、費用感がわからなかったり、予算が気がかりな方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、インターンシップ実施にあたり具体的にどんな費用がかかるのか、内訳や相場を解説します。コスト削減のポイントや事例も紹介しますので、無駄なく費用対効果の高いインターンシップを実施したい方はぜひ参考にしてください。
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インターンシップの重要性
インターンシップとは、就職を考えている学生が実際に企業の業務を体験する制度のことです。「就業体験」や「就労体験」とも呼ばれます。
インターンシップの企業側・学生側のメリットは以下の通りです。売り手市場で採用難易度が高まっている今、新卒採用を成功させるためには動機づけ・ミスマッチ防止・認知度UPが効果的にできるインターンシップの導入は必須といえるでしょう。
【参考】インターンシップとは?定義・種類・企業側の目的をわかりやすく解説
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とくに、実践的な内容で社員と同様の働き方をする「長期インターン」は、早期離職の防止や優秀層との接触がはかれます。長期インターンが注目されている背景や基本的な考え方は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【採用の新常識】なぜ採用に”ファンづくり”と”カジュアル面談”が必要なのか
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook_2/
インターンシップにかかる費用の内訳
インターンシップにかかる費用は、「内部コスト」と「外部コスト」の2種類に分けられます。
内部コスト
内部コストとは、社内で発生する費用のことです。インターンシップの内部コストとしては、以下の項目が挙げられます。
・採用担当者や協力社員の人件費
・学生の交通費、宿泊費
・学生へ支払う給与(有給の場合) など
なお、交通費支給に関しては企業によって対応が異なります。支給しない企業もあれば、遠方の学生のみ支給したり、上限を決めて支給する企業もあるようです。
外部コスト
外部コストとは、社外の力を借りることで発生する費用のことです。インターンシップの外部コストとしては、以下の項目が挙げられます。
・求人掲載費用
・人材紹介会社に支払う成功報酬
・スカウト媒体、採用管理システム、Web面接ツール等の利用料
・会場費(社外で実施する場合)
・学生の飲食代(昼食や飲料など)
・備品や消耗品費 など
インターンシップにかかる費用の相場
インターンシップにかかる費用は、実施形式・参加人数・募集方法などによって大きく変わるため、費用相場は一概には言えません。社内やオンラインで実施すれば会場費を削減できますし、オウンドメディアやSNSで集客すれば募集費用を抑えられます。
そのため、おおよその予算を知りたい場合は、以下の項目別の費用相場を参考にして概算してみてください。
求人掲載費用:30万円〜60万円
人材紹介会社に支払う成功報酬:30万円〜80万円/人
会場費:6,000円〜10,000円/時間(定員30名の都内の貸会議室を想定)
学生の飲食代:約1,500円/人(昼食の弁当代を想定)
学生に支払う給与:時給1,100円〜1,500円
たとえば上記をもとに概算すると、次のケースの場合は計76.5万円、学生一人当たりのコストは約2.5万円になります。
5daysインターンシップを社外で実施する場合(定員30名)
求人掲載費用 | ¥300,000 |
---|---|
人材紹介会社に支払う成功報酬 | ¥0 |
会場費(1日8時間×5日間) | ¥240,000 |
学生の飲食代(30名×5日間) | ¥225,000 |
学生に支払う給与 | ¥0 |
合計 | ¥765,000 |
※求人媒体のみで募集、都内の学生のみ参加を想定
※短期インターンシップのため無給
上記に加えて人件費や備品代もかかるため、予算は多めに見積もりましょう。
また前述の通り、インターンシップの費用は実施形式によって大きく変わります。インターンシップの種類やそれぞれの特徴は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】インターンシップ内容の決め方|夏と冬の違いや具体的な事例を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/
なお、新卒採用における採用単価(一人当たりの採用コスト)の相場は約94万円です。そのため、インターンシップ経由で採用できればコスト削減につながるでしょう。
【参考】採用コストの平均相場は?採用単価の削減ポイント
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/unit_price/
インターンシップの費用を削減する3つのポイント
続いて、インターンシップの開催費用を削減するコツをご紹介します。無駄を省き、費用対効果を高めたい方はぜひ参考にしてください。
1.募集方法を見直す
インターンシップにかかる費用の大半を占めるのが募集費用です。そのため、募集方法を見直すだけで大幅にコスト削減できます。
求人媒体の見直しだけでなく、新たな手法を検討するのがポイントです。インターンシップの募集方法は大きく6通りあります。
1.求人サイト
2.キャリアセンター
3.オウンドメディア
4.SNS
5.リファラル
6.ダイレクトスカウト【参考】インターンシップの募集方法6選|応募を増やすポイントも解説
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なかでも、無料かつ学生利用率の高いSNSの活用がオススメです。株式会社マイナビの調査によると、約7割の学生がSNSを活用してインターンシップ情報を収集しています。
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2.オンラインで開催する
オンラインで開催すれば、会場費や交通費を削減できます。対面形式より参加ハードルが下がり、遠方に住む地方学生にもリーチできるため、応募数の増加も見込めるでしょう。
学業両立に配慮したオンラインインターンシップは政府も推奨しています。オンラインインターンシップのポイントや事例は以下の記事で紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】オンラインインターンシップとは|成功のコツ・事例を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/online_internship/
3.インターンシップ助成金を利用する
各自治体の助成金制度を利用する手もあります。たとえば、東京都では受入1日1名あたり8,000円、埼玉県川口市では1社につき45,000円の助成金が支給されます。
助成金の対象となる企業や条件は限られますが、助成金制度を利用できれば実質的な費用負担を抑えられるでしょう。
引用:公益財団法人東京都中小企業振興公社インターンシップ受入支援、埼玉県川口市インターンシップ支援補助金
【注意】学生に支払う費用は削らない
インターンシップのコスト削減は、募集費用などの外部コストの見直しが最優先です。学生の交通費・宿泊費・給与の削減を検討するのはオススメしません。学生に支払う費用を出し惜しみすると、企業イメージの低下につながります。
とくに給与は慎重に設定しましょう。インターン生が企業の利益を生むための活動に従事し、企業との間に使用従属関係が認められる場合、インターン生は労働基準法第9条の「労働者」とみなされます。
そのため、学生の企業理解が目的である短期インターンは「無給」、社員と同じような働き方をしてもらう長期インターンの場合は雇用契約を結んだうえで「有給」となるケースがほとんどです。
労働に見合わない賃金は違法かつ企業イメージを著しく下げる要因となります。厚生労働省が公表している最低賃金や他社の時給を確認し、適正な賃金を設定しましょう。
インターンシップの募集費用を抑えるならWantedly
Wantedlyは、給与などの条件ではなく、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。
Wantedlyに登録している学生は、長期インターンを探す目的で就職活動がはじまる前から利用しており、一般的な求人媒体にはあまりいないキャリア形成意欲の高い優秀な学生が多いのが特徴です。
また、Wantedlyは募集が掲載し放題で、作成した募集ページは高確率でGoogle検索の1ページ目に表示されます。学生からの応募を待つだけでなく、企業側から直接アプローチするダイレクトスカウトも可能です。
さらに、成功報酬料金は発生せず、インターン・新卒・中途・業務委託の募集を同一料金で掲載できるため、採用単価を抑えた効率的な採用活動が実現できます。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
インターンシップの募集・費用削減に成功した企業事例3選
最後に、Wantedlyを活用してインターンシップの募集およびコスト削減に成功した企業事例をご紹介します。ぜひ各社の施策やコンテンツを参考にしてみてください。
1.株式会社ミトラ
株式会社ミトラは、岡山県で産婦人科向けの周産期管理システムの開発・販売を行っている企業です。同社はWantedlyを活用したことで、長期インターン生8名の採用に成功しています。
Wantedlyの募集ページは高確率でGoogle検索の1ページ目に表示されるため、「岡山」「長期インターンシップ」で検索した学生にリーチでき、スピーディーに認知度UPできたのが成功の要因です。
また、Wantedlyでは企業のミッションやカルチャーを自由に発信できるため、企業理念に共感した学生からの応募が増加。地方企業でありながら、100件以上の応募を獲得できています。
2.リスタンダード株式会社
リスタンダード株式会社は、アスリートに特化した採用トータルプロモーション事業を展開している企業です。
同社は認知度の低さが一番の課題だったため、大手企業に埋もれることなく企業の魅力を発信できるWantedlyの利用を開始。また、Wantedlyではどの学年にもリーチできるため、長期インターンの募集と新卒採用の募集を並行して掲載しました。
その結果、インターン生20名以上の採用に成功。採用コストも大幅に削減できています。
3.ディップ株式会社
ディップ株式会社は、労働力の総合商社として人材サービス事業とAI・RPA事業を展開している企業です。
同社はWantedlyで長期インターンの募集を掲載。認知度を高めるため、オウンドメディアの運用とWantedlyのブログ機能である「ストーリー」の投稿に注力し、約半年で25記事ほど公開しました。
その結果、2,000〜3,000近くの応募を獲得。大手ナビサイトなどの求人媒体は一切使わず、Wantedlyをフル活用して機械学習エンジニアやデータサイエンティストの採用に成功しています。
また、エンジニアの採用単価は100万円〜200万円前後が相場であるにもかかわらず、同社の採用単価は約40万円まで抑えられています。
まとめ
売り手市場で採用難易度が高まっている今、新卒採用を成功させるためには動機づけ・ミスマッチ防止・認知度UPが効果的にできるインターンシップの導入は必須です。
インターンシップにかかる費用は、実施形式・参加人数・募集方法などによって変動するため相場は一概には言えませんが、工夫次第で大きくコストを抑えられます。コストパフォーマンスの高いインターンシップを実施したい方は、ぜひ本記事を参考にして費用の見直しをしてみてください。