ビジネスのIT化が進むなかで、エンジニアは企業に必須の人材になりつつあります。
しかしながらエンジニアは採用市場において需要が多く、獲得に相応のコストがかかります。低コストでIT技術者を採用するにはどのような手法が求められるのでしょうか?
この記事では採用単価を抑える方法を中心に、エンジニアの平均的な採用単価や、採用に成功した企業事例などをご紹介します。
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自社にマッチした優秀なエンジニアにアプローチできていますか?
開発に馴染みのない採用担当者や経営者にとって、エンジニア採用の要件を正しく設定することは容易ではありません。
そこで、優秀なエンジニアを採用するために押さえておきたいポイントを、1つの資料にまとめました。
専門知識を持たない採用担当者の方にも簡単に理解できる内容になっていますので、ぜひご覧ください。
採用単価とは?
採用単価とは、人材を1人採用するためにかかったコストを指します。コストに含まれるのは、求人媒体の掲載費用・人材紹介会社への成功報酬・採用代行の委託費用・採用担当者の人件費・応募者の入社祝い金など。
コストの計算方法は「採用コスト総額÷採用人数」です。
たとえば、採用コスト総額が400万円で10人採用できているなら、「採用単価」は40万円になります。
この採用単価が低いほど効率的な採用ができていると言えます。
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【参考】採用単価の平均相場は?計算方法・削減のポイントを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/unit_price/
採用前に知っておきたいエンジニアの種類
エンジニアと言っても各々が習得している技能は異なり、適材適所を心がけなければいけません。
エンジニアには大きく分けて、3つのポジションがあります。
Webサイトなどユーザーが触れる画面のプログラムを手がける「フロントエンドエンジニア」、サイトデータを管理するサーバーのプログラムを手がける「サーバーサイドエンジニア」、最近ではスマートフォン向けアプリを手がける「アプリエンジニア」も登場しました。
またエンジニアがシステムを組む際に扱う「プログラミング言語」には様々な種類があり、人材が習得している言語によって担当できる業務が分かれます。
複数のポジションを担当できるエンジニアも存在しますが、その場合は支払う金額が増える傾向にあります。
エンジニアを採用する際は事業に求められる技能を洗い出し、適切な人材を採用するよう心がけましょう。
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他業種と比較したエンジニアの採用単価
社会のIT化によってエンジニアの需要が高まっているため、エンジニアの採用単価は他業種より高い傾向にあります。
株式会社マイナビの中途採用状況調査によると、全業界における中途採用コスト(年間)の平均は484.3万円であるのに対し、IT・通信・インターネット業界の平均は574.4万円です。
また、採用者一人当たりの求人広告費を職種別で比較すると、「ITエンジニア」は40.5万円とTOP5に入ります。
採用単価を計算する際は、上記の求人広告費以外にも、人材紹介会社への成功報酬・採用代行の委託費用・採用担当者の人件費なども含めて算出するため、エンジニアの採用単価の相場は40.5万円以上であると考えられます。
エンジニアの採用単価が高い理由
エンジニアの採用単価が高い理由は、有効求人倍率が高く、採用競争が激化しているためです。
東京ハローワークが公開している「職種別有効求人・求職状況」によると、IT関連の職業における有効求人倍率は2.01倍、うちエンジニアを含むIT技術関連職の有効求人倍率は3.17倍です。全体平均が1.48倍であることから、IT人材の需要の高さがうかがえます。
また、IT人材の有効求人倍率は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて一度大きく下がったものの、その後は右肩上がりで推移しています。
引用:東京ハローワーク 職種別有効求人・求職状況(一般常用)
実際に、ウォンテッドリー株式会社が独自に行った調査では、約7割の企業が「デジタル人材が不足している」と回答。なかでもエンジニア職がもっとも必要とされており、多くの企業がエンジニア採用に苦戦していることがわかります。
【参考】デジタル人材に関する調査結果https://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/344054
このように、近年では1人のエンジニアを複数の企業が取り合う状況となっているため、エンジニアの採用難易度は非常に高い状態です。
しかし、さまざまな手法・媒体を利用するほど採用コストは高くなり、採用までの期間が長引くほど広告掲載費やシステム利用料は高くなります。また、スキルの高い(理論年収が高い)エンジニアほど、人材紹介の成功報酬は高い傾向にあります。
つまりエンジニア採用は、難易度の高さゆえにコストが膨らみやすく、結果として採用単価が高くなるのです。
エンジニアの採用単価は今後も上昇傾向
今後さらにエンジニアの採用競争は激化し、採用単価は右肩上がりで推移していくことが予測されます。
経済産業省の調査によると、少子高齢化にともないIT人材は減少および高齢化の一途をたどり、2030年には約40〜80万人規模でIT人材不足が生じるとされています。
なかでも、情報セキュリティ対策を担う人材や、市場拡大が予想されるビックデータ・IoT・人工知能のスキルをもつ先端IT人材は需給ギャップの拡大が予測されているため、ますます採用難易度が高まり、採用単価は高騰することとなるでしょう。
エンジニアの採用単価を抑える5つのポイント
採用単価を抑えてエンジニアを採用するためにはどうすれば良いのでしょうか?
ここからは低コストでエンジニアを獲得する方法を5つご紹介します。
1.コストがかかっている工程を見直す
まずは採用工程全体のコストを洗い出してみましょう。どのステップにどれだけコストがかかっているのかを確認して費用対効果を判断すれば、採用コストの最適化ができます。
2.採用基準を見直す
採用にあたり、優秀すぎる人材を求めている場合が多いです。
スキルや経験は標準的でも、自社の事業内容や理念を理解してくれるエンジニアが活躍するケースは多いようです。
【参考】採用基準とは?設定方法・知っておくべき注意点を解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/hiring_standards/
3.採用手法や媒体を見直す
求める人材を採用するために、最も効率的な方法をとれているかを見直すことも大切です。
採用期間が長引くほど採用単価は上がっていきます。どの手法で何人の応募があり、何人採用できたのかを記録しながらアプローチを変えてみても良いかもしれません。
【参考】採用手法9選を徹底比較|選び方やトレンドも紹介【図表・事例つき】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/method/
4.若手エンジニアを採用する
若手エンジニアは採用市場において数が多く、採用しやすい傾向にあります。
学習機会を与える必要はありますが、うまく定着してくれれば事業をすすめる強い味方になってくれるでしょう。
【参考】新卒エンジニア採用のオススメ媒体7選|成功のコツや事例も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/engineer_newgrads/
5.派遣や業務委託を活用する
プロジェクトの期間が短期であれば、人材派遣会社やフリーランスを頼ってみても良いでしょう。社員採用よりもコストを抑えて素早く業務をすすめることもあります。
また、業務委託関係から社員へ転向してくれるケースもあります。エンジニアの外注について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【参考】エンジニアに外注するメリット・デメリットとは|外注先の探し方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/engineer_outsourcing/
低コストでエンジニアを採用できる手法3選
エンジニアの採用手法は求人広告や人材紹介が一般的ですが、利用料金や成功報酬が高く、採用単価は膨らみがちです。
そのためここでは、低コストでエンジニアを採用できる手法を3つご紹介します。ぜひ新たな採用手法として導入を検討してみてください。
1.ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、自社にマッチした人材を企業自らが探し、スカウトを送ることで直接アプローチする採用手法のことです。求職者からの応募を「待つ」のではなく、企業側からアプローチする「攻め」の採用手法として近年注目されています。
採用担当者自らが求職者のプロフィールを見たうえでスカウトするため、無駄のない採用が可能です。転職潜在層にもリーチできる点や、企業の知名度に左右されない点もメリットでしょう。
ダイレクトリクルーティングのサービスはいくつかありますが、エンジニアを採用するなら「Wantedly」がオススメです。登録者の半数がエンジニアやデザイナーなどのIT人材で、20〜30代の若手人材が多く登録しています。
また、スカウト返信率は他サービスと比較して高く、募集も掲載し放題。Wantedly上でブログを投稿したり、社員をメンバーとして公開できるため、企業の魅力を十分に発信できます。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
2.リファラル採用
リファラル採用とは、社員に友人や知人を紹介してもらう採用手法のことです。外部サービスを利用しないため、基本的にコストはかかりません。
社員がリクルーターとなることで、価値観や志向性のあう人材を獲得しやすいのがメリットです。社内に知り合いがいることで、入社後の定着も見込めます。
しかし、採用担当者だけでなく全社で取り組まなければ成果をあげられないため、社員の協力体制を整え、リファラル採用の文化を浸透させていく必要があります。短期間でまとまった母集団を獲得するのは難しいため、長期的な視点でコスト削減を目指す企業にオススメの手法です。
【参考】リファラル採用とは?メリットや成功のポイントを徹底解説https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/refferal_top/
3.SNS採用
SNS採用とは、ソーシャルリクルーティングとも呼ばれ、TwitterやInstagramなどのSNSを通じて求職者へアプローチする採用手法のことです。
アカウントの作成・運用にコストはかかりませんが、オプションの広告を利用すればフォロワー以外へも広くリーチできます。ユーザーの登録情報やSNS上での行動データに基づく細かいターゲット設定ができるため、自社の求める人材に対して効率よくアプローチできるでしょう。
Wantedlyでは、採用にSNSを活用したいと考えている方々のために、SNSごとの登録属性・必要な専門知識・活用時に失敗しないコツなどのノウハウを1つの資料にわかりやすくまとめました。ぜひ一度確認してみてください。
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採用したエンジニアの離職を防ぐコツ
エンジニアを求める企業は多く、需要は日に日に増えています。ステップアップを求めて転職するエンジニアも多いなかで、採用したエンジニアの転職を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?
採用したエンジニアの転職を防ぐ方法は以下の2つがあげられます。
1.教育機会を与える
IT技術はここ10数年で大きく進歩しました。そのためエンジニアの技術も更新され続けており、常に最新技術の学習が必要な職種です。
転職を希望するエンジニアの多くが「待遇には満足しているが、学習機会を得て腕を磨きたい」と話します。
転職を防ぐために、研修手当を手厚くする、優秀な技術顧問を招くなど、エンジニアの学びを応援する環境を用意しましょう。
2.事業の社会的意義やビジョンを明確にする
エンジニアの中にはシステムの受注開発を担う人がおり、「エンドユーザーに直接接することができず、やりがいを感じられない」と話す人もいます。
そのため、やりがいを求めて事業会社に転職を希望するエンジニアがいます。自社がなぜ事業を行ない、社会にどのような影響を与え、どのようなニーズを満たせるのかをアピールすれば、競合他社との差別化を図れるでしょう。
近年では、自社のシステムや技術に関する情報を発信する「技術広報」が注目を集めています。技術広報は、意欲的に情報収集している優秀層に対して、自社の技術力・やりがい・成長環境などをアピールできる点がメリットです。詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】技術広報とは?目的・施策例・成功のコツを解説|事例つき
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/technical_pr/
低コストで自社にマッチした人材を採用するならWantedly
Wantedlyは給与などの条件ではなく、やりがいで企業と求職者がマッチングできる採用サービスです。
Wantedlyは登録している社員が自由に募集やブログを作成することが可能。また、SNSへの募集の拡散も簡単に行なうことができ、社員を巻き込んだ採用活動が可能な採用サービスです。
- 登録社員は誰でも簡単に求人、ブログが作成可能
- 応援機能で社員が手軽に募集を紹介、拡散可能
- もちろんリファラルだけではなく、Wantedlyのデータベースに対して募集をかけることも可能
エンジニア採用のコスト削減に成功した企業事例3選
最後に、エンジニア採用のコスト削減に成功した企業事例を3つご紹介します。ぜひ各社の施策を参考にしてみてください。
1.パスクリエイト株式会社
パスクリエイト株式会社は、オウンドメディア事業・コンサルティング事業によって社会的課題の解決を目指している企業です。従来は人材紹介サービスを利用していましたが、年間600万円以上のコストがかかっており、ミスマッチによる早期離職率の高さにも悩まされていました。
そこで同社は、カルチャーフィットした人材が採用しやすいWantedlyの利用を開始。企業の魅力やカルチャーを伝えられるよう、募集掲載時は写真を多く活用し、ブログ機能の「ストーリー」にて社員紹介・1日のタイムスケジュール・入社1ヶ月目の業務内容などを公開しました。
その結果、エンジニア・Webデザイナー・Webマーケターなど計10名の採用に成功。採用コストは89%削減できています。
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2.カラビナテクノロジー株式会社
福岡県でWebやアプリの制作を行うカラビナテクノロジー株式会社も、候補者の母集団不足に課題を抱えていました。同社は少ない母集団から優秀なエンジニアを採用するためWantedlyを使ってダイレクトリクルーティングを開始。
社員紹介や社内制度など、等身大の雰囲気を伝えることでミスマッチを減らし、1年間で5名のエンジニアを採用しました。
かかった採用単価は1人あたり12万円。他の媒体を利用せず、利用開始から4年間で20〜30名の採用に成功しているそうです。
地方IT企業がエンジニア採用を成功させるためには、大都市のU/Iターン希望者など、幅広い人材に長期的にアピールすることが重要で、ダイレクトリクルーティングやスカウトは効果的な手法です。そのほかの成功事例は以下の資料をご覧ください。
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【参考】Wantedlyとリファラル採用の組み合わせで、福岡でも順調に採用拡大中
https://www.wantedly.com/customer_stories/117
3.株式会社オムニス
Webサービスの開発・運用を手がけている株式会社オムニスは、Wantedlyの露出拡大オプションを活用したことで、2名のバッグエンドエンジニアと2名のマネージャーの採用に成功しています。
同社が利用した露出拡大オプションは、Wantedlyのサイト内広告である「トップページ広告」と、他のSNSへ拡散できる「SNS広告」の2つ。工数をかけることなく認知度を上げられたうえに、採用単価を従来の4分の1にまで削減できています。
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まとめ
人材市場でも需要が多いので、エンジニアの採用には相応のコストがかかりますが、カルチャーフィットした人材を採用できれば事業の強い味方になってくれるでしょう。
人材と相互理解を深めつつ、お互いにとって良い出会いになるよう、採用を進めてみましょう。