採用サイトの効果的なコンテンツ

採用サイトの効果的なコンテンツとは?ポイントや成功事例を紹介

採用サイトは多くの求職者にチェックされるものであり、Webからの応募もすでに主流となっています。採用活動を行うにあたっては、採用サイトのコンテンツを無視することはできません。

しかし、採用ページ自体を持っていないこともあるでしょう。また、他の企業のコンテンツ例を知る機会はそうありません。

本記事では、採用サイトのコンテンツとその重要性、コンテンツ作成のポイントや注意点を解説します。事例も含め、ぜひ参考にしてください。

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採用サイトとは?コンテンツの重要性

採用サイトとは、新卒採用や中途採用を目的とした求職者専用のWebサイトのことです。「リクルートサイト」「採用Webサイト」とも呼ばれ、企業によっては新卒採用サイトと中途採用サイトをわけているケースもあります。

事業内容などを示した企業サイト(コーポレートサイト)とは趣旨が異なり、求職者向けの情報だけをまとめていることが特徴です。

採用サイトのコンテンツが重要な理由

採用サイトのコンテンツが重要視される背景には、次のメリットが関係しています。

採用サイトのメリット
1.企業の魅力を最大限に発信できる(志望度・企業理解度の向上)
2.求職者の疑問や不安を解消できる(応募の促進)
3.採用ブランディングにつながる(競合との差別化)

つまり、採用サイトのコンテンツを充実させれば、応募数の増加とミスマッチ防止がはかれます。

また、求職者にとって採用サイトは、企業研究でもっとも活用するツールです。コロナ禍で対面での情報収集が難しくなった今、採用サイトの重要性はますます高まっています。

採用ホームページに関する調査

引用:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ「採用ホームページに関する調査」

採用サイトの作り方

採用サイトは以下の手順で制作します。Webサイト制作のノウハウがある場合・コストを抑えたい場合は自社制作、デザイン性を重視する場合・自社制作が難しい場合は外部委託がオススメです。

採用サイトの制作手順
1.求める人物像(ペルソナ)を明確にする
2.掲載すべき情報を精査する
3.サイトマップを作る
4.サイトデザインを決める

各手順におけるポイントや、自社制作・外部委託にかかる費用はこちらで詳しく解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】採用サイトの作り方|手順や費用、魅力的なサイトの共通点を紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/newgrads_site/

なおWantedlyでは、フォーマットに沿って画像・文章を作成するだけで簡単にモダンな採用ページを作れます。ミッション・カルチャー・社員紹介など、自由に企業情報を発信できるうえに、作成したページは高い確率でGoogle検索の1ページ目に表示されるため、SEO施策に頭を抱える必要はありません。

Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめています。ぜひ一度確認してみてください。

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採用サイトのコンテンツ5パターン

採用サイトのコンテンツとは

採用サイトに掲載するコンテンツは、大きく5パターンに分けられます。

1.必須コンテンツ
2.求職者のニーズに沿ったコンテンツ
3.ミスマッチを防ぐコンテンツ
4.他社と差別化できるコンテンツ
5.ターゲットからの応募を促すコンテンツ

それぞれどのような情報を発信すべきか、具体例を紹介していきます。

1.必須コンテンツ

採用サイトの目的は「求人に応募してもらうこと」です。以下の情報がなければ求職者は応募すべきか判断できないため、必ず記載しましょう。

必須コンテンツ
・募集要項(職種、業務内容、応募条件など)
・応募方法と選考フロー
・会社概要

募集要項に記載すべき項目はこちらで解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】募集要項の書き方とは?記載項目やテンプレートも紹介https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/guideline/

2.求職者のニーズに沿ったコンテンツ

求職者の疑問や不安を解消するためには、求職者のニーズに沿ったコンテンツが重要です。

サムライト株式会社の調査によると、新卒では「給与・福利厚生」「業務イメージ」、中途では「給与・福利厚生」「労働環境」「社風・カルチャー」がもっともニーズの高い情報となっています。

新卒アンケート結果 中途アンケート結果

引用:PR TIMES

つまり求職者は、ライフワークバランスや実際に働く姿がイメージできるような情報を求めているため、以下のコンテンツがオススメです。

求職者のニーズに沿ったコンテンツ
・福利厚生(住宅手当、育児・介護支援、レジャー施設など)
・社員インタビュー
・1日の流れ
・オフィス風景
・よくある質問

【参考】社員のインタビューを成功させるための質問とは?取材・執筆ノウハウも解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/employee_interview_questions/

とくに「よくある質問」の内容は、内定者や若手社員へのヒアリングをもとに考えるのがオススメです。応募時から入社前までに抱えていた疑問や不安はないか、複数名にアンケートを取ってみましょう。

3.ミスマッチを防ぐコンテンツ

ミスマッチが生じる主な要因は、労働環境や上司・同僚との人間関係です。以下のコンテンツを掲載することで、ミスマッチによる早期離職を防ぎましょう。

ミスマッチを防ぐコンテンツ
・社員座談会
・新入社員インタビュー
・研修制度やキャリアパス

「社員座談会」とは、社員同士の対話を書き起こしたコンテンツのこと。特定のテーマについて各社員の意見や感想を出し合うようにすれば、会話の様子から職場の雰囲気をつかんでもらえるうえに、企業理解度も高められます。テキストではなく動画としてそのまま掲載するのもいいでしょう。

また、新入社員インタビューもオススメです。働き方・成長環境・入社後苦労したことなど、率直な意見を述べてもらうことで、ミスマッチを防ぎつつ求職者の信用を得られます。よく見せようと背伸びするのではなく、等身大でリアルな情報開示を心がけましょう。

【参考】採用のミスマッチを防ぐためには|原因と有効な対策4選【事例つき】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/mismatch/

4.他社と差別化できるコンテンツ

採用サイトは、基本的に他社と比較されていることを忘れてはいけません。比較される中でインパクトを残し、応募へ促すためには以下のコンテンツが有効です。

他社と差別化できるコンテンツ
・数字やグラフ
→売上高、従業員数の推移、男女比、育休・産休の取得率、平均残業時間など
・動画
→事業内容、オフィスツアー、社員インタビューなど

採用サイトを見ている求職者は、あともうひと押しで選考フローに進んでくれる可能性のある存在です。求職者の背中を押すために、独自性のあるコンテンツを効果的に配置しましょう。

とくに動画は、もっとも企業の雰囲気を伝えやすく、採用ブランディングにもなる非常に有効なコンテンツです。制作に時間やコストはかかりますが、ぜひ一度検討してみてください。

【参考】採用動画の効果|求職者を惹きつけるコツや成功事例も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/movie_effect/

5.ターゲットからの応募を促すコンテンツ

採用サイトは「求職者が知りたい情報」を掲載するだけでは不十分です。「企業側がターゲットに訴えかけたい情報」も掲載することではじめて母集団の質を高められます。

以下のコンテンツを掲載することで、ビジョンや理念に共感した人材からの応募を促しましょう。

ターゲットからの応募を促すコンテンツ
・企業理念(ビジョン)
・代表メッセージ
・求める人物像

ターゲットに「自分の価値観とマッチしている」「この企業なら活躍できそう」と思ってもらえるような、メッセージ性の強いコンテンツを目指しましょう。

採用サイトの最新トレンド【新卒・中途別】

近年ではどのような採用サイトが人気なのでしょうか。新卒・中途別に、求職者の傾向やトレンドを解説します。

新卒採用は「わかりやすさ」がカギ

HR総研では、「学生が選ぶ印象のよかった採用ホームページTOP20」を公表しています。アンケート結果を見ると、学生からは以下の特徴をもつ採用サイトが支持されているようです。

学生から好評な採用サイトの特徴
・シンプルでわかりやすいデザイン・UIで、必要な情報がしっかり整理されている
・社員紹介ページが多く、キャリアのイメージがしやすい
・社員の人柄や仕事のやりがいが伝わってくる

一方、以下の特徴をもつ採用サイトは不評のようです。

学生から不評な採用サイトの特徴
・デザイン・UIが煩雑で、求めている情報になかなかたどり着けない
・福利厚生の紹介がメインで、実際の働き方や仕事内容がわからない
・情報量が多すぎて、伝えたいことがわからない

学生の心をつかもうとするあまり、デザインやインパクトを重視する企業は多いかもしれません。しかし、実際に学生が求めているのは「情報の場所のわかりやすさ」「仕事内容・社風に関する情報」です。

サイトデザインやアニメーションにコストをかけるよりも、学生のニーズを正しく理解し、自社の働き方や魅力が伝わるようコンテンツを洗練させたほうが効果的でしょう。

引用:第128回 2022卒学生が選ぶ印象の良かった「採用ホームページ」と「インターンシップ」

中途採用は「仕事内容」がもっとも重要

株式会社ONEの調査によると、20代〜30代の求職者が採用サイトでもっとも知りたい情報は「仕事内容」。次いで、「企業情報」「福利厚生」に関する情報が求められています。

したがって新卒採用と同様に、中途採用の場合も具体的な仕事内容や働き方に関するコンテンツを充実させるとよいでしょう。

また、ウォンテッドリー株式会社が独自に行った調査によると、近年ではパーパス(企業の存在目的や社会的意義)を重視する求職者が増えています。

したがって、「何のために(ミッション)、どのようなゴールを目指しているか(ビジョン)」も積極的に発信するとよいでしょう。

【参考】ウォンテッドリー、企業のパーパスと採用に関する調査結果を発表
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/pr_purpose/

採用サイトで効果的なコンテンツを作成する際のポイント

採用サイトで効果的なコンテンツを作成する際のポイント

採用サイトに掲載するコンテンツを作成するにあたっては、以下のポイントを意識する必要があります。

1.ターゲットを明確にする
2.ニーズに合った情報を掲載する
3.採用サイトの役割や方向性を決める

上記3点の明確化から、どのようなコンテンツが必要なのかが見えてきます。

1.ターゲットを明確にする

ここでいうターゲットとは、企業が求める人材の理想像のことです。採用活動は事業計画に大きく関係するものである以上、どんな人でもウェルカムというわけにはいきません。企業が望む人材に応募してもらえるような採用サイトコンテンツ作りが必要です。

また、新卒採用と中途採用では、求める理想像がまったく同じとは限りません。業種・業態、職務内容にもよりますが、新卒向けと中途向けで採用ページをわけるのも良いでしょう。

ターゲットを明確にするためには、採用戦略の作り込みが必須です。採用戦略をしっかりと組み立て、求める人材が応募してくれるようなコンテンツを作成しましょう。

【参考】採用人数の決め方とは?手順や決める際のポイントを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/number/

2.ニーズに合った情報を掲載する

ひと口に求職者といっても、年齢や性別によって求める情報は異なります。採用サイトのコンテンツを作るにあたっては、求職者のニーズ調査は不可欠でしょう。

求職者はいま、何を知りたいと考えているのか? ニーズを把握するには、就職・転職のトレンドを抑えるべきです。求職者は働く企業に何を求めているか、アンケートの結果などを注視しましょう。前年の結果のほか、就活解禁の段階で示されるデータもあります。

調査したニーズをコンテンツに反映し、そのときどきに合った情報にアップデートしていきましょう。

3.採用サイトの役割や方向性を決める

採用サイトをただの求人広告と捉えて終わらせてしまうのは、少々もったいない選択です。採用サイトの役割や方向性を明確化することで、どのようなコンテンツが有効なのかを洗い出せるようになるでしょう。

採用サイトは、企業が求職者に対して魅力をアピールできるまたとない機会です。事務的な内容にとどまらず、事業で実現したいことはなにか、ビジョンやクレドを決定した背景にあるものはなにか、明文化して発信するとおもしろいでしょう。同業他社との差別化にもつながり、一石二鳥です。

採用サイトで重要なことは、事業の本質を知ってもらうことです。ただの企業紹介ではなく、経営理念や方針に賛同してもらえる求職者からの応募がなければ意味がありません。何を伝えるコンテンツなのかを明確にし、コンテンツ作成に取り組みましょう。

参考にしたい採用サイトのコンテンツ事例5選

採用サイトの成功事例を5つご紹介します。各企業のコンテンツをぜひ参考にしてみてください。

1.株式会社ロフト

株式会社ロフトは、生活雑貨やコスメなどを幅広く扱うバラエティーショップ「LOFT」を展開する企業です。

アクセスしてすぐに社員インタビューを軸とする採用動画に辿り着ける動線が魅力的で、さまざまな年代の社員がイキイキと働いていることが伝わります。

また、営業・企画・販売・広報・オペレーションサポートなど仕事の幅が広いことも同じ動画内で伝わるため、5分程度の短い動画でありながら効果的なアプローチができています。

URL:https://loft.hartech.co.jp/2022/

2.Peach Aviation株式会社

Peach Aviation株式会社

格安航空大手のPeach Aviation株式会社では、数字による可視化を用い、定量的な観点からの訴求を展開。ネガティブになりがちな「平均残業時間」や「有給取得率」をリアルに掲載し、求職者が求める情報に応えています。

URL:https://recruit.flypeach.com/1minutepeach/

3サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社では「サイボウズ式」と呼ばれるコラム形式のコンテンツメディアを展開。ただの読み物として終わるのではなく、「こんなときサイボウズならどうするか」までをイメージできます。働き方や組織論、サイボウズに関してなど、幅広いコンテンツが用意されています。

URL:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

4株式会社良品計画 新卒採用サイト

株式会社良品計画 新卒採用サイト

株式会社良品計画では、社員紹介のコンテンツを充実させています。2022年2月現在では11人の社員の目標やキャリアが掲載されているほか、同社の商品になぞらえて自身がどうなりたいかを表しているのもユニークです。

URL:https://careers.muji.com/jp/recruit/people/

5株式会社ADKホールディングス

株式会社ADKホールディングス

株式会社ADKホールディングスは、「スタメン採用」と呼ばれる年次に関わらず最前線で活躍できる人材採用に力を入れています。掲載されている6種類の動物をクリックすれば、その力がなぜ必要なのかがわかる仕組みです。

URL:https://recruit.adk.jp/

採用サイトの代わりにWantedlyを活用している事例

Wantedly

自社での立ち上げが難しい、または取り組みに限界を感じる場合は、Wantedly の活用をお勧めします。

Wantedlyにはストーリーという機能があり、候補者の知りたい「会社の素顔」をブログを投稿するように発信することができます。また、Wantedlyで作成した会社ページは88%でGoogle検索の1ページ目に表示されており、認知度をあげる施策に頭を悩ませることはありません。

自社にとってどんな方法が運用しやすいか、継続運用を考えた上で選択することも大切です。

Wantedlyでは、フォーマットに沿って画像、文章を作成するだけで簡単にモダンな採用ページを作れるため、自社採用ページとしても有効活用できます。

以下の資料では、Wantedlyでできることや具体的な料金についてまとめていますので、一度確認してみください。

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【参考】応募数を5倍にした、急成長スタートアップのWantedlyを活用した採用広報の秘訣とは?
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/recruit_branding_01

1.and factory株式会社

and factory株式会社

https://www.wantedly.com/companies/andfactory/stories

and factory株式会社は、Wantedlyのストーリーを活用して、代表メッセージ・社員インタビュー・社内風景・福利厚生などを積極的に発信しています。

社内メンバーの交流を目的としたボルダリング部の活動レポートなども公開。活気あふれる社員の様子がよくわかる記事を数多く掲載しています。

2.株式会社Gunosy

https://www.wantedly.com/companies/gunosy/feed

株式会社Gunosyは2020年12月以降、オウンドメディアをWantedlyに移転しています。女性社員のインタビュー記事、オンラインシャッフルランチやオンライン忘年会など、企業カルチャーや風土を感じられるコンテンツが強みです。

3.株式会社マネーフォワード

https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/feed

株式会社マネーフォワードは、Wantedlyのストーリーに年間数十本の記事を掲載するなど、求職者への情報発信に注力しています。

コンテンツは、社員インタビュー・役員メッセージ・イベントレポートなど。同社の様子を月ごとにまとめた「月刊マネーフォワード」のような独自コンテンツもあります。

また、Wantedlyは採用サイトとしてだけでなく、ダイレクトリクルーティングとしても積極的に活用しています。

【参考】マネーフォワードが語る採用広報の本質と体制の作り方【Event Report】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/eventreport_20210224

まとめ

採用サイトにおけるコンテンツは、求職者の興味を惹きつけ、応募へと促すために重要な役割を担います。

成功事例をなぞって制作するのもよいですが、企業ならではの魅力が伝わるような独自の見せ方も検討してみましょう。求職者が求めるニーズを踏まえたうえで、企業のオリジナリティをプラスすることで、コンテンツは魅力的にブラッシュアップされていきます。

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