「求人広告のキャッチコピーが思い浮かばない」「どんなキャッチコピーなら応募が増えるのだろう」など、求人広告のキャッチコピーに頭を抱えていませんか。
求人広告のキャッチコピーは、求職者が最初に目にする情報であり、クリック率を左右する重要な要素です。キャッチコピーによって求職者を惹きつけられなければ、十分な応募は確保できません。
そこで本記事では、求人広告のキャッチコピーの作り方やポイントを解説します。応募を増やすコツ・魅力的なキャッチコピーの例・注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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求人広告におけるキャッチコピーの重要性
キャッチコピーとは、商品・サービスの魅力を一言で伝える宣伝文句のことです。短いフレーズで消費者の心をつかみ、商品・サービスに興味をもつきっかけを与えます。
求人広告におけるキャッチコピーの場合、伝えるべき情報は「仕事内容や職場環境の魅力」です。働く場所としての企業の魅力を一言で表すことで、求職者の興味を引き、求人情報の詳細確認を促します。
また求人広告のキャッチコピーは、求人サイトにおいて求職者が最初に目にする情報であり、クリック率を左右する重要な要素です。求人サイトにはさまざまな企業の求人情報が掲載されているため、キャッチコピーによって強いインパクトを与え、他社との差別化をはかる必要があります。
求人広告のキャッチコピーを作成する前に
効果的なキャッチコピーを作るためには、入念な下準備が欠かせません。次の3ステップでキャッチコピー作成に必要な情報を整理していきましょう。
1.ペルソナを明確にする
まずは、採用したい人物像である「ペルソナ」を明確にしましょう。採用したい人物像のパーソナリティを細かく言語化することで、どんなワードが刺さるかイメージできるようになります。
またペルソナ設定は、応募の質を高めるためにも重要です。ペルソナが曖昧で万人受けするようなキャッチコピーでは、自社にマッチしない人材からの応募が増え、選考効率が下がってしまいます。
ペルソナの設計方法やポイントは、以下の記事で解説しています。
【参考】「採用ペルソナ」が「採用ターゲット」より重要な理由|設計方法も解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/persona/
2.企業の魅力を言語化する
次は、自社ならではの魅力を言語化しましょう。企業の魅力は以下の6つの観点から洗い出せます。
・市場(誰に対して価値を提供しているのか)
・事業(どのような手段で市場に価値を届けるのか)
・業務(事業を成功させるため、どんな仕事をしているのか)
・人(業務を遂行するために、どんな人が必要とされているのか)
・文化(人が集まることによって、どんな文化が形成されているか)
・制度(文化を維持するために、どんな制度が設けられているか)
もし「他社に勝るような魅力や独自性がわからない」という場合は、以下の記事をご確認ください。視点や切り口を変えることで、自社ならではの魅力や価値を見つけられるでしょう。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook
3.ペルソナに刺さる魅力やキーワードを選定する
最後に、1と2の内容を照らし合わせ、ペルソナに刺さる自社の魅力やキーワードを選定します。
たとえば、ペルソナが「仕事重視で成長意欲の高い20代後半」なら「事業の成長性・裁量をもって働ける環境」、「子育ての時間を優先したい30代半ば」のペルソナなら「在宅勤務・フレックスタイム制・残業少なめ」など、ペルソナの価値観やライフスタイルにあう魅力やキーワードを洗い出すのがポイントです。
求人広告のキャッチコピーで応募を増やす5つのコツ
キャッチコピー作成に必要な情報を整理したら、いよいよ一つのフレーズにまとめていきます。次の5つのポイントを取り入れ、応募が増える効果的なキャッチコピーを作りましょう。
1.端的にまとめる
人間が一度に知覚できる文字数は9〜13字です。一目で求人の魅力が伝わるよう、13字以内の端的な言葉でまとめましょう。
キャッチコピー(求人タイトル)の文字数制限は求人媒体によって異なりますが、最大30字〜40字前後に設定されているケースがほとんどです。短すぎると魅力が伝わらず、長すぎると読まれない可能性があるため、13字前後の2文を目安にキャッチコピーを考えるとよいでしょう。
・良い例:製造業の未来を創造できる!自社プロダクトの開発メンバー募集中
・悪い例:製造業の未来を創造できる自社プロダクトの開発メンバー募集中
2.職種に「自社らしさ」を加えて差別化する
求人広告のキャッチコピーにおいて、「職種」は必ず入れておきたい情報です。しかし、「営業」「エンジニア」などの職種名だけでは他社と差別化できず、求職者を引きつけられません。
そのため、「クライアントとじっくり関係性を築ける営業担当募集」など、職種に自社らしさをプラスするのがオススメです。働き方がイメージできるキャッチコピーや、企業の価値観が伝わるキャッチコピーなら、「求人の詳細を見てみたい」と思ってもらえるでしょう。
3.入社のメリットを具体的に書く
入社のメリットをキャッチコピーに入れるのも一つの手です。入社することで得られる恩恵や入社後のイメージが伝われば、求職者の応募意欲を高められます。
このとき、「残業◯時間以下」「定着率9割以上」などできるだけ数字を使って具体的に書き、ペルソナのニーズにあうメリットを伝えるのがポイントです。
また近年は「勤務形態の柔軟性」を重視する求職者が増えています。そのため、「リモートワークOK」「フレックスタイム制」など、柔軟な働き方をアピールするのも効果的です。
【参考】転職と副業に関する調査結果
4.求める人物像を具体的に書く
求職者に「自分のことだ」と思ってもらえるよう、求める人物像を具体的に書くのもオススメです。
誰にでも当てはまるような表現ではなく、特定の人物のみに刺さるような表現をすることで、ペルソナの応募意欲を掻き立てられます。
・良い例:今まで5人以上に我が強いと言われてきた方、募集中!
・悪い例:責任感をもって働ける方、募集中!
5.求職者のアクションを促す文言でまとめる
キャッチコピーを「〜しませんか?」「〜な方が必要です!」などの呼びかけにするのも効果的です。
まるで話しかけられているような口語的表現だと、求職者の目にとまりやすく、クリック・応募などの実際のアクションを促せます。
共感や興味を抱く求人キャッチコピーの要素
ここまで応募を増やすコツを解説しましたが、条件やメリットを打ち出すだけでは他社との差別化が難しい場合もあります。
そこでオススメなのが、求職者の共感を生むキャッチコピーです。
【参考】共感採用とは?メリット・デメリットや進め方を解説【事例つき】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/empathicrecruitment/
ウォンテッドリー株式会社が独自に行った調査によると、転職活動でパーパス(企業の存在目的や社会的意義)を重視する人は年々増加。給与水準と並ぶほど、「パーパスに共感でき、やりがいを感じられる仕事かどうか」が重要な項目となっています。
したがって次の要素を取り入れ、求職者の共感を生み、さらに興味をそそるオンリーワンのキャッチコピーを作成してみましょう。
1.ペルソナの悩みや志向に応える
もっと裁量をもって働きたい、自社プロダクトを作りたい、最新の技術に触れたい など2.社会課題とつなげる
悩む業界を改革する、日本の魅力を世界へ発信する、働き方改革をする など3.業界や組織の成長フェーズを訴える
新規事業立ち上げ、〇人目の社員、〇億円市場を切り拓く、CxO候補 など4.直近のリリース情報にからめる
新オフィスになる、資金調達、業務提携、受賞、登壇、CM放送中 など5.その仕事の「どのように(手段)」を押し出す
ブロックチェーンで、デザインで、〇のフレームワークで、〇〇言語で など
Wantedlyは募集が掲載し放題で、「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」を伝えられるフォーマットのため、求職者の共感を生みやすいのが特徴です。また、Wantedly上でブログを投稿したり、社員をメンバーとして公開できるため、企業の魅力やリアルな雰囲気を伝えられます。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
魅力的な求人キャッチコピーの例
それでは前述の内容を踏まえて、魅力的なキャッチコピーの例文をご紹介します。次の4タイプを参考にして、求職者の心に刺さり、企業の魅力が伝わるキャッチコピーを作成してみてください。
1.Can/Want/Willでつなげる
新卒でも裁量をもって働ける。圧倒的に活躍したい25卒募集!
製造業の未来を創造できる!自社プロダクトの開発メンバーWanted2.出だしにキャッチコピー
HR×Tech業界を改革する!セールス募集
Go言語で開発したいエンジニア必見!プロダクト開発メンバー募集!3.お誘い系
上場を一緒に実現しませんか?経理のプロフェッショナル募集
快適な空間で自分らしいシゴトを。新オフィスに遊びに来ませんか?4.宣言
年齢も国籍も関係ない、社会をあっと言わせる仕事をしよう。
皆と同じキャリアじゃつまらない。同世代に差を付けたいなら今飛び出そう!
求人広告のキャッチコピーで注意すべきこと
求人広告のキャッチコピーは、求職者が最初に目にする情報です。一歩間違えれば企業イメージの低下につながるため、以下の3点は必ず注意しましょう。
1.差別表現を使わない
募集の際、性別・年齢・国籍などによる差別は原則として禁止されています。以下の表現には十分注意しましょう。
・性別を限定する表現
→女性歓迎、男性歓迎、男性◯人・女性△人募集 など・年齢を限定する表現
→40歳までの方、若手歓迎 など・居住地や国籍を限定する表現
→地元が◯◯県の方、徒歩通勤が可能な方、外国人歓迎 など
また、性別の指定を感じさせる職種名は、以下のように言い換えが必要です。
・営業マン→営業スタッフ
・看護婦→看護師
・カメラマン→フォトグラファー
2.専門用語を使わない
求人広告のキャッチコピーは、求職者視点で考えることが重要です。
業界用語・社内用語・難しい専門用語などは使わず、誰もが瞬時に言いたいことを理解できるキャッチコピーにしましょう。とくに未経験者を募集する際は、業界・職種の専門用語を使わない配慮が必要です。
3.応募のハードルを下げすぎない
「未経験者も大歓迎」「書類選考なし」など、キャッチコピーで必死に応募を集めようとしている印象が伝わるとブラック企業だと思われてしまいます。応募のハードルを極端に下げてしまうと、かえってペルソナや優秀層から敬遠されてしまうため注意しましょう。
また株式会社AlbaLinkの調査によると、「アットホームな職場」「若手が活躍」などの文言もマイナスイメージにつながるようです。誤字脱字・抽象的なアピールポイント・高額すぎる給与なども不信感につながるため、求職者の視点に立ち、安心感のあるキャッチコピーを目指しましょう。
自社にマッチした人材からの応募を増やすならWantedly
Wantedlyは、給与などの条件ではなく、企業が掲げる「想い」への共感を通じて求職者とのマッチングをはかる採用サービスです。
Wantedlyの募集は「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」を伝えられるフォーマットのため、求職者の共感を生みやすいのが特徴です。
また、募集が掲載し放題かつ同一職種の募集を複数掲載できるため、キャッチコピーの効果検証や改善がしやすく、アナリティクス機能によって自社に興味のある層の分析も簡単に行えます。
さらに、Wantedly上でブログを投稿したり、社員をメンバーとして公開できるため、企業のリアルな魅力や雰囲気を伝えられるのも特徴です。
Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめていますので、ぜひ一度確認してみてください。
キャッチコピーを工夫して応募増加した企業事例【例文つき】
最後に、求人広告のキャッチコピーを工夫したことで応募増加に成功した企業事例をご紹介します。各社の実際のキャッチコピーも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.株式会社オープンエイト
株式会社オープンエイトは、ビジネス動画編集クラウド「Video BRAIN」を提供している企業です。同社は新卒採用における母集団形成を課題としていたため、募集が掲載し放題で、ダイレクトスカウトも送れるWantedlyの利用を開始しました。
同社が採用成功した秘訣は、自社にマッチする人材に対してピンポイントにアプローチできる「尖った募集」を出したことです。ペルソナに刺さる言葉を考え抜き、以下のような斬新なキャッチコピーで求職者を引きつけました。
今まで5人以上に我が強いと言われてきた学生エントリーしてください
その結果、新卒採用9名中6名をWantedly経由で採用。採用単価も10万円以下に抑えられています。
2.ディップ株式会社
ディップ株式会社は、「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」という企業理念のもと、労働力の総合商社として人材サービス事業とAI・RPA事業を展開している企業です。
同社は大手のナビサイトなどの求人媒体は一切使わず、Wantedlyをフル活用して機械学習エンジニアやデータサイエンティストの採用に成功しています。
同社のインターン募集では、以下のキャッチコピーを使用。インターンだからこそあえて応募のハードルを下げ、データサイエンティストに興味のある理系学生に広くリーチできるキャッチコピーにしました。
突然ですが勉強しながらデータサイエンティストになりませんか
結果として2,000〜3,000近くの応募を獲得でき、過去最高の内定承諾数を達成しました。
3.エボラニ株式会社
エボラニ株式会社は、オムニチャネルでの接客の自動化と顧客情報の連携を実現する「anybot(エニーボット)」を運営しているスタートアップ企業です。
同社は募集のキャッチコピーを週2〜3回更新し、効果検証と改善を重ねたことで、Wantedly導入1年目にしてエンジニア9名を含む計14名の採用に成功しています。
同社の求人キャッチコピーは以下の通りです。外国籍の人材も採用できるよう、英語の募集も掲載しています。
・グローバルな環境で社会に貢献!失敗を恐れずにチャレンジできるセールスを募集
・LINEから出資を受ける急成長企業でPdMとして活躍しませんか?
・Engineers who want to build a career
またキャッチコピーだけでなく、カバー写真にも工夫を凝らしたり、採用メンバー中心にSNSで募集を拡散したことも成功の要因です。同社の採用施策は以下の記事で紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【参考】Wantedly導入1年目で14名採用|兼業人事のみで大きな成果を出すコツ
https://www.wantedly.com/hiringeek/interview/award2021_rookie/
まとめ
求人広告のキャッチコピーは、求人サイトにおいて求職者が最初に目にする情報であり、クリック率を左右する重要な要素です。ぜひ本記事を参考にして、求職者の共感を生み、興味をそそるキャッチコピーを作成してみてください。
Wantedlyの募集は「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」を伝えられるフォーマットのため、求職者の共感を生みやすいのが特徴です。サービスの詳細を知りたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードしてみてください。